最近、劣勢で知られるサーナイトexですが、個人的には思っているよりもポテンシャルは高いと思います。

理由はいくつかありますが、
・ワザマシンの登場
・カウンターキャッチャーの登場
・さけぶしっぽの登場

が関係しているように感じます。

サーナイトexデッキの弱点・厳しい対面

サーナイトexデッキの厳しいところは、
主に、進化ポケモンを主体としており、システムとアタッカーを兼ねているという点にあると思います。

これまではこれが強みとなっていました。

特に序盤のキルリアは月光手裏剣で取られてしまうと、システムもアタッカーも不在の荒野みたいな状態になり、絶望感MAXです。

そのため、パオジアン対面は非常に弱い印象があります。

さらにテツノカイナの登場によって、非エクであってもサイド2枚を取られる状況となりました。

これによりミライドン対面も、もともと有利対面だったところから一転しました。

更に、ジラーチの登場により、クレセリアの動きも弱くなったというのは、実はロスギラよりダメージが大きかったんじゃないかと思います。

僕の解釈では、この3つでサーナイトのパワーが相対的に下がったんだろうと思っています。

ただ、古代・未来の環境になってかわりつつあるものもあると思います。
パオジアンにテツノカイナを入れる方が増えたことにより、キャンセルコロン月光手裏剣をせずとも、サイドを2枚取れるようになりました。
同じサイド2枚なら、キルリア1枚でサイド2枚を取られたほうが、サーナイトはラッキーです。
この辺なんかは、徐々に向かい風が弱まっているようにも感じます。

新生サーナイトの可能性

一方で、もともとデッキパワーは相当に高いことに変わりはなく、現環境に合わせていくしなやかさが必要だと思っています。

そして、これは妄想ですが、いつまでもEレギュに甘えてんじゃねーぞという運営からのメッセージでは無かろうかと思うのです。
（ポケモンでいうと、サーナイトとザシアン、ミュウ）

では、新環境の要素でサーナイトとシナジーを生み出せるものはないだろうか、と考えたらとてもたくさんあることに気が付きました。

ワザマシンの活用でスピードアップ

現状、ワザマシンが4つ出ていますが、ポテンシャルが高そうに映るのは、エヴォリューションでしょう。
後攻1ターン目から、1エネルギーでベンチポケモンを2体まで進化させることが可能になります。それはつまり、後攻2ターン目からがっつり攻撃できるようになることを意味します。
そこさえくぐってしまえば、もう月光手裏剣など怖くもありません。

通常、じゃんけんで負けると不利という感じもしていましたが、そうではなくなる可能性さえ出てきました。

今後、ワザマシンはどんどん増えるだろうと思っています。
そうなった時に、サイコエンブレイスでエネ供給をしやすいサーナイトは、ワザマシンとのシナジーはとても高いと考えます。

実際、サニちゃんランクバトルでも当ワザマシンを後攻1ターン目から活用して、キルリアを2面に展開するということができました。
これによって、2ターン目の殴りだしが相当に早くなる感覚があります。

おそらくこれからのたねポケモンメインの環境において、先攻2ターン目、未ラジューステップをメインとする戦略ではスピードが足りないと思います。

また、前述の通り、ワザマシンとはとにかく相性が良いのがこのサーナイトデッキです。
デヴォリューションも相性が良いのはわすれてはいけません。
相手が進化系であれば、ダメカンを載せておいて、デヴォリューションを仕掛ければ、一気にサイド複数枚で取ることは難しいことではありません。

個人的には、月光手裏剣の弱いバージョンみたいなのが出てきてくれたら最強なのになって思っています。

カウンターキャッチャーの登場

これもサーナイトにとっては後押ししてくれている要素が強いです。
サーナイトは基本的に捲りのデッキですから、序盤はサイドレースで遅れを取ります。
その状況、そういうコンセプトのデッキでこそカウンターキャッチャーは
本領を発揮します。

カウンターキャッチャーで、あえて、逃げエネの重たいポケモンを縛って、後ろを攻撃して、エクストラターンを生み出すような動きが今後取れるようになっていくようにも思いますし、後半カウンターキャッチャーナンジャモとか、手札干渉と混ぜた動きが取りやすくなると思います。

さけぶしっぽの登場

これは明らかに、消えゆくアルカナシャインサーナイトやザシアンの後釜やないかい。
ってレベルのスペックの高さを持つのが、さけぶしっぽです。
ブーストエナジー古代をつければ、VSTARラインまでワンパンで見れます。

フワンテも含めて、このボウルタウンやレベルボールでアクセスできる化け物級のアタッカーという感じですね。

さけぶしっぽの登場によって、2ターン目から相手のシステムポケモンを破壊したり、うわ振れれば、サイド2枚を一発で取れる状態にまでなっています。
これはありえないくらい大きいです。

具体的なターゲットになるのが、
・セグレイブ
・アーケオス
・ビーダル
・イキリンコ

あたりは、道具をつけなくても素点でいけるレベルとなるので、攻略が用意になります。

また、グッズとしては、ブーストエナジー古代でもいいですが、お守りでもある程度のことはできると思ってます。

おまもりをつけると、HPが50上がりますので、HP140。
サイコエンブレイスで6個エネをつけて、120ダメージ乗るので、240ダメージまでをぶつけられるようになります。
これでたねのVやexポケモンは基本的にみなワンパンです。
かりに、VSTARポケモンでも、ここまでダメージを乗せておけば、後でデヴォリューションをかければ、サイド2枚を取ることが現実的に可能になります。

十分な性能です。
ザシアンVがEレギュであり、フィニッシャーが不在となる可能性が高くなりますが、お守りフワンテ＋月明かりの丘は、十分にその威力を発揮します。
(ツールジャマーやパニックマスクあたりが怖いところでしょうか。)

そういう未来を考えると、ポケモンのどうぐを絞るのであればお守りの方が汎用性は高いと考えられます。

さけぶしっぽについては、発表された当時に以下のnoteでも紹介してます。

新生サーナイトの鍵は

このように、劣勢に立たされているサーナイトだからこそ、見える新たな可能性があります。
そして、この実現の鍵を握るのは、おそらく、ペパーではないかと僕は思っています。

従来、サーナイトのサポート枠といえば、とりあえずナンジャモ、というところがありました。

縦堀りしたいという意図が強かったからだと思います。
しかし、状況は変わりつつあります。相手を倒すHPをラインも必ずしもリザの330点まで見るのも必須ではなくなっています。

手札干渉も乱発するというよりは、ここぞのタイミングでしっかりと打つことが重要になってきます。
幸いにもサーナイトexデッキには、エルレイドを入れる余地が常にあります。エルレイドを入れることにより、最も狙うべきタイミングでの手札干渉やボスの指令などを動くことができます。

そうした戦略の幅を持たせるのがワザマシンやたねポケモンであり、
それを支えるサポートとして、最もダイレクトに動くことができるのがペパーです。

ペパーを使ってできる動きとしては、
・水晶やボールをサーチ&ワザマシンによって、展開と進化を実現できる
・カウンターキャッチャーとブーストエナジー古代を持ってきて後衛破壊
などのようにセットの動きもできますし、別々に必要なカードを2枚持ってくる動きもとれます。

本当ならば森の封印石も入れておけると良いかと思います。
雪道にも強くなるし、枠もうまく活かせるので良いのかなと思います。
今後はザシアンではなく、ネオラントVなどと組み合わせるのではないかと思っています。

現状のデッキリストはこんな感じです。(11月2日改訂版)

サニちゃんランクバトルをメインにして試しているけれど、なかなか使い勝手は良いです。
さけぶしっぽが、大物から小物までを相手に動き回れるので、
キルリアラインを潰さずに、相手のシステムを破壊することができる点が極めて優秀だというのは間違いないと感じてます。

自主大会に持っていこうと思います。
最大の注意点はさけぶしっぽでベンチのテラスタルポケモンは攻撃できませんってことですかね。