Nao Kudo / Нао Кудо

工藤 順。ロシア語翻訳など。プラトーノフ『不死』(未知谷、2018)、『ゆめみるけんり』。 Noteには、比較的長いインタヴューや記事の翻訳を掲載します。 ブログ:https://pokayanie.blogspot.jp

オンラインゲーム「ШХД: Зима / It's Winter」クリエイターへのインタヴュー

3月に、ロシア関係のメディアで「ШХД: Зима」(ShKhD: Zima / It's Winter)というゲームについて報じられました。日本語では「ロシア・ビヨンド」が報じているほか、ロンドンベースのポータルCalvert Journalでも記事が公開されました。

このゲームは、特に何も起こらないことが特徴で、プレイヤーは人けのないロシアの典型的な団地のなかでただ「生活をする」(目玉焼きを

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イーゴリ・コチェトコーフ「私たちはみなマイノリティであり、権力である」

インタビュアー:カテリーナ・ゴルヂェーエワ
2018.11.14.

http://award.gaidarfund.ru/articles/3171/

〈ロシア・LGBTネットワーク〉共同創設者の人権擁護活動家イーゴリ・コチェトコーフが、ロシアのホモフォビアの起源、性的マイノリティを「治療」する試み、みんなとは異なること/異なる意見を持つこと(inakovost’)が危険でない世界での生活につ

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キラ・ムラートワインタビュー(2016)

2016年5月13日、聞き手:アレクセイ・アルタモーノフ
http://seance.ru/blog/muratova_interview/

*キラ・ムラートワ監督は、2018年6月6日に83歳で亡くなりました。彼女の残した業績は伝えられねばなりません。ムラートワ生前のインタビューを訳出しました。

*2016年、サンクト・ペテルブルグの映画館ローヂナで、哲学者・批評家ミハイル・ヤンポリスキーの

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プリゴフ「コンセプチュアリズムの基礎知識」

98年2月8日、Арт-азбукаより

どんな詩人のものであれ、その作品を理解する際にはその作品を文化と伝統という一般的なコンテクストにおけるものとして理解することはもちろん、直接生活・文化環境のコンテクストのものとしても理解すること、とりわけ、詩人が対話を通して直接相互関係をむすぶ領域、様々なレベルにおいて巻き込まれているおのれの[詩作という]活動が映しだされるあの領域・分野のコンテクストに

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ドミートリイ・ プリゴフインタビュー(2000年)

必然的かつ偶然であるもの:ドミートリイ・ プリゴフインタビュー

『Novoe Russkoe Slovo(New Russian Word)』紙(ニューヨーク)、2000年8月5-6日号より(インタビュアー:G・N・カツォフ)

15年ほど前、わたしは初めてドミートリイ・プリゴフ氏のところにお邪魔した。モスクワの質素な団地(フルシチョフカ)、「生ける」古典芸術家のポスト共同住宅(コムナルカ)的快

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アルカージイ・ドラゴモシェンコ『家と木々のあいだに』(抄)

アルカージイ・ドラゴモシェンコ『家と木々のあいだに』(1978、長篇小説からの断章)

多くの部分で錯綜した、自分にも他の人にもよくわからないような話を語り終えながら、そして私がよく知っている数多くの終わり方のなかから、一番退屈な終わり方、そのなにも目新しくもなく大したことのない貧弱さによって許容する——いや、正しくはこう言うべきだ、いまではすっかり老いぼれてしまったように思えるがために、もはや呼

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