とある雨の日、
仕事中に39度の熱が出て早退した。

帰宅途中、あーこれは倒れて寝込むから
今のうちに食料と水分買っとこ
ってコンビニに寄った。

傘立てに傘を入れて店に入ると、
入れ替わりに女子高生のグループが外に出た。

『えー！うちの傘なくなってる！』
『まじでwじゃあテキトーに
綺麗なビニール傘持ってっちゃえww』

嫌な予感はしたんですよ。
何故なら私の傘は
今朝買ったばかりのビニール傘だから。

買い物済ませて外出たら、
やっぱりね。私の傘はなかったです。
ここで私まで他人の傘を持ち去ったら
負の連鎖です。

39度の熱でずぶ濡れで帰宅しました。

ずぶ濡れになりながら帰る途中、
通りかかったバス停に、
女子高生のグループは居ました。
私の傘を勝手にさしてる女子高生の前を、
ずぶ濡れで通り過ぎました。
よく目立つ赤い髪の毛から
ボタボタ水滴を垂らして、通り過ぎました。

熱は40度になりました。
本気で死ぬかと思いました。