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にわかラブライバーが選ぶ "ラブライブ!" 楽曲 10 選

はじめに

こんにちは。pokob (ぽこ) と申します。音楽が好きで DJ などをやっています。今年ぐらいからラブライブ! にどっぷりハマっているので、布教もかねて好きな楽曲を紹介する記事を書きたいと思います。

公式でも「元気の出る曲 10 選」をピックアップする企画をやっていたので、それにも触発されつつ。まあでも今回は、特にテーマを決めずシンプルに好きな曲を挙げることにしました。

▲ 特に鈴原さんのチョイスが凄かった回

自分はちゃんと追い始めてまだ半年ちょっとのにわかなのですが、そんな自分だからこそ見える部分もあるのかも…… さっそく紹介に移ります。

#01. Aqours - Pops heart で踊るんだもん!

近年になり μ's Complete BEST BOX や Aqours CHRONICLE が発売されたことで、特典曲を含む無印・サンシャインの楽曲をほぼ全てサブスク・配信・レンタルなどで利用できるようになりました。とてもありがたい話ですね。

この曲は 1 期第 1 巻の円盤特典曲で、以前ラブライブに対して今ほどに興味がなかった自分にはそもそも出会うのが難しかったのですが、先述したサブスク解禁などにより新規参入のハードルが一気に下がり、こういった楽曲にも出会えるようになったというわけです (スクフェスなども特にやってなかったので、以前は自分の知っている円盤特典曲といったら "LONELIEST BABY" ぐらいでした、しかもクラブでしか聴いたことなかったです)。

追いかけ始めてすぐの時期から知っている曲でしたが、最近になってすごく沁みるようになった曲です。歌詞が本当に大好き。

おもしろく過ごしたい それだけだよね
ユウウツなんて踊り飛ばそう
悩みが汗で流れて消えて からだ軽いみたいさ

Aqours - Pops heart で踊るんだもん!

#02. BiBi - PSYCHIC FIRE

とても要素が多く楽しい楽曲ですが、全てのバランスが完璧な状態で構成されているため、永遠に飽きることなく聴き続けることができる奇跡のような曲です。リリースから数年経った今聴いてみても、シリーズ中でも屈指の完成度を誇る 1 曲だと思います。自分は μ's 時代のライブには (フェス等含め) 1 度も行ったことがないのですが、こういった楽曲を聴くとライブを想像するだけでも楽しくなりますね。

#03. Guilty Kiss - New Romantic Sailors

上で挙げた PSYCHIC FIRE と比べるとさすがに粗が少ないですが、こちらも完璧な 1 曲です。なんも言うことない。最高。大好き。

Aqours の楽曲は、ユニット楽曲やソロ楽曲を含めて本当にどれもクオリティが高く、レファレンスなどもわかりやすいものが多いので、音楽好きな人からすると聴きごたえがかなりあるんじゃないかなあと思います。今考えてみると自分もラブライブにハマった入り口は Aqours の音楽性でした。

#04. QU4RTZ - Make-up session ABC

ラブライブのユニットで一番、というかダントツで音楽的に好きなのが QU4RTZ です。音楽性うんぬん抜きにしても好きかも。キャラクターも中の人もみんな最高。

1 曲好きならたぶん全曲好きなタイプのユニットなので、どの曲を挙げようか迷ったんですけど、一番「もっと聴かれてほしいな」という曲を挙げます (円盤特典なのが……)。

試聴動画では聴けないのですが、2 サビ後のスキャットも大好きです。フリッパーズギターっぽい。

#05. 澁谷かのん (伊達さゆり), 唐可可 (Liyuu), 嵐千砂都 (岬なこ), 平安名すみれ (ペイトン尚未) - 常夏☆サンシャイン

1 期第 6 話挿入歌で、個人的にはシリーズ屈指の名曲だと思います。アニメのエピソードをこれでもかと詰め込みつつ、誰でも楽しめるようなキャッチーさとライブでも盛り上がるパワフルさ、でもちょっぴり黄昏時の哀愁も漂うような、絶妙な仕上がりになっています。アニメでもこの回が一番好きなので、多少色眼鏡で見てしまっているかも。

音楽的には Soca と呼ばれる (界隈では有名な) ジャンルの音楽をベースにしており、明らかに Mermaid festa vol. 2 ~Passionate~ の系譜となっています。スーパースターの音楽にはこのような構図が多く見られますね。

チクリと胸刺す思い出も あぶくに溶かせ

澁谷かのん (伊達さゆり), 唐可可 (Liyuu), 嵐千砂都 (岬なこ), 
平安名すみれ (ペイトン尚未) - 常夏☆サンシャイン

1 サビ前のここですが、全体的にキャッチーな歌詞が続く中「あぶくに溶かせ」というフレーズがいい意味で浮いていて、曲中でも特に大好きな部分です。パート分けも、過去に「チクリと胸刺す思い出」を共通して抱えるすみれ・千砂都にアサインされています。

#06. 津島善子 (小林愛香) from Aqours - タテホコツバサ

善子の持つ二面性をテーマにしたキャラクターソング。善子のことが好きな人はたくさんいますが、きっとこういう部分が好きな人は多いはず。自分もです。

カテゴリーとしては電波ソングにあたるのかもしれないですが、『ラムのラブソング』をベースに近年の電波ソングにはない独特のグルーヴ感を醸し出しています。音作りや音数の足し算引き算が絶妙です。構成も普通のアニソンとは明確に違っていて面白いと思いました。

もうコワイ顔でセカイに怒りたくないって
にっこりすれば安心! 安心だ!

津島善子 (小林愛香) from Aqours - タテホコツバサ

ところでこの二面性は善子だけのものではなく、実は私たちのだれもが持っている普遍的なものなのかもしれませんね。

#07. 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 - Hurray Hurray

高校生としての青春やその舞台としての学校を直接的に描いた曲。ラブライブでは珍しい気がする。ライブで 1 度も披露されていない曲ということもあり、何か温めていないかと勘繰ってしまいます。もし劇場版で流れたらと思うともう……

絶対絶対 変わんない将来
同じ空の下どこまでも
この歌でつながってく願い
輝く明日を 目指して
まっすぐ走れ!

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 - Hurray Hurray

2 期 12 話のタイトルが "エール!" だったので、正直ちょっとだけ構えていましたが、杞憂でした。

#08. μ's - どんなときもずっと

本当に大好きな曲。少なくとも OP / ED 主題歌の中で選ぶと、一番はこれになるかなあ。

基本的にラブライブのストーリーや楽曲って、登場人物であるスクールアイドルたちの成長や努力、その結果としてのドラマを描いていて、それを観ているわれわれが勝手に元気づけられるという構図だと思ってたんですけど、向こう側から私たちに向けてのメッセージを明示的に感じる時も少なくなくて、その代表がこれだと思っています。

強くなれ 自分から逃げちゃだめ
強くなれ 焦らずに受け入れて自分を
それが大事なんだ

μ's - どんなときもずっと

実際にこういったメッセージを受け取った人たちが、今になって次世代のラブライブを担っていたりもするので、なおさら説得力があります。

最近だと虹ヶ咲 2 期 13 話の侑のセリフからも同じようなメッセージを感じ、一貫性があると思いました。

「同好会を始めてから、楽しいことばっかりで。こんな、幸せでいいのかなって…… でもね、これって、きっと特別なことじゃないんだと思う。みんなだってそうだよ。もう走り出してる人もいっぱいいるはずだし、向いてないとか、遅いとか、そんなの、全然関係なくって。うまくいかないことも、いっぱいあるかもしれないけど、その時は、私たちがいるから! 元気がほしいときは、会いにきて!」

ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 TVアニメ 2期
第13話 響け!ときめき――。

#09. Aqours - i-n-g, I TRY!!

6th ライブお疲れさまでした。TV アニメや劇場版、紅白出場など輝かしい経歴を持つ Aqours ですが、過去の栄光にすがることなく今を謳歌しよう、今の自分たちで勝負しようという彼女たちの強い意志が伝わってきました。WINDY STAGE で披露されたこの曲は、そのことを最もよく表現した曲ではないかと個人的に思っています。

いつか思い出に変わるの? 変えてない
現在進行形だよ "ing"だよ
なつかしいなんて 後にしようよ

Aqours - i-n-g, I TRY!!

本当に最高のライブをありがとうございました。そしてこれからも。

#10. 平安名すみれ (ペイトン尚未) - みてろ!

音楽的には最初のギターリフでもう、00 年代の US や UK におけるロックンロールリバイバルやインディーロックなどのブームが想起されます。

▲ 20 年前はこんな曲めちゃくちゃいっぱいあった気がする

そんなことよりこの曲の歌詞を見てみましょう。

さあ変えてやるぜ世界 今すぐガッツーン!
できるさ 君と僕がいれば不可能はない

平安名すみれ (ペイトン尚未) - みてろ!

ここに登場する「君と僕」に関しては様々な解釈があると思いますが、私はこれを「平安名すみれというキャラクター」と「ペイトン尚未という人間」なのではないかと解釈しています。すなわちこれはキャラクターと人間が互いに手を取り合ってのし上がっていこうという、決意表明の意味合いを持った曲ということになります。

平安名すみれに関しては、主役になれない自分やその影響力の低さをコンプレックスに感じていることが、アニメ本編で明確に描写されています。ペイトン尚未さんについては過去の経歴がどうだったなどは言わないですが、少なくともラブライブシリーズがきっかけで知名度などが急上昇したということは間違いなく言えるでしょう。

ねえおぼえてるかい? いつか君と交わした約束
叶えてみせる そうだ 叶えるのは今しかない!

平安名すみれ (ペイトン尚未) - みてろ!

2nd ライブ、横浜公演の 2 日目のことでした。公演のテーマである「夢」をトピックにした MC を Liella! の各メンバーが行う中、ペイトン尚未さんは「歌姫になること」を自分自身の夢として、公の場で堂々と宣言します。これにより上述の「君と交わした約束」の部分が、現実に観客の目の前で起こってしまいました。その中で、平安名すみれを演じている自分自身がキャラクターに勇気づけられている、ということも語っています。すみれが背中を押してくれたおかげで、このような宣言ができた部分もあるのかもしれないですね。

いつか、ふたりが約束を果たす日が必ず来るでしょう。

おわりに

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。最初は誰でも読めるような内容を心がけていたのですが、後半に行くにつれてだんだん万人受けではない文章になってしまったかも…… すみません。あと他にも紹介したい大好きな曲が本当にたくさんあって困りました!

ラブライブをあまり知らないよという方は、これをきっかけに触れてくださると嬉しいですし、知っている方は逆にいろいろ教えてくれると嬉しいです! 特に昔のライブの話とか……

最後に宣伝なのですが、2022/7/15 (金) 夜に開催のラブライブ楽曲オンリーイベント "DREAM Runners #3" にゲスト DJ として出演させていただきます。

ラブライブが好きな気持ちを表現しようと、本当はミックステープなどを録ろうと思っていた矢先にオファーをいただけて嬉しかったです。せっかくなので、現場でのプレイでしっかり気持ちを表現させていただきたいと思います。ラブライブに詳しくない人にも魅力が伝わるような DJ ができたらいいなあ。よければぜひ、遊びに来ていただけると嬉しいです!

ではまた!


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