長谷川豊氏の記事の謝罪の理想解?を僕なりに考える

http://archive.is/aVK2f

で炎上した長谷川氏。私は彼の意見には全く賛成しませんが、炎上回避のトレーニングとして、「このような記事をアップしてしまったあと、ダメージコントロールを目的として謝罪を用いるとき、僕だったらどうするか」を考えてみました。ネットなんかで見る意見のつぎはぎではあるのですが、何らかのテンプレ的なものになったと思います。

これは私の「好み」も多分に含まれます。また、速やかな謝罪がダメージコントロールには不可欠なため、2つ目以降の記事が出る前の謝罪を想定しています(というか、2つ目以降の記事出してしまったら、いい謝罪は僕には浮かびませんでした)。「これが唯一の正解だ」というつもりは全くありません。

この部分は、そのようにした意図的なものを書いてあります。

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H28/10/12追記 思い出せる限り参考文献を明記。
参考文献:http://toyokeizai.net/articles/-/111466 より 指摘者への感謝を加える

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先日掲載しました 「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」http://archive.is/aVK2f につきまして、多くのご批判、お叱りをいただきました。多くの方に多大なご迷惑をおかけし、不快なお気持ちにさせました。まず、そのことを謝罪いたします。

トップに謝罪の気持ちをまず表現することは大事と考えます。一番上しか見ない人もいるでしょうから

http://archive.is/aVK2f につきましては、全面的に発言を撤回いたします。元記事につきましては発言の記録という意味で、そのままの形で残させていただきます。

ここは好みがあるでしょうが、「消して逃げた」という人が確実にいる以上、元記事は残した上で謝罪をするほうがぼくは好みです(ストライサンド効果もありますし・・・)。もちろん元記事にはトップに謝罪記事へのリンクと、発言を全面撤回することを日付とともに追記します。

以下、当時の自分の意図、およびご批判を受けて自分の意見が変わった点について述べさせていただきます。

元記事で私は「自業自得の透析患者」と称し、先天的な原因による透析患者と対比し透析について問題提起を図ろうと考えました。現在膨張を続ける医療費が日本の経済を圧迫していると考えていました。ですが、透析患者が明確に「自業自得な患者」と「避けられない患者」に分かれると考えたことは、あまりにも問題を単純に考えすぎであるとご指摘頂きました。その後自分で再度調べた結果、透析に至るまではあまりにも多くの要因が重なり、目の前の患者が「自業自得」かどうかを判断することは非常に難しいことだと意見が変わりました。医療費問題という難しい問題を、安易な切り方で意見表明し、結果却って問題解決から遠のきかねない結果となったことは、非常に遺憾です。ですので、今回撤回させていただくことといたしました。

「医療費の増大への問題提起」という意図そのものは間違っていません。ですが、その題材の選択は安易すぎました。「この点について間違っていない」とあまりに前面に出すと反感を買う可能性が高いため、過去の「私」に意図を述べさせています。

また、当時の私に「多少乱暴な言葉を使ったほうが人目を引き、問題提起に有効である」という邪な考えがありました。ですが、いま現在病気で苦しんでいる患者さん・ご家族が目にする文章で「殺せ」「バカキリギリス」などという蔑称を使うことがどれだけ皆さんを傷つけるかまで、当時の私は考えが至っておりませんでした。皆さんのご批判により、ようやくそのことに気付かされました。この言葉の選択につきまして、本当に配慮が足りなかったことを再度お詫び申し上げます。

言葉の選択は全面的に筆者が悪いため、何度謝罪しても問題ありません。ですが、言葉選びの問題を一番最初にすると「言葉選びだけが悪いのか」という「誤解」を招きかねないのでこの位置にしています。

また、記事中、個人ブログ・・・様の内容を剽窃した箇所がありました。一級障害者認定の方の実際について非常によくまとまっていたので、これを写せば良いと安易に考えてしまいました。ですが言論人としてこのようなことは決して許されるはずがありません。・・・様には直接謝罪いたしましたことをここにご報告申し上げます。また、読者の皆様には、剽窃した文書を公開いたしましたことをお詫び申し上げます。

正直、剽窃は言論人として致命的だと思うのですが… 触れないわけにはもちろん行きませんから、全面謝罪して許していただけたらいいなあ くらいの気持ちです。

以上、当時の意図および、その意図がいかに誤っていたかについて述べさせていただきました。繰り返しになりましたが、今回の記事で多大な迷惑をおかけいたしましたことをお詫びさせて頂き、謝罪とさせていただきます。本当に申し訳ありませんでした。また貴重なご指摘をくださり、私の至らない点を気づかせてくださった皆様にお礼申し上げます。

まとめの文章です。東洋経済「炎上!そのとき絶対やっちゃいけないこと」http://toyokeizai.net/articles/-/111466 より、>「そして決め手は、自分を非難した100万人に対するお礼、感謝です。」 なるほどと思いました。


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参考文献(思い出せる限り)

書籍「ネット炎上の研究」

東洋経済「炎上!そのとき絶対やっちゃいけないこと」http://toyokeizai.net/articles/-/111466

小池一夫公式ブログ「僕の変わったところ、変わらないところ。」http://lineblog.me/koikekazuo/archives/4036947.html
↑秀逸な謝罪文だと思いました

Wikipedia「ストライサンド効果」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E5%8A%B9%E6%9E%9C



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