見出し画像

【最終78位】SVダブルS11 「金・拳・翼 アルティメットサーフゴー」

謝礼!ケビンです。この度、SVダブルS11で最終78位、最終レート1968の自己新記録をマークすることがでました。
今回は3月の予選から約7ヶ月に渡って、ケビンが追求してきたサーフゴー構築のコンセプトと予選敗退から最終2桁までの取り組みやポイントに触れていきます。
ちなみに
金:サーフゴー
拳:ウーラオス、テツノカイナ
翼:トルネロス、ランドロス、カイリューです
それではよろしくお願いします笑

ケビンがダブルバトルに目覚めた理由

ここはダブルバトルを強い思いで目指すようになった背景なので、構築が見たい人は次章から見てね!

これまでのケビンVGC

WCS2014でセジュンさんがパチリスで優勝したことに影響を受け、6世代からダブルバトルを始めました。6~7世代は好きなレジロックを使って遊ぶ程度で、何の実績もありません。8世代の冠の雪原発売直後にYoutube活動を始め、視聴者の方々から沢山のアドバイスを頂きました。(ここで初めてポケ徹やリバティノートを知る)そのお陰で8世代では、一度だけ最終165位を取ることができました。それ以外は竜王ルールにて自作構築の「ゴリゴリオーガ」で最終200位台を取ったのが思い出です。(この構築覚えてる人ケビン最古参です。)
エンジョイから配信を始め、最終3桁を2回だけ取ったというのがここまでの流れです。

人生のきっかけをくれた世界王者との出会い

そんなケビンがSVでは一層ダブルバトルに力を入れたいと思った理由、それはセジュンさんにありました。SV発売の3週間ほど前、ケビン主催の「第1回ケビンオフ!!」が開催されました。実はそこにあのセジュンさんが来てくださったんです。(詳しくはこの記事見てね!)

憧れのセジュンさんが自分のオフ会に来て、配信卓で一緒に試合をするというケビンにとって忘れられない1日でした。そしてその日の晩御飯でケビンのその後を変える出来事が起こりました。
その日はセジュンさんを含む数人で晩御飯を食べにいき、ポケモントークで盛り上がりました。

そこでセジュンさんが「ポケモン勢の学校生活」を見て本当に笑ったという話をしてくれました。これは当時ケビンがTwitterでシリーズ化したいた動画です。今思えば、これがポケモン芸人ケビンの最初の作品です。
これをなんとセジュンさんが完コピして披露してくれたんです。
「167ページか、俺のリザードンの素早さと同じじゃないか」「こいつはきっと図太いに違いない、鉢巻ウーラオスの暗黒強打を2発は耐えそうだ」

その声色、表情、ジェスチャーまでもが本当に動画に忠実でした。それは今より遥かに無名なケビンが、どうやったら動画を見てもらえるか必死に考えたものでした。こんな細部まで動画を見てくれて、それを楽しそうに表現してくれたセジュンさんを見て、涙が溢れました。
別記事に詳しく書いてますが、2014年に本当に人生をやめたいと毎日思っていたケビンに1つの希望をくれたのがセジュンさんでした。その彼が、自分のネタを目の前で完璧に披露してくれたことは、本当に夢か現実かわからない頭がふわふわした感覚になったのを覚えています。

(後日、ご自身の配信でもケビンのネタをやってくれてました。本当に感謝です)

そして最後に、来年のWCS横浜でまた会いましょうと約束をしました。その約束が、今でもケビンを動かし続ける柱になっています。WCSに行けばまたセジュンさんに会える。戦えるかもしれないし、何より世界を相手に本気で戦うセジュンさんを全力で応援したかった。しかし今年の予選、ケビンは力及ばずあと1勝のところで敗退、全国大会にすら出られずに終わってしまいました。自分なりに今までで1番頑張って取り組んだのですが、結果は惨敗に終わり、改めてWCS、JCSという舞台の偉大さを感じました。

選手にはなれませんでしたが、ご縁に恵まれWCSの観戦に行くことができました。そこでセジュンさんにまた会うことができました。しっかりケビンのことを忘れずにいてくれて、嬉しかったのを覚えています。WCSという舞台、世界を相手に戦うセジュンさんを見て強く感じたことがありました。それは「この素晴らしい舞台に俺も立って世界と戦ってみたい」ということでした。

その思いを強く持ったことで8月はケビン史上最高の最終146位、あのセジュンさんとの出会いから丁度1年経った10月のランクマではなんと最終78位を取ることができました。まだまだ全国大会にすら遠く及ばない実力ですが、この結果はケビンにとって大きな1歩だと確信しています。
これからもWCS出場を目指して、まずは来年絶対に予選抜けるという目標を達成します。そして、いつかその舞台に立ったその時、そこにはどんな景色が広がっているのか、この目で確かめに行きます。

すごく長くなりましたが、こんな思いでダブルバトルに取り組んでいます!
お待たせしました、ここからが本編です。
ケビンが強い思いを持って作り上げた構築を是非ご覧ください!

サーフゴーと作り上げたケビン式最強構築!

構築コンセプト

ざっくりと、シンプルで運負けの少ない構築がいいなと思っていた。実力のないケビンが勝つには、1つのシンプルな戦術を極めること、拓や運による負けを減らすことが先決だと考えたからだ。しかし、最初は何をしたら良いかわからず、沢山試合を見ることにした。ランクマ配信や動画、海外の大会などを見漁るうちに構築が概ね4つのパターンに分けられていることに気づいた。

①スタン
特殊なギミックもなく、高性能なポケモンを上手くサイクルしてビートダウンを狙う構築。強そうだが激しい読み合いが発生する。特徴としては1試合のターン数が多くなりやすく、1択ミスると負けに直結することも多い印象。その中で安定行動をとり続けながら残数有利を取っていくという理解であるが、実力のないケビンがいきなりこれを身につけて戦うのは難しいだろうと思いやめた。
1試合のターン数が多いのはネット予選で疲労するだろうという考えもあった。(これで高い勝率を出せる人は本当に強者だと思います)

②追い風
強力なアタッカーを追い風の素早さ上昇で上から殴らせにいくパワー構築。1試合のターン数が少なく、早ければ2.3ターンで終わることもある。追い風は特性「悪戯心」により先制で簡単に貼ることが可能。これに範囲攻撃を合わせると強力で読み合いも減り、1試合の疲労も少ないことからこの構築を握ることに決めた。実力がない人が1番駆け上がりやすい要素が揃ってると個人的に感じた。

③トリル
トリックルームにより重火力アタッカーで殴ってく構築。追い風の次に使おうかと思った。しかし、トリルは優先度-7であるため全ての攻撃を凌いでからでないと打てない。一旦相手の攻撃を受け気味になりながら、最悪トリルを打てずに負ける試合も見受けられるためやめた。加えて今作のトリルは、テラスタルや高火力なポケモンの影響で今までより動きづらいと考えたのも一因。

④特殊ギミック
特性や持ち物を駆使したコンボ系の構築。代表格は天候系、味方弱点保険やギガスケッキングなどもある。天候系はとても強力で、高い素早さや火力を押し付けることができるので魅力的だった。しかし、ずっと使うことを考えると懸念点が出てきた。それは環境やルールによってずっと強い天候が存在しづらいということ。リストラやレギュレーションによる天候要員やエースの不在、それらのポケモンに対してめちゃくちゃ強いポケモンの登場。これらのせいで、1つのプレイングを身につけるだけでは勝ち残りにくいと判断してやめた。
また、その他の特殊ギミックも毎レギュレーションそのギミックを使うのは難しいと考え、1つのシンプルなプレイングを身につけたいケビンにとっては得策とは思えなかった。

これらの経緯から追い風+範囲攻撃を主体に短くシンプルに試合を決める構築を目指すことにした。

そして構築を組む上でのポイントは
①選択肢を減らすためエースは高火力範囲技を出せること
例えばトルネ+ウーラオスは強力な並びであるが、ウーラの攻撃が相手のテラスや交代、怒りの粉などでいなされたらそのターンの攻撃は終わってしまう。ウーラが攻撃してない方の相手ポケモンの反撃も飛んでくる。これでは1ターン目から読み合いが発生していてケビンが使うにはあまりにも安定しない。範囲技であればこの読み合いが発生せず、この指系も無効である。片方がテラスや守るでも、もう片方に強い1撃が飛んでいく。流石に2体とも半減で攻撃を受けられてしまう場合は、分が悪いと判断し交代や打開の1手を打つようにする。
(ケビンはレギュD,E共に一度もトルネ+ウーラの先発で出したことはありません)

②運に左右されないように命中不安を極力減らす
実力がない上に運にまで見放されたら勝つことは難しい。ならば極力運に依存しない構築とプレイングにしようと考えた。追い風のアタッカーは火力が高く、1度の攻撃外しはとても痛い。命中不安込みでも使う利点がある技のみにし、極力採用しないようにした。
(今回の構築の命中不安は木枯らしと岩雪崩の2つだけ)

使用ポケモンと実数値の決定

ポケモンの決定

この戦い方を3月から半年間続け、6体の役割と条件を以下のように設定した。

①追い風要員(トルネロス)
先制で追い風が打てること。追い風以外に素早さを操作する選択肢を持てること。できればメインアタッカーの火力補助or弱点軽減ができること。無視されすぎない程度の火力を持っていること。

②メインアタッカー(サーフゴー)
ルール屈指の高火力範囲技を使えること。範囲技の命中率が限りなく100に近いこと。素早さにさほど努力値を割かなくても追い風下で環境ボーダーを抜けること。(環境ボーダーについては次章で触れます。レギュEでは206に設定)
できれば猫騙し無効のタイプor特性、或いは打たせづらい要因を持ち合わせていること。

③サブアタッカー(ランドロス)
メインアタッカーの範囲技を半減で受けるタイプに対して強い高火力範囲技を使えること。素早さにさほど努力値を割かなくても追い風下で環境ボーダーを抜けること。できれば猫騙し無効のタイプor特性、或いは打たせづらい要因を持ち合わせていること。

④追撃スイーパー(悪ウーラオス)
追い風がなくても特性や持ち物込みで環境ボーダーに匹敵する素早さがあること。交代されても相手が受からないレベルの火力が出せること。できれば先制技を持っていること。

⑤コントロールスイーパー(カイリュー)
特性、技、高耐久により行動保証を担保できること。特性、技により相手のペースを打開できる要素を持っていること。メインアタッカーと縦の相性が良いこと。できれば先制技を持っていること。

⑥ゴールキーパー(テツノカイナ)
ルール屈指の高耐久であること。試合展開をスローにし、追い風再展開や打開に貢献できる技や特性を持っていること。優秀な回復ソースを持っていること。無視されない程度の火力があること。できれば猫騙しを覚えること。

これらの条件に基づきルールごとにポケモンを採用することにした。

実数値の決定
前述した条件からポケモンを決定し、次はどのような実数値で使用するかを考えた。基本的に耐久、素早さ、火力の3つに分けて考えた。それぞれの実数値に決定の仕方について説明する。

①耐久
物理方面は172パオジアンの不意打ち、特殊方面は205ハバタクカミのシャドーボールを基準に考えることにした。これらは今作のメジャーアタッカーであり、持ち物なしでこれらの火力を超える攻撃は少ないと考えたからである。

ダメージ計算には後程詳しく触れるが、ダメージは火力×威力の火力指数とHP×耐久力の耐久指数に依存する。

この時基準とした2つの火力指数は以下のようになる。
パオジアン=172×105×1.33≒24000
ハバタクカミ=205×120=24600
これらの攻撃を等倍(テラス後)で2発耐えるように調整したのが
実数値:H183-B119-D119のサーフゴーである。
この耐久ラインは物理24000は確定2耐え、特殊24600は97.3%で2耐えする。

これらをベースに考えると、183-119のラインは火力25000以下であれば2耐え、50000以下は1耐えできると概算できる。
耐久はこの183-119をベースに各ポケモンの特徴に合わせて多少変化させることにした。
また似たような耐久ラインのポケモンを多く使うことで早くダメージ感覚が身につきやすいとも感じた。

②素早さ
追い風がある都合上、素早さはそんなに振らず、火力を優先するべきだと考えた。その中でも追い風込みで抜きたい最低ラインを環境ボーダーと呼ぶことにする。
レギュEでは最速テツノツツミの206に設定した。207を上回る素早さはメジャーポケモンではレジエレキドラパルト以外は追い風、スカーフ、エナジーがないと出せない素早さラインだと考えたからである。
(キタカミプロローグでは最速アブリボンの193に設定していた)

以上の理由から、ゴールキーパー以外は追い風下で206を抜ける104以上を基準に、各ポケモンの特徴に合わせて多少調整した。
追撃スイーパーは追い風なしでも、スカーフ込みで206を抜ける138に設定した。

③火力
追い風要員以外は特別な理由がない限り、性格補正有り252特化にした。構築の性質上、1ミリでも多く相手を削るのが強いと感じたからである。結果として、追い風要員以外の火力は、全ポケモン実数値200超えになったが、非常に使いやすかった。

使用ポケモン紹介

前述の条件より決定したポケモンと実数値を紹介する。

トルネロス(飛)悪戯心@隠密マント
技:追い風/木枯らし嵐/怖い顔/雨乞い
実数値:186-x-130-145-100-135
配分:H252 B228+ S28

追い風要員。追い風後も怖い顔で、相手の追い風やスカーフをこちらのアタッカーが抜けるようにできる。雨乞いは晴れトリルや相手の炎打点軽減に貢献し、アタッカーの行動回数を担保できた。木枯らしは命中不安であるが、選択肢を減らせる範囲技であること、無振りで20000超え(Wダメで16000)の火力を出せる上、20%で素早さを下げて拾える試合もあり、非常に強力だった。感覚としてはハイドロポンプが2体に飛んでいき素早さを下げるという壊れ技だった。
初手猫騙しでゲームメイクが遅れないよう隠密マントにした。雪崩怯みなどの追加効果を引かないのも偉かった。

耐久は木枯らしを当てたい相手が物理寄り(ゴリラ、オガポ、ウーラなど)であったため物理耐久を厚くしたが、もう少し特殊に割いてもよかったと感じる。

サーフゴー(鋼)黄金の体@こだわり眼鏡 
技:ゴールドラッシュ/シャドボ/10万ボルト/気合玉
実数値:183-x-119-304-119-104
配分:H164 B28 C252+ D60 余り4←Sには振りません

メインアタッカー。種族値、タイプ、技、全てが前述したメインアタッカーの条件を満たしている完璧なエース。耐久ライン、素早さ、火力は全て前述した通り。この時点で努力値が4余っていたが素早さには振らなかった。素早さを105、追い風下210にしても新たに抜けるポケモンはおらず利点がない。104のままの場合、トリル下で無振り85族(ゴリラ、イエッサン、クレセ)より先に動けると考えた。ポケモンホームのバトルデータを参照すると、最遅のイエッサン、クレセは3割程度しかいないことが判明し、104にする方が強いと考えた。結果、トリル下で最遅にしていないクレセより先にゴールドラッシュを叩き込み、勝てる試合がいくつもあった。

技に関してはほとんどゴールドラッシュしか打たなかった。鋼テラス状態であれば、特攻が2段階下がっても普通の252特化サーフゴーより火力が高いので3回目までは実質デメリットなしの感覚で使っていた。試合展開的にどうしようもないドドゲザンやヒードランにのみ気合玉を使用した。

ランドロス(霊)威嚇@こだわり鉢巻
技:地震/岩雪崩/地団駄/蜻蛉帰り
実数値:185-324-111-x-110-113
配分:H164 A252+ B4 D76 S12

サブアタッカー。条件も概ね満たしているセカンドエース。このルールでは7割強がスカーフ&飛行テラスであることを逆手に取った。霊テラスは採用率1%以下、鉢巻は10%と極めて異質なランドロスだと自覚している。
追い風構築は初手猫騙しでリズムが狂いやすいので霊テラスを採用した。カイナを主体とするスタンパに初手霊テラス鉢巻地震を決めると、1ターンで相手が崩壊することも多かった。基本的にスカーフのダメージ感覚で相手が動いてくれるので、突っ張る相手を1撃で沈められるのが強力だった。

耐久ラインは前述したものをベースに、特性威嚇がある都合上、BDよりHに努力値を割いた方が総合的に耐久力が上がるだろうと考え、少しHよりに振った。

悪ウーラオス(悪)不可視の拳@こだわりスカーフ
技:暗黒強打/インファイト/不意打ち/蜻蛉帰り
実数値:187-200-120-x-80-207
配分:H92 A252+ S164

追撃アタッカー。概ね3体目に登場させ、エースが削った相手を上からスイープする役割。特性不可視の拳により、追い風ターンを稼ぎにくる相手の守るを寄せ付けないのが最強だった。ウーラオスが場にいるだけで守りづらい空気を出せるのも強かった。

素早さはスカーフのみで環境ボーダーを超える138(207)に設定した。また統計上、スカーフが読まれにくいポケモンでもあり、突っ張る相手を上から殴れることが強かった。相手のHPが少ない場合、守る貫通の蜻蛉帰りで再展開する動きも強かった。

カイリュー(ノ)マルチスケイル@シルクのスカーフ
技:神速/アクアジェット/アイススピナー/地団駄
実数値:191-204-119-x-121-104
配分:H196 A252+ B28 D4 S28

コントロールスイーパー。先制技、マルチスケイルで行動権を持ちながら、中終盤にかけて試合を整理する役割。こちらが押してる試合は神速等で畳み掛け、相手ペースの時は相手の攻撃を耐えながら高い火力で弱点を突き打開もできた。
優先度2の神速がある都合上、生きてるだけで行動権があるため、相手からヘイトを集めやすかった。その攻撃をマルチスケイルで耐えながら、フリーになった味方と打開していく動きが強かった。

実数値は全て前述のベースに近い。サーフゴーとの縦の相性が非常に良く、何度も試合の立て直しに貢献した。打ち分けながらも神速の火力が伸びるシルクのスカーフで、スイープできる圏内を広げているのが強かった。

テツノカイナ(水)クォークチャージ@突撃チョッキ
技:猫騙し/ドレインパンチ/ワイルドボルト/ヘビーボンバー
実数値:250-211-128-x-150-70
配分:H164 A252+ D92

ゴールキーパー。初手の出し負けや、追い風終了間際に試合を再展開する役割。
猫騙しによる、隣のアタッカーの行動権を担保できる動きが強かった。
ルール屈指の高耐久であるため、カイナを突破できるポケモンを先に倒し、最後にカイナを倒せなくして詰ませる動きもできた。

実数値は前述のベースから耐久がかなり厚くなっている。火力も200超えで十分アタッカーとして運用できるレベルだった。こちらの構築に威嚇がいること、テラス込みでハバタクカミやトリルアタッカー抗いたいことから物理より特殊を厚めにした。

選出
この構築には選出が大きく3つしかない。

①トルネ+サーフゴー/@2 
基本はこれ↑
②トルネ+ランド/@2
先発サーフゴーがあまりにも刺さってない時
③ランド/サーフゴー/@2
全体的に遅すぎる相手orトリル

カイナスタートでスタン寄りの選出もできるが、どのポケモンも追い風前提の実数値であり、スタン用の練度がないと難しいためこの構築では推奨しない。

最終2桁までの取り組み

ここまで偉そうに構築の中身を書いてきましたが、読んでくださりありがとうございます笑

最後に予選敗退から2桁までの取り組みやポイントにしたことについて簡単にまとめていきます!

前提知識

ポケモン対戦をやるには前提知識が必要だということです。ポケモンの種族値、タイプ、覚える技、威力、持ち物、テラスタイプ、覚えるべきことはキリがありません。相手の素早さを知らなければ、どちらが速いか予測できないですし、技を知らなければ相手を倒せるのか、こちらが倒されるのかもわかりません。
つまり対戦環境の前提知識は多い方だと有利になるわけです。

大事なのはポケモンホームのバトルデータを見ることだと考えています。
使用率TOP30のデータは頭に入れておきたいですね、大体の種族値やタイプは当たり前だとして、技、持ち物、テラスタイプを覚えておくのが大事だと思います。
特に自分のポケモンのデータを知ることは大事です。自分のポケモンが世間からはこういうふうに見られているのかと知れるからです。

今回のケビンのランドロスは鉢巻霊テラスでした。しかしデータでは7割強がスカーフ飛行テラです。概ねスカーフ飛行テラの警戒をされると見ていいでしょう。
スカーフなので猫騙しが飛んできやすいところに霊テラス、スカーフの火力だと思っているところに鉢巻の火力、これが統計を利用した強さでした。また、これ以外にも相手の警戒が読みやすくなるので自分のポケモンのデータは特に頭に入れ得です。

圧倒的ダメージ感覚

圧倒的ダメージ感覚、ケビンが対戦で1番身につけるべき要素だと思っています。
どのようにポケモンのダメージ計算が行われているかは、実は意外と知られていない気がします。ガブのA種族値は知ってるのに、ハバタクカミのC種族値は知ってるのに、ダメージの出し方がわからなければ覚えている意味は薄いと感じました。
(これでは誰が誰より火力あるレベルの話にしかならない)
そしてこのダメージ感覚が繊細に身につけば、この攻撃は耐えるから突っ張れる、これは耐えないから後ろに引くか打開策を考える、といった選択肢を取ることができます。有名なポケモンの技は事前に計算して何%耐えるか見ておくのもいいですね。
例えばケビンのランドロスはカイリューのテラス鉢巻神速災い込みを62.5%の確率で耐えます。この時にこの数字を知っていれば、ランドを失ったらまずい展開の時は後ろに引けば良いし、ランドの役割がここだと思うなら62.5%にかけ手突っ込んでもいいですよね。さらに確実に行きたければケビンのランドは霊テラスもあります。(パオの不意打ち注意だけど)
こういうプレイングにすることで、勝敗が偶然ではなくなってきます。
「耐えろ耐えろ!よっしゃあああ!」も楽しいですしケビンも好きですが、ダメージ感覚を身につけてそれに基づいた行動をとり続けることがまず大事です。その上でわからないときや、乱数の時は一緒に神様にお祈りしましょう笑

そんなかんなで、ケビンはダメージ計算を勉強しました。難しい計算式でありながら、ダメージは火力×威力の火力指数とHP×耐久力の耐久指数に依存することがわかりました。
その上で自分がよく喰らう攻撃、耐えたい攻撃を想定します。
ケビンなら172パオジアンの不意打ち、205ハバタクカミのシャドボでしたね。
そして、それらをどのくらいのダメージで耐えたいか決め、ダメージ計算機で耐久値を決定します。
ケビンはこれらの攻撃を2発耐えるように設定し、183-119という耐久ラインを決定しました。

この時これらの火力指数が24000程なので、 25000以下なら2耐え、50000以下なら1耐えという耐久ラインが完成します。
例えば182ガブの水テラバの火力指数は、
182×120=21840 なので、ケビンのサーフゴーなら余裕で2発耐えますね!
これが鉢巻ガブの場合、
182×1.5×120=32760 なので、サーフゴーに6~7割のダメージが入ります。
この時点でこの計算が頭でできれば鉢巻と気付けるんです。そうとわかれば、カイリューやカイナに引いてもいいし、怖い顔(クリアチャームじゃないのわかってる)+ゴールドラッシュを打つ選択肢も余裕を持って考えることができます。
さぁ、ダメージ感覚を身につけようぜ!!

実戦と勉強

前提知識とダメージ感覚が準備できたらいよいよ実戦です。ダメ感は試合しながら身につけても、もちろん良いと思います。
その中で、試合の量はとても大事だと思いました。ケビンは最終順位を更新した8月と10月はランクマだけで400試合以上やってました。これでも正直少ないと感じます。
そんな時は人の試合を見るのも良いです。(ケビンの配信を見ても良いですね😊)
冗談は置いといて、人の試合はとても参考になる上、動画だと一時停止したり巻き戻して考えることもできます。自分だったらこうする、このポケモンこうだったらもっと強いかな?その持ち物いいな!沢山の勉強がそこには詰まっています。
ケビンも強い人の配信を見たり、海外の大会の採用率なんかも漁ってみました。
そうして3月から7ヶ月かけて誕生したのが今回の「金・拳・翼 アルティメットサーフゴー」です。
最終2桁こそ取れましたが、まだまだ課題は山積みなのでどんどんアップデートしてさらに強い構築コンセプトを完成させようと思います。

次はレート2000、そしてJCS、WCSと夢を目掛けてこれからもケビンは走っていきます!最後まで読んでくださりありがとうございました。謝礼!!






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?