見出し画像

【CL札幌予選1位(13-1)&トップ8】 ロストドラパルト

割引あり

○自己紹介

ドラメシア?ドラメシヤ?どちらが正解?

こんにちは!マサムネです!

先日開催されたCL札幌でロスト型のドラパルトを使用し、予選13勝1敗で予選を1位で抜け、最終トップ8の成績を収めることができました!ヤミラミ手貼りendから始まったCLのマッチングはこちら

このデッキはチームun:take(アンテイク)のメンバーと意見をぶつけ合いできた最高のデッキです。

本稿では、環境考察からデッキリスト一枚一枚の解説、さらには「はなえらびとていさつしれいどちらが先?」か問題等、徹底的に言語化しようと心がけ書きました。最後まで是非ご覧くださいませ🙇


マサムネ(CSP 270pt)
・DAY1 :8-1
・DAY2 :5-0
・トナメ:1-1

Kaede:xeman/Shuya.k(CSP 242pt,CL横浜トップ8)
・DAY1:7-2
・DAY2:2-3

DAY1で敗退してしまったメンバーとマイホーム購入のため参加できなかったメンバー

かるは(CL愛知DAY2)
じゃすみん(ロストマスター笑)
花岡(奥さん大好き)
どりゅーず(42歳)
マサキ(CSP 255pt)


○目次


○環境考察

上記Tier表からCL当日はTier1,2と五分以上に戦えるギラティナと有利寄りのミライドンが少しだけ増加すると予想しました。
予想通りではありましたがミライドンが想像の5倍多く、特にBグループの上位卓はミライドンだらけでした。Aグループは満遍なくどのデッキもいましたが、中でもネイティオ型のドラパルトが多い印象でした。


○ドラパルトとは

環境を定義してるのは間違いなくドラパルトです。
 
その中でも型が
「ネイティオ型ドラパルト」
「ピジョット型ドラパルト」
「ロスト型ドラパルト」
に分かれています。

ネイティオ型はネイティオの特性アカシックセンスでのドローとエネルギー加速により手貼りができないパターンでもドラパルトを完成させることができる構築です。
またアカシックセンスによるエネルギー加速手段がある以上、ポケモン回収サイクロンも強く使えることができ、どのレンジ帯でも強く戦える構築となっています。

ピジョット型はネオアッパーエネルギーが採用されており、マッハサーチや森の封印石での確定サーチから、先2ファントムダイブの再現性が3種類の中で最も高いデッキです。

変幻の仮面発売からCL札幌前日まで環境が回るのが速く、ドラパルトというアーキタイプが対策されるようになってきました。
例えば、ドラパルトに勝つためだけに生まれたハピナスマシマシラのようなデッキやデヴォリューションの標準搭載等メタがきちんと回っているという印象でした。

ネイティオ型、ピジョット型の弱さの一つとして、サブアタッカーの不在が挙げられます。ドラパルトさえ立てられれば技は打てますが、2進化ポケモンかつ2色のエネルギーを要求されるため、サブアタッカーへ割く余裕がありません。また、デヴォリューションや呼び出し等で盤面からドラパルトラインが消えると簡単に負けてしまうこともあります。

一方、ロスト型でははなえらびによる再現性に加え、ウッウのおとぼけスピット、ヤミラミのロストマインなど非ルール持ちのアタッカーがとても優秀です。そしてサイドが2枚とられるポケモンがドラパルトexのみであることから、「ロトムVを狙う」等のこのデッキに対する相手のサイドプランの近道が存在しません。またデヴォリューションに対しての回答がふしぎなアメやペパーに依存しない点も高く評価しています。


○既存のドラパルトデッキとの比較

今回私たちun:takeが持ち込んだリストはこちら↓

5FkkFk-RJKxtj-fwfkv1

◆サブアタッカーの豊富さ

このデッキにはドラパルトの他に「ウッウ」、「ヤミラミ」、「かがやくリザードン」という3体のアタッカーが存在します。
つまりアタッカーの選択肢が他のドラパルトデッキに比べると4倍もいるということです。アタッカーの多さはそのデッキの対応力に直結し、この対応力こそがこのロストドラパルトの強みとなっています。

但しそもそも論として、ロストドラパルトデッキはネイティオ型やピジョット型のドラパルトデッキと違い、ふしぎなアメを経由して早期にドラパルトを完成させるハードルは他の型と比べて高めです。これはロストというデッキの性質(=縦引き)上、仕方がないことです。

その際、使用するのがウッウです。
ファーストアクションをこのポケモンから入ることもありますが、あえて殴らずサイドを取らせてからゲームをすることもあると感じていたため、DAY1では1枚採用でした。しかしDAY1の振り返り時に、ウッウで進化前のアタッカーやシステムポケモンを倒す等ウッウがゲームに絡むことが多いと感じたので、DAY2から2枚採用へ変更しました。
ロスト軸以外のドラパルトとの戦いにおいて、こちらが先にウッウで攻撃した際、その返しの相手のアクションはドラパルトでの攻撃になります。その相手のドラパルトにこちらのダメカンが乗っていないドラパルトが200ダメージ与えられることに価値があります。なぜなら、こちらは相手と違ってドラパルトで与えることができる合計260ダメージをフルで活用できるからです。
ミラーにおいてはドラパルト以外にもアタッカーがいるということが大きなアドバンテージになっています。また、ルギアに対してはチラチーノラインを倒すポケモンとして最適な活躍をしてくれます。

ヤミラミは、ドラパルトの技との相性が良いポケモンです。ドラパルトミラーではかがやくフーディンを縛ってロストマインを打つ選択肢もあります。ダメカンが乗ったドラパルトに対して回収サイクロンを打たせず、フーディンに打たせることで回収サイクロンの受けをなくすこともできます。
縛って勝つというプランを増やすことができる他、非エクのポケモンを押し付けながらサイドの複数枚取りができる価値は高いです。

かがやくリザードンは、サイド1のポケモンであるにも関わらず、ドラパルトとほぼ同じダメージ効率を出せるポケモンであり、その上ドラパルトでは足りない打点を補ってくれます。
初期案では入っていませんでしたが、ミライドンなどの種exのデッキに対して230を超える打点がかなり有効にはたらくことを評価し、採用しました。
後述するジェットエネルギーとの相性もよく、多くの対面で活躍します。

◆ドラパルトライン(ドラパルト3-ドロンチ3-ドラメシヤ4)

ここは大きな差はないと思います。ロストゾーンに送ってしまうケースがある以上最大枚数採用しようと考えておりました。

ドラパルトは、最低限3枚あればゲームはできると判断しました。練習段階で現物2&ハイパーボール1を試していましたが、2枚採用だと2面ドラパルトを併せて用意できないことがあったため、ドラパルトは3枚採用にしました。

ドロンチは、元々4枚採用でしたが、ふしぎなアメの2枚目を採用することが決まり、そこに枠を譲りました。感覚としては61枚目のカードです。

最後にドラメシヤは、サイド落ちの危険性、再現性、釣竿の節約に繋がることを加味して最大枚数の4枚採用にしました。後述するナンジャモとの相性や作る盤面の強さを優先し削る理由は一切ありません。

◆いれかえ札の枚数

既存のロストドラパルトの構築では、いれかえるカードがいれかえカートとポケモンいれかえ含めて計6枚や、いれかえ3~4枚&ジェットエネルギー2~3枚のリストが多い印象でした。
今回私たちはいれかえカート4枚、ポケモンいれかえ2枚、ジェットエネルギー2枚の計8枚+緊急ボードの体制でデッキを組みました。

ドラパルトミラーにおいて、キュワワーやドラメシヤにダメカンを3点乗せられて次ターンにバトル場とベンチの2匹をまとめ取りされるケースをできるだけ避けたいのでいれかえカートは最大枚数採用しました(※ドラパルトミラー 先攻2ターン目に打たれるファントムダイブへの回答の章で詳しく解説します)。またバトル場の進化ポケモンを逃すことに関しては、ジェットエネルギーと手貼り逃げがあるため、苦労することはありませんでした。

ふしぎなアメ経由で先攻2ターン目に進化できる上振れ要素もありつつ、いれかえ札を多めに入れることで、先攻2ターン目にアクロマが触れなかったとしてもロストを4枚貯められる速度感のある構築に価値があると感じています。

◆グッズ系

ポフィン4-ネスト2-ボウルタウン1
ポフィンで持って来れなくてネストボールで持って来れるポケモンは上記で解説したウッウ、ヤミラミ、かがやくリザードンの3種類です。序盤はポフィンまたはボウルタウンで盤面が作れる点が既存のロストバレットとの違いです。またこのデッキのボウルタウンの役割はスタジアムを貼ったターンだけではく、次ターンにドラメシヤやマナフィを出す役割もあります。
心細く感じるかもしれませんがそもそもゲームを作れるポケモンが多いことから事故率は低く、CL札幌でもチームメイトの対戦を総じて事故負けはほとんどありませんでした。

ミラージュゲート3
ゲーム中少なくとも1回は使用しますが、極論手張りだけでもアタッカーは完成させることができるので3回フルに使用することは滅多にないです。

すごい釣竿2
一応、2枚採用してますが使用しないケースもあります。ミライドン系統に対してかがやくリザードンを2回使用するケースもあるので、サイド落ち考慮&1枚ロストゾーンに送ってもいいように2枚採用にしています。

ポケギア3.0
60枚目のカードでした。
デヴォリューションを採用してピジョットに対しての回答にするかどうか前日の夜にチームメイトと議論しました。花岡かるはが練習中にカワノシュウヤがポケギアの良さを熱弁していましたが、私は眠かったので目の前で打たれたポケギアが当たったら採用しようとなった裏話があります。

結果は・・・



アクロマ!ナンジャモ!!ボス!!!の3ヒット⚾️
途中でサポートを選べることが強いという証明になり採用しました。

ふしぎなアメ2
最速でファントムダイブを打つことの再現性を上げるために2枚採用。

◆ベンチ呼び出し札の枚数

カウンターキャッチャーはルギア対面でチラーミィラインを倒すために2枚必要だと想定し、DAY1では2枚採用していました。サイドを取られてからゲームをするプランを主に考えていたというのも理由としてあります。
しかし、想像よりサイドを先行するケースが多く、使用しないゲームもあったのでDAY2ではウッウ2枚目に変更しました。
2ターン目におとぼけスピットから3ターン目にドラパルトのファントムダイブを宣言した場合はドラパルトが生き残っていることがほとんどで、そのターン(3ターン目)に打ちたいサポートがボスの指令になることが多々ありました。
いれかえ札を多く採用してる分、アクロマに触れずともおとぼけスピットに到達できることが多いです。今の環境では2ターン目のボスの指令+おとぼけスピットの価値が高く、序盤から強い動きに繋がるため、ボスの指令は今回厚めの2枚採用にしています。


ここまでご覧いただきありがとうございました。次は手札干渉サポートのナンジャモの強さ(ナンジャモ>ツツジの理由)に関しての解説。
そしてここから先の知識編では、序盤の盤面に置くポケモンの優先度やはなえらびとていさつしれいの順番等疑問になりがちな点の解説、ドラパルトミラーの回答を解説しています。
イラスト付きで各対面の戦い方もございますので、最後までご覧いただけますと幸いです。

「ここまで読んでくれてありがとう〜」

◆手札干渉サポート ナンジャモの強さ

ここから先は

9,745字 / 27画像

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?