オタクであることは就活で隠すべきなのか -オタクとしての就活 #ジャニオタと就活

もっと言うと、ジャニオタであることは就活で隠すべきなのか

これ、永遠の疑問じゃないですか?

日常生活においてすら、オタクであることを大っぴらに言わないようにしている人もいるような中で、
就活ではよく「あなたの”人となり”を教えてください」とか言われるけど、趣味として、好きなものとして、人生を構成する要素として、これって言っていいの?という疑問。

私も実際当時悩んでいたし、他の子からもよく聞くので、一度は通る疑問なんじゃないかと思っています。

最近某事務所が24卒からインターンを募集し始めて、「オタクは落とされるんじゃないか」「いや前面に押し出しても大丈夫なんじゃないか」といった様々な憶測を呼んでいましたが、対某事務所に限らず、もっと範囲を広げて、就職活動全般として見たときにどうなのか。

結論から言うと、就活を経てきた諸先輩方が仰るのと全く同じ答えになってしまい恐縮なのですが、
私は悩むくらいなら言った方が良いと思います。
言ったとて敬遠されるどころか、体感寧ろ面白がられることの方が多かったです。

なので、最終的にはオタクを前面に押し出して就活してました。社員訪問や面接でセクゾの話もしましたし、最終面接でHiHiの話もしました。

想像してみてください。仮に自分が採用担当で、そしてもしジャニオタじゃなかったとしても、学生が好きなものに熱量を注いでいる話をしていたら。

そういう人の話って深掘りしやすいし、「好き」という感情とその表出の仕方には誰にでも何かしら共感しやすい要素が散りばめられているものだし、何より話す学生側としても、どんなに深掘られても困りにくいでしょう?

勿論、系統立てて分かりやすく伝えるためにエピソードや要素を整理しておいたり、伝え方を工夫したりする必要はありますが!

面接の時にどうこうという小手先の話だけではなくて、「個人」を武器に全てをさらけ出し身一つで戦わなければならない昨今の就活において、
今まで自らの時間と労力と、時にはお金の多くを割いてきて、自分の人生の大部分を構成するものというのを考えたときに、私は「オタク」という要素を無視できなかったし、無視したまま今後の人生を考えることができませんでした。

正確に言うと、一旦は無視しようとして頑張ったけれど上手く行きませんでした。

無視して隠してみようとしましたが、ナンカチガウ…という違和感を抱えたまま就活に本腰を入れることができず、志望業界も職種も曖昧なまま、気付いたら3年の1月になっていました。
(周りにはまあまあヤバい扱いされるので、結構ギリギリなんだと思います。多分。これは業界にもよると思いますが…)

逆に、ジャニオタである自分を認めてさらけ出していくことを決めた瞬間、加速度的に全てのピースが上手くハマっていったような感覚がありました。


ということで、めちゃめちゃ前置き長いですが、紆余曲折を経て、ジャニオタであることを大っぴらに言いながら…というか、最早アピールポイントとして使いながら就活をしてきた経験談を、主に時系列に沿ったエピソードベースで

①オタクを使った就活(志望・ES・面接)
②オタクとしての就活(モチベーションの保ち方、現場との両立スケジュール、etc…)

を織り交ぜながら、
「オタクとして就活するって、いいよ!」
という主張をしていきたいと思います。

※全て私個人の経験と感覚に基づくので、全ての人・業界に当てはまる訳ではないということを留意のもと、読み進めてもらえると嬉しいです。
※あと、10,000字超えてるので本当に長いです
これがこんなに書けるなら3,000字のレポートももっと簡単に書けたらいいのに…。


〜2022年1月

先述のように「オタクであることは就活において隠すべきだ」、もっと言うと、就活のようなオフィシャルな場において、「『オタクである』と言うことはマイナスイメージである」とすら思い込んでいた私は、
就活において避けては通れない「自分はどういう人間なのか?」「将来何をしたいのか?」という問いに対する答えをぼんやりとしか捉えられないまま、大学3年の1月を迎えました。

よくある「学生時代に力を入れたことを教えてください。」という設問。
心の中では「いや現在進行形でオタクだが?!?!?!?!」と思いながらも、オタクのことが書けないとなると、「書くことないじゃん…大学生活半分以上コロナだし…」とか思いながら当たり障りのないことをつらつらと述べて毎回落ちてました。

今の自分を構成する大部分を占めるオタクについて触れてはならないとなると、視野狭窄になってしまい、熱量も持てないし思考も続かない。今考えると当たり前ですよね。

オタク状況で言うと、2021年夏のサマパラでHiHiの沼に突き落としていただいたことをきっかけに、秋冬は少年たちも五騎も行かせていただいて、赤シャツ大阪遠征もして…

…という感じで、元気に絶好調新規ハイと掛け持ちライフを楽しんでいましたが、とりあえずちょこちょこ応募していた夏冬のインターンは大部分が惨敗。1次面接で大体ダメ。

何をやりたいかも分からないし、振り返るとそれほどやりたいとも思えていないから、自己分析やらESやら面接対策やら企業・業界研究やら、就活において「やるべき」とされているあらゆることにやる気が出ずぼーっと過ごしていました。

もう就活やめて院進するか就浪もあり?
休学してもいいけど、1年休んだところでこれと言ってしたいこともないしなあ…オタクはしてたいけど…みたいな、焦燥感だけ先走りしている完全無気力状態。

そんな中で私のやる気スイッチを入れてくれたのは、
ジャニアイSZ10TH円盤でした。

ジャニオタとしては10年選手ですが、Jr.担としてはドドド新規なので、恥ずかしながら(別に恥ずかしく思う必要もないと思うんですが)初めて帝劇に足を踏み入れ、ジャニーズ・エンタテインメントの洗礼を受けたのがジャニアイです。

まず最初の感想は、
「ジャニーズってすげ〜〜〜〜〜〜〜〜」
でした。と同時に「正直よく分からん、でもすごいことは分かるし、これめちゃめちゃ好きだ…」と思いました。
これがジャニーズのエンタメだと改めて衝撃を受けたと同時に、コロナ禍が明けてから参加してきた数々のライブ・舞台でエネルギーを得た経験も込みで、「この楽しさは絶対に無くしてはならない」「こういったエンタメに関わらずに生きていくのは無理だ」「これを好きな自分を隠して生きていくのも無理だ」と強く思いました。

そして直接的に影響を受けたのが、SZ10TH円盤のリリースですね。具体的に言うと、SZ10THのDVDの広告として、全国にステージ写真と歌詞つきの広告が貼られたじゃないですか?

(今見たら誤字っててすみません…)

あれが掲出と同時にTwitter上でじわじわ話題になって、みんな自分の地元にもあるかも!と駅で広告を探して、写真を撮ってアップして、謎解きして…っていうムーブが起きる流れを見ていたのですが、ファンがTwitter上で繋がる感じも、そのメッセージ性がSexy Zoneのグループとしてのカラーとマッチしていたのも凄く良いなと思って。

これを仕事としている人もいるんだ…!!というところから、詳細は省きますが、志望については「間接的であれ、好きなことに関連する仕事を視野に入れたり、やりたいと思ったりしてもいいんじゃないか?寧ろその方がロマンがあっていいじゃん」と、

自らのスタンスとしては、同時期にOBOG訪問の時に相談させていただいたら「オタクであることを前面に押し出した方がいい」と言うアドバイスをいただいたこともあり、
「自分の好きなことを隠しても実感のない薄っぺらい話しかできないくらいなら、寧ろ開き直って強みと言えるくらいに使ってやろう。そもそもオタクであるというだけで敬遠されたり否定されたりするなら、元から自分とは合わないし縁がないってことだ」と思えるようになりました。
このマインドをここで得ることが出来たのは凄く良かったなと思います。


2022年2月-3月

そんなこんなでようやくやりたいことが決まり、ありきたりな言葉で括るようですが自分の”軸”のようなものもはっきりしたら、あとは

「人生というギャンブルの勝率を上げる」

ー猪狩蒼弥

ために猪突猛進するのみでした。

春夏の現場は行きたいに決まっているので、バイトもやりつつ、少し出遅れた分9×9マンダラートよろしく目標から逆算して、現時点でやるべきことを詰め込んでました。

またこの時期、らじらーお悩み相談への猪狩さんの辛辣すぎる一言が刺さった私は、友達の作間担と一緒にこれを待ち受けにしてました。積み重ね、大事…。

今年の就活に関して、説明会がオンラインばかりだったのは非常に有り難かったです。その点においては初めてちょっとだけコロナ禍に感謝したかもしれないです。スマホがあればいつでもどこでも見られるので、団扇作りながら見たりもしてましたし。(顔出しじゃなければ)スーツ着る必要もないし。

就活解禁日である3/1は忘れもしないカリサク発売日だったので、朝イチでジャニショ行ってから、スマホで合説流しながらカリサクファイルを探して東京中のイオン・ヨーカドーを駆け回っていました。(結局ファイルは見つかりませんでしたが…譲っていただけて本当に助かりました…)

(↑3月のキャンペーンの動画が非公開になっていたので、最新のやつ)

東京駅のカリサクデジタルサイネージも、確かリクスーで見に行った記憶があります。

あと、ESにも、自己アピール写真なんて無いよ!!と思いながら、団扇とペンラ持って嬉しそうにしているオタク丸出し写真を載せましたし、遠征の話とか、同行とかTwitterで繋がるとかで知り合ったお友達と仲良くさせていただいている話も全然書きました。

「どうしても好きでたまらないものを書いてください」というESには、「アイドル」という存在の良さを書き連ねました。良い意味で気持ち悪くて良かったらしいです。

この頃、面談後に街中でばったり自担と遭遇したのも良い思い出です。ポニテしていたのを解いていたから髪ぐしゃぐしゃだし慣れないヒールで歩き方もダサいしリクスー似合ってないしでビジュも最悪で本当に視界に入りたくなかった…けどこんな日に遭遇しちゃう私ってめっちゃ持ってるな?!って思いました!(超絶ポジティブ)

動揺してその後3時間のオンラインセミナー出席の予定ブッチしましたが。


私の就活のテーマというか、人生のテーマがあるんですけど、それが「両立」だったので、別に就活があったからといって、オタクとしての活動に妥協をする気は一切ありませんでした。就活が私の生活のメインではないし…寧ろ我慢した方がストレスが溜まるし…。

「自分を成長させたり鼓舞させたりするときに、自分を苦しめるやり方は間違ったやり方だよって伝えたい」

ー松島聡(日経エンタ2021年7月号)

という言葉を胸に、自分が一番楽しく気持ち良く、しなければならないこともクリアしていけるような、私にとってのベストなバランスを追求していました。


3月の半ばにはHiHiのスプパラ(横浜)にも行かせていただきました!!

前後の日程に説明会やらOBOG訪問やらやらなければならないことは詰め込んで、スプパラの2日間だけは絶対予定入れないように死守!!

バッグに団扇とかと一緒にPCを入れていって、公演前にカフェで自己分析のブラッシュアップをしてES詰めてから公演入ったりしてました。会場が横浜だったんで街歩いて、合間に企業研究もしてました!!

私はこういう対極にあることを同時並行だったり切り替えたりでやるのが好きというか、そういうマルチタスクっぽいことしていると自己肯定感が上がるタイプなので、超快感でした(ディズニーに友達とPC持ち込んでES書いたりもしてた)。充実してる!!生きてる!!って実感しました。

同じ23卒の作間担と、スプパラ楽しかったね、夏笑って会おうね、頑張ろうね…って励まし合えたのも本当良かったです。正直この後しんどい時期もあったんですけど、ここで頑張らなかったら夏会えないかもしれない、私だけ決まってなかったら顔向けできない…とめっっっちゃモチベになりました。

このツアーでJETという曲を(私の人生に)いただけたのも良かったです!!(本人たちヅラ)

「”いい子ちゃんぶる”必要ナイ 君(面接官)と俺のSTAGE(面接)」「(面接官を)100%虜にする」って意味の歌詞だと思ってました。完全就活生応援ソング。

ネガティブマインド吹き飛ばすために面接前に聴いて、「DON’T STOP KEEPING MOVIN’ MOVIN’ 内定取るの誰? \That’s me!!!!!/」の気持ちで臨んでました。

「『should you』や『have to』じゃなくて『I want to』で動くから期待はなくても十分」の歌詞も、これまでやりたいことが定まっていなかったけど、やっとやりたいこと・好きなことを純粋に追い求め出した自分と重なって、今でも大好きな曲の一つです。

Pika Pikaにも超助けられました。

「全力クリーナーズ」は、ごっちん(ゆうぴ)が23卒で面接30連敗!!やりたいことないからやる気出ない!!みたいな役だったので、
面接で言葉に詰まったりするシーンが自分の経験と重なって結構辛かった…。大体面接シーンはドラマの冒頭で来るから、そこだけ超薄目で観てた。
23卒のリクスーゆうぴは正直リクラブ待ったなし目線で見てたけど。

「思い通りにいかない そんな毎日なんだけど きっと僕らが輝ける場所 見つかるハズなんだ」
「キズだらけになってもいいんだ 思い描いた ピカピカの未来を 両手に掴む」
「未だ何者でもない僕らだけど」
とか同年代のHiHiに歌われたら泣いちゃう。これもオススメの就活生応援ソングです。


2022年4月

3月中にESは大体出し終わって、4月は面接がスタートする頃合いでした。

4月の上旬は聡くんの記念すべき初主演舞台「こどもの一生」がありました!!
相も変わらず、大学の授業→OB訪問(対面)→着替えてからソワレ、をかましたり、プレイハウスのロビー(座席は電波繋がらないので…)のソファで就活のメール打ったり、座席で面接対策作成したりしてました。

下旬にはHiHiのスプパラ(宮城)があったので、全然一人で遠征もしました。
スプパラ週に第一志望のGD→スプパラ後の週に結果通知+通っていたら課題受検という選考フローの合間の日程でしたが、こういう性格なので割と就活のことはちゃんと忘れて楽しんでました。

皆さんご存知の通りセキアリのアクセスってゴミカスひどいので(会場自体は好きなんですが)、夜公演のあと当日帰るには結構時間がカツカツだったりするんですけど、翌日朝イチから面接(対面)が入っていたので、何としても当日中に帰らなければならなかったのが地味にプレッシャーでした。
終電逃したらまさに人生が終わりかねない帰宅RTA

無事乗れた新幹線で翌日の面接対策考えながらチケットと思い出を肴に飲んだレモンサワーの味は忘れられません。
本当生きてるって感じした!オタク最高!!って思いました!!

翌日の面接は集団だったんで、生のスパキギャン堪能したテンションで「さっきからずっと俺の番じゃん!???!!!」のマインドをかませたのも楽しかったです。


世の中には面接が最初から得意な人種とそうでない人種に分かれると思うんですけど(Habit?)、それって自分のことをよく分かっていて、かつ自分のことを人に話せるほど肯定出来ているかどうかの違いだけなような気がするんですよね。

就活を始めてすぐの私は、面接が得意かそうでないかで言うと、めちゃめちゃ後者でした。苦手意識が強すぎて、上手く話せなくて面接で泣いて、面接官の人を困らせたこともあります。

自分のことは別に好きじゃないし、寧ろ嫌なところばかりだし、自信なんてないし、強みとか自己アピールだとか、自分で言うのは傲慢じゃない?とすら思っていました。自己開示も苦手でした。

そんな人間だけど仕事はするから採ってほしい、なんで採ってくれないんだろう…なんて、今思えばそれこそ逆に傲慢ですよね。

思い返すと多分、0か100かの人間なので、謙遜が度を越して自虐と自己否定に陥る癖になっていたのかなと思うのですが、そんな時に猪狩くんの好きなモノ1位「自分」の理由:

「これは普通に、圧倒的一位。自分も好きになれない自分なんて、誰が好きになってくれるんだい?」

ー猪狩蒼弥(『伝記』2020年9月7日)

を読んで、衝撃を受けました。

た、確かに〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
声に出して読みたい日本語第1位。私にとってはまさにコペルニクス的転回でした。

自分を魅力的に見せたいなら自分の魅力を自分で理解して肯定している必要がある、というすごくシンプルな真理に気付かされてからは、大分

「自分が愛せる自分であり続ける」

ー猪狩蒼弥 プロフィール(ISLAND TV)

努力が出来るようになれた気がします。このことは就活関係なく、凄く自分にとっても大きかったです。


2022年5月

5月に入ると、選考が本格化してきました。

スプパラ宮城の思い出を抱きながら、聡くんは「こどもの一生」大阪公演を頑張っているんだろうなと思いながら、私は最終局面に向けて只管最後の詰め作業の時期でした。

この時期はめちゃめちゃHiHiのLet It Be/ SMAP観てました…。

就活前にタロットをやってもらったら4〜5月のカードが最悪だったことがあったんですが、「占いなんて怠け者の運命」「下手なりに(御社に)伝わる気持ちが愛」って思いながら自分を鼓舞していました。

あとは全クリの番宣での作間くんの「ほん⤵︎まに⤴︎好きや⤵︎ねん。ずっと⤵︎一緒に⤵︎おって⤴︎くれへん⤴︎?」というすごく気持ち悪い関西弁のイントネーションの動画を見れば、どんなことがあってもギリ笑えたのでずっとそれを繰り返し観ていました。正直凄く助けられました。作間くんありがとう。


加えて2021/07/30のHiHi生配信のゆうぴの「最速で、次のデビューはHiHi Jetsが掴みに行きたいと思っています」宣言も

「最速で、次の(内定)は(私)が掴みに行きたいと思っています」じゃーん!!🎶🎶🎶と思いながら元気を貰っていました。特に最終前の1週間はこの数秒のシーンをずっと擦って観ていました。ゆうぴもありがとう。

(改めて見るとサムネ、顔良!?!!!?!?!!?!?!)

忘れもしない最終面接の当日は、会場に向かう地下鉄で選りすぐりの鼓舞ソングを周回していました。

  • サクラ咲ケ/嵐  王道。これ聞けば絶対何でも受かります

  • ファイトソング/ 嵐  冒頭のいつも通りの君でいい〜で泣きそうになった

  • Pika Pika/ HiHi Jets  前述

  • JET/ HiHi Jets  前述

  • FRONTLINE/ HiHi Jets  上では紹介していませんでしたが、これも卍最強卍の気分になれる

  • SparKing Gang/ 猪狩蒼弥 音源ないので、直前のらじらーのテレフォンのところでラップしてたやつを聴いてました


面接は震えるほど緊張しました。ケンティーを降臨させる余裕なんてありませんでした。(し、これに関しては私は正直作らずに素の自分のキャラで挑んだ方がいいとも思います。)

自己紹介は、「自分の名前、強そうなんですけど〜(笑)」的な話から始めていたのですが、猪狩くんの漫談ラップの

「受け継がれた名がI・G・A・R・I なんか強そうで愛・シ・テ・マ・ス」

ー猪狩蒼弥「閑古鳥の鳴く部屋で」|ISLAND TV

のお陰で、かつてはいかつくて強そうだと言われることが多くコンプレックスだった自分の名前を、いつの間にか自己紹介の掴みとして使うという発想の転換ができるようになったことが嬉しかったです。

(「漫談ラップ落ちの猪狩担」と言っても過言ではないくらい好き)

途中の面接ではセクゾの話もしましたし、最終面接ではHiHi Jetsの話もしました。ビジネス的観点から、どこを評価しているのか、どこが魅力的だと感じているのかなどを語らせてもらった記憶があります。

就活を始めた当初は、オタクとしての話はしてはならないと思い込んでいたので、面接で好きなアイドルの話をさせてもらえて本当に嬉しかったです。


でも、第一志望の結果待ちの2日間は本当に地獄のようでした。就活で一番辛かったかもしれないです。

本選考にエントリーしたのは片手に収まるほど(浮気できるほど器用じゃないので)で、そのうち半分は既に落ちていて、結構ギリギリで生きていた(リアフェを地でいくスタイル)ので、結果待ちの1日目に何の連絡もなかった時には絶望で目の前が真っ暗になりました。

特に今年は(受けた会社の)本選考での採用人数が少ないと言われていたので、本当に生きた心地がしなかったです。
帰宅して滅多に飲まないお酒を煽って、
「ここまで来ても、ここまでやっても無理なのか」
「所詮私はそこまでの『器』なのか」
「猪狩くんのように『運』を味方につけられなかった、人生の勝率上げられなかったな…」

なんて思いました。これからの行先を思うとお先真っ暗で涙が止まらず眠れなくて、そのままの勢いでジェッツオススメの「五等分の花嫁」を2期分一気見しました。

(見る前から分かってはいたけど生粋の二乃派)

風太郎のビジュアルがあまりに作間くんで、二乃があまりに可愛くて、二乃のマインドが眩しくて、特に2期最後の方は五つ子の「風太郎が好き」「風太郎に選ばれたい」という気持ちが御社に選ばれたい自分と重なって早朝4時に大号泣。

絶望のまま寝落ちし、まさしく絶望の起床を遂げた朝10時にまさかの電話がかかってきて、最終的には内定をいただくことができ、これにて私の就活は終了となりました。

精神的にも支えられ、何なら面接やESの話題にまでさせていただいて、この半年間を駆け抜けられたのは8割方は好きアイドルたちのお陰と言っても過言ではありません。ありがとうSexy ZoneありがとうHiHi Jets


総論

ここまで自分の就活の経験を時系列でほぼほぼ羅列する形で紹介してきましたが、読んでくださった方にはどう映ったでしょうか。

もしかしたら「自分はこんなのよりもっと上手くやれる(た)のに…」だとか、逆に「こんなのケースバイケースで上手く行くわけないじゃん、所詮上手くいった人間が書いているんだから生存バイアスでしょ」って思われる方もいるかもしれません。

その通りです。

一人ひとりに適したやり方があって然るべきで、要するにこの文章は、人より少し苦手なことがあって、でもそれなりに得意分野もあるような平凡な私が実際にどう考え、どう戦ってきたかの記録であり、数あるケースの1つに過ぎません。
たまたまラッキーだったんじゃない?と言われれば本当にそれまでです。
別の方が全く同じやり方を踏襲(しようと思う人がいるとも思えませんし、ある意味賭けの要素が大きすぎて、絶対しない方がいいやり方なので)しようとしても上手く行くとは思えません。

大事なのは、自分にとって何が強みで何が使えるのか、どうしたら弱みをカバー出来るのかを自分で考えて、簡単に言えば「自己プロデュース」することです。
そしてその中で「ジャニオタ」という要素は活きるのか/活きないのか?敢えて見せるのか?使うのか?ということまで、自分の適性を見極めて判断することです。

ジャニオタなんて世の中にごまんといます。それを選考で言う人も多分それなりにいます。
その中で、「Mステに出てた金髪の子」とか「ベイスターズ好きな子」とか、アイドルが世間に見つかり覚えてもらうように、「ジャニーズが好きな子」という特徴で印象に残ることは、果たして効果的なのか。それだけだと埋もれるのは確実なので、「ジャニーズが好きで、〇〇な子」この◯◯に意外性のある要素を掛け合わせてアピールすることができるのか。…など、考えるべきことは沢山あります。

トータルで戦略的に見た時に、自分はやっぱり「オタク」ではなくて別の面を押し出すべきだ、と考える人だって沢山いて当然だと思います。

ただ、個人的には、諸先輩方の言葉として、就活はジャニーズJr.のマインドを持つと良いだとか、心の中にケンティーを宿すと良いだとかいう話があったり、それこそ「就活での自分の見せ方はアイドルと似ている」と言う話がハイラジであったりもしましたが、
「自己プロデュース」が一番うまい職業であろうアイドルを間近で見ているオタクだからこそ出来る就活の戦い方があると思いますし、体感としてそれはかなり強みになるんじゃないかなと思います。

もしその強みを使いたいのに、前面/全面に出したいのに躊躇している人がいるなら、そういう人たちが踏み出すきっかけの一つになればと思って書き出した文章です。

(書き出すのに3ヶ月以上かかった)(遅筆)

至極当たり前のことをありきたりな言葉でしか綴れず悔しいのですが、趣味や好きなこと・人となりとして何を伝えるかではなくて、どう伝えるかなのだなとも思います。
「オタク」をしています!ジャニオタです!と就活で言うこと自体の是非は全く関係なく、そこに至るまでのバックグラウンドやその中でどのように考えてきたかこそが評価されるポイントなのではないでしょうか。

また、ジャニオタであることを前面に押し出すことは、モチベーションという点でもかなり寄与していたと思います。尊敬する先輩に「好きなことならガス欠しないよね」と言われたことがありハッとしたのですが、大なり小なり自分の好きな「アイドル」が関わっているからこそ、それが原動力となってあれだけ億劫だった就活でそれなりに動けていた部分が大いにありました。

確かに選考に落ちたら自己肯定感下がるし、周りと比べては落ち込むこともありました。でもそこで好きアイドルたちの存在や言葉に大変助けられたお陰で、バタバタだったしもうやりたくないけど、何だかんだ楽しい就活だったなあと振り返って思います。っていうのが文章から伝わっているといいのですが…。

自分がやっていたことの中でもジャニーズに関連していることしか書いていないし、私は動き出しが激遅かつやったことが必要最低限すぎるらしいので、動き出しの時期とかやるべきこととかは諸先輩方のものを是非参考にしてください。
てか参考にしようとしている人はこんなもの読むな

工夫すれば就活もある程度は楽しくできるよ!アイドルにこんなに助けられたよ!って主張のブログでした。

最後に、文脈的に入れどころが分からなかった猪狩くんによる面接ハック(長所と短所の話)を置いておきます。示唆に富んでいるので、ぜひ。

それではこの辺で。
またいつかごー。(やってみたかっただけ)

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