ベースとタッチコントロール 太い音を出す為に 表現力を育てる為に


0.はじめに

 

この記事はベースを弾きながら読んでください。

ただ読み流すだけで都合よく技術は身に付きません。

タッチの向上も演奏の上達も実感できません。

 

自分の音が最も正直に出せる楽器。

最も太く出せるシステムで弾ける状態にしましょう。

自宅で大きな音を出せないのであれば、リハーサルスタジオでもなんでも構いません。

遠慮なく音を出せる場所で弾くようにしてください。

 

環境を整える気もやる気もない。

お金もかかるし遠い所にあるから面倒。

時間を作る気もなければ場所にも心当たりがない。

言うまでもなくそれは論外です。

 

エレクトリックベースは電気楽器。

生音や小音量での練習には限界があります。

良いタッチを身に付けたいなら必ず良いアンプを使いましょう。

早く上達したいなら環境を整えることが大切です。

 

くれぐれも安いっぽいイヤホンや小さなヘッドホン、それにアンプシミュレーターを通して準備OKなんてことはやらないでください。

 

でかい音、ちゃんと低音を出せる場所で演奏しましょう。

 

【目次】

1.一番太い音を出してみる

2.太い音を小さな音量で出してみる

3.一番細い音を出してみる

4.弾くポジションを変えてみる

5.弦振動の存在を認識する

6.変化と成長を実感できる楽器を弾く

7.好みと理想をより強く見い出す

8.音は両手で出すもの

9.力みは禁物

10.エフェクターとの向き合い方

11.一番良い音を出してみる


1.一番太い音を出してみる

 

太い音を出したいと思うのであれば当然、太い音の出し方を理解していること、コントロールできていることが重要です。

まずは深く考えないでも構いません。

自分が出せる最も太い音を自信を持って鳴らしてみてください。

 

この際、こちらから指定したいのは3弦の5フレットを弾くこと。

A弦・Dの音を鳴らしましょう。

以下に続く課題を弾くにも、このDを弾くことを基本に取り組んでください。

 

 

 

 

 

 

 






 

恐らく、普段とは異なる弾き方を試みるかと想像します。

いつもより指に力を入れたり、角度やポジションも変えて強く弾く。

音を太くするために、大きく迫力のある音を出そうとはしていませんか?


極端な場合には、音が潰れてしまうほど力んでしまったり、思いっきり引っぱるような叩きつけるような弾き方をしたり、乱暴な方向に音を出そうとするかもしれません。

 

でもそれと言うのは普段の音とは明らかに違う、自分の弾き方として不自然なものでもあるはず。

音が粗くなってしまう、音楽の中で浮いてしまう、すぐに疲れてしまう。

いつもとは違う弾き方なだけに、どう使うべきかも実は分かっていない。 

そんな演奏になってしまったなら要注意。

 

普段とはまったく異なる弾き方と音になってしまうのであれば、それだけその一番太い音を使っていないということでもありますよね。 

自信のある太い音なのにもかかわらず、自分の中で特殊な奏法、違和感のあるものとして認識してしまっている。

音楽的には扱いづらい音にしかならない、すぐに消耗してしまうから普段は使いたくない、しかし自慢の音ではあるという、冷静に考えるとおかしな話です。

 

・その太い音というのは本当に太い音なのか?

・ただ乱暴に音を大きくしただけなのではないのか?

・音の出方や聴こえ方、音質の向上については意識したか?

・普段はその一番太い音とはかけ離れた音しか出せていないのか?

・特別に意識しなければ望んだ音は出せないのか?

 

そんなことを考えていってみると『太い音』というものについて、また新たに深く向き合っていくことができます。


太い音を自分のタッチやピッキングで出そうと意識したことがないのであれば是非、最後までベースを弾きながら読んでください。

自分の音を何倍にも太く素晴らしく、表現力豊かに自由に弾けるようになりましょう。


2.太い音を小さな音量で出してみる

 

今度は音量を思いっきり下げて弾いてみましょう。 

ただし、小さく細い音ではありません。

小さくても太い音です。


ベース本体やアンプのボリュームを下げて解決ではありません。

イコライザーなどツマミを操作してもいけません。

使うのは自分の手だけにしてください。


最も太い音を鳴らせるようにセッティングしてあるのなら、それを変更せずにそのまま弾くことが望ましい。

その状態で思いっきり音が小さくなるように弾き、なおかつ太く存在感をある音を出すにはどうしたらよいか?

それを意識して弾いてみるとベースを弾くことがまた面白くなり、演奏も奥深いものになっていきます。

 

考え方を工夫するのであれば、音量を下げる分だけ音質を濃密にするとイメージしてみるのも良いですね。

エフェクターの操作やボリュームを絞れば良いということではなく、弾き方の工夫でそれを実現しようと試みてください。

恐らく、高い確率で細く頼りない音になり、リズムもはっきりしないことになってしまうでしょう。

 

力任せで弾くのではなく、しっかりした技術を身に付けて演奏するというのは、想像以上に高度な話です。

電気的な加工ではなく、自分のタッチだけで実現するのは困難極まりない。

 

この「音質を向上させる」という意識を持つことは本当に大切。

もっと言うならば、「自分の音を育てる」という意志を持つことですね。

 

ただ何となく適当に弾くのではなく、闇雲に力任せに弾くのでもない。

意識的に自分の弾き方と音に向き合えば必ず変わります。

育て上げていけば、どの音量でも濃密で存在感のある音を出せるようにもなります。

 

楽器本体やアンプのセッティングを変えるのではない。

自分の手でそれを表現する。

どの音量でもどの場面でも自分らしいサウンドを出せるようにする。

そうすることにより、力任せの最大音量や見せかけだけの音からも解放されるでしょう。

 

特に意識せずとも太い音を出せるのであれば、いざという時はもっと太く強力な音を鳴らせるようになります。

音量を下げ、繊細な表現を要求される場面でも、存在感のある濃密な音を出すことが可能。


太い音=力任せの特殊な奏法にするのではなく、普段通りにリラックスした状態でも太く良い音を出せるように心掛けましょう。

 

3.一番細い音を出してみる

 

貧弱で頼りない音でも繊細で綺麗な音でもかまいません。

今度は思いっきり音が細くなるように心掛けて音を出してみてください。

 

それを大きな音でも鳴らしてみましょう。

か細く小さく弱々しいのは当たり前です。

大きく、軽く、細く、音を出せるようにするのです。

 

意地の悪い注文かもしれません。

でも、悪戯や嫌がらせを言っているのではありません。

これが出来るのと出来ないのとでは話が違うのです。

意識するのと意識しないのでもまったく違う。

実際にやってみてすぐに諦めてしまうのでも違いますね。

 

要するにイメージする力や表現力があるかどうか、興味を持って実際に弾こうとするかどうかです。

 

・細い音を出す弾き方とはどんなものか?

・太い音の出し方とは何が異なるのか?

・どうした時に音が細くなるのか太くなるのか?

・自分はどんな音が好きなのか求めているのか?

・今、どんな弾き方をすべきなのか?

 

こういった要素を分析することにも大きな意味がある。


まったく何もやりもせず、出来もしないで切り捨てるのであれば、タッチに対する関心も薄いし、音に対する意識も薄い証拠。

冒頭で述べた環境も用意せず、ただ読むだけで済ましているのならば、ほとんど何も伝わってないだろうと想像します。


・弾き方で音が変わるなんて信じられない

・太い音の出し方も繊細な音の出し方も分からない

・そもそも何が太いのか細いのかも聴き分けられない

・音に興味がないし使い分けも考えていない

・ただ何となく弾いているだけ

 

これではあまりに寂しい話ではないでしょうか?

極論するならば、指、ピック、スラップ、タッピングなど、どんな弾き方をしても音なんて変わらないと言っているのと同じ。

「ベースの音になんか興味ない」という主張も同然。


「理屈はいらない!」と言うのは簡単です。

実際、超越的な天才プレイヤーというのは存在します。


しかし、弾くことも聴くことも放棄した姿勢でいることが理屈を超えられるプレイヤーの条件であるとは思えません。

そこを本気で目指すのであれば何か一つでも強力な武器を見つけ、それを徹底的に鍛え上げることが大切でしょう。

同じ「考えずに弾く」でも、何もしようとしないのと叩き上げてきたのとでは、その意味がまったく違います。


音の出し方が分からない、興味もない、工夫も試行錯誤もしない。

それで自分だけの強力な武器と個性を手に入れられると考えるのは、非常に厳しい認識だと言わざるを得ません。


少しでも上手くなりたい、もっとベースを好きになりたい、太い音を出したい、自分の演奏を変えたい、そんな気持ちと向上心があるからこそ、今こうしてこの記事も読んでいるはずです。

 

ベースほど地道な努力が報われる楽器もありません。

積み重ねていけば絶対に変わります。

音にしっかり向き合えば、それだけ音も良くなるのです、

弾かなければ音は出ません。何も変わりません。


読むだけでは駄目です。

まだベースを置物にしてるなら一刻も早く手に取って構えましょう。

そして大きなアンプから音を出しましょう。

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