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次回は1か月半連続で出勤してもらいます(労働組合編①)

私の記事では主に警察官の時や都内某日本語学校で専任講師をやっていた時の思い出深い話を紹介しています。

専任で働き初めて3ヶ月くらい経った頃、他の男性専任講師が通院が理由の有給休暇を女性教務主任から拒否されていたのを目撃しました。

随分なことをするものだな、という感覚でしたね。

入社した日から教務室が随分ピリピリしているとは感じていましたが、こんなところが人間関係をギスギスさせる原因なのでしょう。

外国で日本語教師を初めてやって平和で楽しかった自分としては、この仕事でこんなにピリピリする必要あるかな?と違和感だらけでした。

ところで日本語学校では1年に4回ある留学生の入学時期に合わせて、その留学生の在留資格認定証明書交付申請の書類作成があります。

この学校では一回に数百名の在留資格申請の書類作成を事務員だけで対応するのは難しいので直前期になると教務の専任講師が応援として土日出勤するのが慣例となっていました。留学生の入国が激増して、この学校の規模も2,3年の間に学生数が倍になりました。

日本で専任は初めてでしたが要は会社員、ある程度のサービス残業や休日出勤も覚悟していました。土日の一回くらい「まぁ良いか」という感じです。

代休は無し、時間外手当もなし。

理事長は外国人の女性だったんですが、お礼としてハーゲンダッツのアイスを1個くれました。

ところがこの時の在留資格認定証明書交付申請の交付率があまり良くなくて、理事長は怒っていたそうです。

それでも、交付率90%は越えていたと思いますよ。

そんなある日、理事長の片腕で最側近の副校長が理事長から驚きのメッセージを持ち帰って来ました。

「今回、交付率が悪かったのは書類チェックに不備が多かったからだ。次回は教務も含めて一ヶ月半前から土日全て出勤してもらい、完璧にやってもらう。」

一ヶ月半前からということは単純計算で週末が6回、50日ほど連続で休みなしということか。

給料も安いから、時給計算したら最低賃金を大きく割り込むな。って、おいおい、これじゃアルバイトしたほうが良いんじゃないか?

教務の皆さんは黙ってこのメッセージを聞いていましたが、受け入れているようでした。いつものことなんですかね。

結局この50日連続勤務というのは実現しませんでした。その約2ヶ月後に学校で労働組合が結成されたからです。

いや〜、助かった。

今となっては懐かしい話です。(続く)







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