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雨だっていい天気

図書館の本を入れる用のトートバッグ。子供の保育園用のバッグ。マザーズバッグ。グローサリートート。目がチカチカする蛍光灯。

全部「とりあえずこれでいいか」と一時的に使っていて、全然気に入ってなかったことに気づき、きちんと用途別に買い求めてみようと朝からAmazonに入り浸った。ずっと購入を検討していたスリム水切り籠、電球色の照明、布団セット、玄関マットもええいままよと決済ボタンを押す。こんなことで、スカっと頭は晴れやかになるから不思議。中断されずに物事を進められると、私の心はゴムボールのよう。まるく弾んで、地球の裏側まで。

生活を整えると人生が俄然光をもつ。と書くと、なんだかはあちゅうさんのようだけど仕事より家事に力を入れたほうが幸福度が上がるのは実感する。特に最近、家事のやり方に並々ならぬ関心がある。もっと掃除も洗濯も上手になりたい。短い時間で効率的に綺麗にしたい。いわゆる花嫁修業をやってみたい。家事って知って絶対に損することない最強の分野。

雨音を聞きながら作業するのも嫌いじゃない。本当は市役所に行く用事を入れていたのだけど、準備ができたので前々日子どもとふらっと済ませておいたので子どもを預けている間、ぽっかり空いた時間を活用しにカフェに来た。いつ体調崩すかもしれないし、用事は臆せず前倒しすることにしている。松居一代を見ると息苦しいけれど、私もせっかち具合は似たりよったりかもしれない。

昨晩橋下徹の著書を読んでいたら、「新人弁護士時代はスピードを売りにしていた」、「芸能界に入るきっかけとなったのは、ラジオのピンチヒッター出演の一本の電話」と書いてあった。

そう、人生を変えるきっかけって本当に些細なこと。

コロンビアと日本で会社をもつ私を振り返っても、こんな人生を歩むきっかけはふと予定が空いてコロンビア領事館のピンポンを押したから。そこから現地の大学院に進み、就職し、独立し、日本で支店をつくり現在に至る。

人生出たとこ勝負。そう思えるようになったのは30になってからだ。20代まで、ギチギチに計画しないとだめだと思ってた。自分は何者なのか必死で考えてた。

ほんと、そんなの意味なかった。計画通りなんていくわけないのだから、決める必要なんてなかった。今になってよくわかる。私はこうする、と暴走して失敗してた。そう、あれは、行動力じゃなくて単なる暴力だった。

目の前の二択に集中してれば、小さな川が海に通ずるように開けていくとわかったのが、ここ数年の最大の収穫。

20代の皆さん、「自分はこうなる」って高い目標もたなくていい。

絶対にそうならないから。

ギッチギチの人生計画練るより、「週末何か新しいオンラインイベント顔出すか」のほうが将来の道決めると、お姉さんは思うわけです。



主に書籍代です。