固まったものと解れたもの

大層な言い方をするならネタだって創作物といえます。
僕はネタを作るのが、好きです。
音楽聴くのも映画みるのも漫画読むのも大好きです。
30代に入ってから思うことがあるのが、趣味趣向が若干変化して来たことです。
20代は斬新だとか実験的だとかそういった新しいもの追い求めていたと思います。
30代に入って考え方の変化というと、「人間性」を考えるようになったことです。
20代の頃に作家の人に良く言われたことがあります。
「登場人物に性格がない」「関係がわからない」とかそういうことよく言われました。
その時はイマイチその意見がわかりませんでした。
「そこいるかな?」と思っていました。
無機質なキャラクターというのか、自分でもそれはなんとなくわかってましたが、それは特に必要ないと思ってました。
ここ数年の変化というのは、趣味にも現れているんですが、例えば漫画。
20代は特に興味もなかったんですがエッセイ漫画を良く読むようになりました。
つまりノンフィクション。
実際起こった出来事です。
嘘みたいな話でもそれは事実で、それをその人はどう感じたのか。その面白さを感じるようになりました。
その出来事を形にしようとしたことにも関心が湧きます。
同じ出来事でも別の人なら違った観点で見ていたかもしれないのをこの人はそう受け止めたということに面白さを感じます。
話は戻りますが、キャラクターの性格だとかが必要ないと思っていたのもそれから、随分考えも変わりました。
作業として性格を入れるようにしたわけでもないです。
20代の頃のやろうとしていた斬新で実験的な考え方は一度表に出さなくなりました。
興味がなくなったんじゃなくて。
結構色々試したんで、その未完成のものをもう一度形を整える作業に移ることにしました。
もう自分でも自分の頭の中で作り方がわからなくなってました。
けど、見返せば自分が好きなことは常に作ろうとしていて、それも大半が未完成のまま中途半端なまま披露してしまっていました。
ガンダムのジオングみたいなことですね。
足のない状態で戦う羽目になってるんです。
もう一度解体して立て直す。
そういう作業に変わりました。
そこに自分の思うことだとかを入れるようになりました。
前までは設定重視だったわけです。
けど大事なのは、その設定でその人がどう思ったか。
みんながみんな当たり前のように行動は取らない。
その人だからそういう行動をとったというのを考えるときに入れるようにしています。

僕は自分が成長がすごく遅いと思います。
けど、去年できなかったことは今年できているとも思います。
ちょっとずつ成長していけてるんだと思います。
じっくりコトコト煮込んでるんです。
頭でっかちだった「これはこうだからこうだ!」っていう意地の部分と「これこうなったらどうなんるんだ?」という解れた部分がいいバランスになって生きているんだと思います。
もうしばしお付き合いを・・・・。

夏ですね スイカでも食いたいもんですわね