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雑誌とWEBマガジンの分析視点から比較してみました

▼この記事は、こんな人にオススメです。
-コンテンツの分析を行っている・行おうとしている人
- ブランドのオウンドメディアをこれから立ち上げる方
- ファッションECに関わりがある方              など

こんにちは、Pomalog編集部の杉田です☻

今回は、より良いコンテンツを作っていくためには欠かせないコンテンツの分析についてお話していきたいと思います!

雑誌ならではの魅力とは?

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スマホが普及したことにより、SNSやWEBマガジンなどのWEBメディアが大きな影響力を持つようになり、若者の雑誌離れが進んでいるといわれています。

しかし、雑誌は未だファッションメディアとして高い信頼度と影響力を持っているといえるでしょう。実際に、今もブランドの雑誌に対する信頼度は高く、WEBコンテンツを毛嫌いするところも少なくはないでしょう。

雑誌はWEBマガジンと異なり、有料です。

つまり、お金を払ってでもそこに書いてある情報が欲しいと思ったユーザーの手にわたるわけです。だからこそ、雑誌のユーザーはWEBマガジンのユーザーよりもきちんと内容を読み込むであろうし、消費意欲も高いといえるため、より濃いターゲット設定ができます。

また、雑誌は紙媒体のため、保存性が高く、その影響力は定期的に更新されるWEBマガジンと比較すると、長続きすると考えられます。一冊にまとめられる情報量にも限り、一冊で表現したい世界観や生活スタイルがまとまっているため、自分に合ったものをみつけると他を探す必要がないというのも雑誌の魅力であるといえるでしょう!WEBマガジンだと情報量が無限大(常に更新され続けるため)になってしまうので…。

雑誌のアンケート分析の限界

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さて、実際、雑誌で商品を紹介することはどのくらいの影響力があったのでしょうか?

分析視点で見てみると前段に書いた特徴と違う見え方があります。雑誌の分析はどのように行われていたのか、WEBマガジンの分析と比べて見ていきたいと思います!

紙媒体である雑誌の分析は、主に雑誌に関するアンケートを元に行われていました。雑誌の最後の方にある、プレゼント企画に付随しているはがきのアンケートがまさにそれです。

質問項目としては、「今月号で一番面白いと思った企画は何ですか?またその理由を記入してください(自由記述)」「今月号で1番好きなモデルのコーディネートはどれですか?」など、雑誌全体についての読者の意見を聴くものが一般的です。

この場合、"どの企画・コーディネートが良かったか" "なぜ良かったのか"を見ることはできますが、更に掘り下げて、この企画のどこの部分が特に良かったのか、レイアウト、写真、モデルなど、どこのページのどこの部分(例:ページ左上部のモデル◯◯さん)がどう評価されているのか、までは見ることができませんでした。

つまり、雑誌のアンケートでは、雑誌全体や企画ごとの評価は見ることができましたが、ページごとに評価することはできなかったのです。

物理的には、1ページごとに読者に評価をもらうことは可能ですが、現実的にはそんな途方もないアンケートは絶対に不可能ですよね?それを可能にしたのがWEBマガジンなのです。

「頻度」「スピード感」がWEBマガジンの魅力

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雑誌と異なり、1コンテンツ(ページ)ごとに完全に独立している(URLが異なる)ため、アンケートをコンテンツごとに取ることができます。

月1回刊行している雑誌の場合、その雑誌に関するアンケート結果が記事づくりに反映されるまでどうしても長い時間を要してしまいます。分析から改善まで短くとも1ヶ月以上はかかってしまします。

雑誌と異なり、コンテンツごとに分析をできるからこその、高頻度でスピード感のある分析・改善や、アンケートの追加募集が簡単である点などが雑誌にはないWEBコンテンツの魅力の1つでしょう。

また、詳細は別記事にて書きたいと思いますが、インターネット上のコンテンツであるため、アンケートを実施しなくても、Google AnalyticsやAdobe Analytics等のWEBサイト分析ツールを活用することにより、様々な数字を追うこともできます。

ただし、無料ツールであるため、追えるものが限られます。コンテンツからの購入効果はCONTENTS ANALYSTで安価に実現できます。導入・利用方法が簡単なので、難しいカスタマイズ等を行わなくても細かい分析ができ、WEB初心者でも安心して使いこなせます!(参考記事はこちら

ブランドからみて、雑誌の影響力は不透明?

どのくらい雑誌が読まれていたのか、雑誌自体についての影響力は、アンケート等の分析により図ることができます。

しかし、ブランド側の立場から考えてみるといかがでしょうか?

たとえば、とあるファッション誌にブランドの広告を広告費を支払って出したとして、その広告の効果はどのくらいあるのでしょうか。

その効果は決してアンケートで図ることはできないので、広告を出してからお店に足を運ぶ客が増えた、お問い合わせの電話が増加したなど、感覚でなんとなくしか、その効果を感じ取ることしかできません。

はっきりとその効果を図れないにもかかわらず、雑誌の広告費に多額の費用を支払うのは、ブランドの雑誌に対する信頼度が高いからでしょう。

それに対して、WEBマガジンはオウンドメディア、つまりブランド自身のメディアであるため、その費用対効果は明確です。

オウンドメディアはECサイトに紐付いている事が多いため(ブランドサイトの設計についてはこちら)、実際に記事を見た人がどのくらいの割合で購入まで至ったのかを見ることができます。

まとめ

最後に、分析視点から見た"雑誌"と"WEBマガジン"の特徴についてそれぞれまとめてみましたので参考にしてみてください。

<雑誌>
・巻末アンケートによる意見収集
・集計期間は発行サイクルに紐づく(月刊誌の場合、月1回)
・雑誌全体、特集毎の定性的な意見が集まる
・1ページずつの評価を集めることは難しい
<WEBマガジン>
・Google Analyticsなどの分析ツールを通じた定量データ収集が可能
・収集期間はほぼリアルタム、タイムラグがあっても48時間以内
・ページ単位でのデータ集計ができる
・ページ上にアンケート募集を出すことによって定性的なデータ収集もリアルタムに可能

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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Photo: Getty Images