私語とバニラエッセンス
仕事中の私語。
つい、話してしまうことがある。和気あいあいとした雰囲気な会社であるほど、線引きが難しい時がある。
もちろん、働いてる時間に対して、お給料を頂いてるわけだから、原則私語禁止だろう。
ただ、人間だもの。仕事の話の延長で、おしゃべりに発展することもある。
気分転換に少しだけ。
今日何やら上の人に呼び出されたので、行ってみると、仕事中の私語について注意された。
てっきり、この前まで続いていた労務交渉の話かと思っていた。
就業中でおしゃべりに時間がかかりすぎだ、適切じゃない、違和感を感じるというものだった。
婚活とか、ネイルを自分でやったという話を誰かがきいていて、それを指摘された。後輩も入ってきたのだから、教育上よくない話はするなと。
もちろん、誰がの邪魔になっていたなら、申し訳ないし、確かに個人的な話だから、不適切だったかもしれない。
ただ、少し言い訳すると婚活について、私ではなく先輩がふってきた話だし、ネイルも聞かれたから答えただけだ。
何より、今おしゃべり被害を受けているのは、どっちかといえば、こちら側だ。
その部屋のボスにつかまると、1時間帰れない。正直どうでもいい話や、社長への愚痴を聞かされて、帰るに帰れない。
婚活レースだ、彼氏彼女だ、だんながあーだ、なんて先輩はいつもそういう話題を話している。
先輩方が雑談を30分話続けて、うるさく電話がきこえなかったり、仕事ができなくて、席を離れて空き会議室にいくことが、週に4回以上ある。
やっぱりそういう注意は上じゃなくて、やっぱり言いやすい下にくるんだろうか。
たまたま気になった人がみたのが、私だったのだと思う。
なんか、そこなんだ、と膝かっくんされたようで、気が抜けたし、なんか会社への信頼がどんどん落ちていく。
もちろん、余計な話はしないよう、今後は気をつけるし、職場での私語は極力しないようにする。
仕事の合間の私語はバニラエッセンスのようなもので、なくてもいいけど、甘い誘惑のような、少しだけ入れると、ちょっと気分があがる。
バニラエッセンスを入れすぎると苦味がでるし、入れすぎてもあまり意味がないし、それ自体に味はない。
私語は仕事ではないから、してもしなくてもいい中身がないようなものだ。
そうバニラエッセンスは香りだけで、バニラの味がしないように。
働き方改革が叫ばれてる今、やれ効率だ、生産性だ、残業削減で、私語は仕事時間を少なからず奪うのも事実。
ただバニラエッセンスみたいに、たまに少しだけ必要な時もある。休憩の合間や、気分転換に節度ある範囲の時間や、内容なら。
ただ、入れすぎると苦味が残ることを今回身にしみて感じた。
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