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影のやまい

姿見に映る己の虚像に
溜め息を吐いては俯き
恐る恐る顔に触れ
怖々と鏡に触れるが
どちらも固く冷たく
温かみの無い感触をもたらす

膝を付いて虚空をぼんやりと見つめて
崩れ落ちるように床に横たわり
ただ呼吸だけをした

思考は邪魔で感情は不要で
ただただ呼吸だけをした



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