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ep29 倍の手数料を取られてしまう海外への送金方法

29回目の投稿。毎日投稿を2週間ほど継続しておりましたが急な仕事の依頼などが参りまして継続が危ぶまれております。

写真は東南アジアの新興国の市場となります。この中では衣食住に関係するあらゆるものが手に入ります。

しかしながら全ての商品には値札が付いていないため、一見さんには高い値段が提示され、常連客には安い値段が提示されるのが慣習となっております。

海外でこのように市場に行かれる際は現地語の話せて相場の分かる方を連れて足を運ぶことをお勧めいたします。高い料金を支払っても気にしないのであれば問題ありませんが・・・。

今回は私の体験談となります。表題の通り、海外への送金に関して巨額な手数料を取られてしまった経験についてお話します。皆さんもこちら参考頂ければ幸いです。

<一般的な海外送金の手数料>

日本では大抵の銀行で海外送金が可能になっていることと思います。その際のそして大体の銀行では送金手数料として数千円・SWIFTの手数料が数千円ということで最低でも1万円弱の手数料が必要となります。

例えば三井住友銀行で送金を行う場合、ネットバンキングの仕組みでの送金手数料は3000円です。こちらに加えて関係銀行手数料として最低2500円が取られます。さらに為替手数料ということでドルの場合は1ドルにつき1円が請求されます。

では実際に100万円を海外送金した場合を想定しましょう。為替レートは1ドル100円とします。

送金額 100万円

送金手数料 3000円

関係銀行手数料 2500円

為替手数料 1万円

合計手数料 1.55万円

このように、送金額の1.55%となります。言い方を変えますと、100万円をそのまま送金する場合は1.55万円の手数料を別途払う必要があるということです。日本国内では金額が大きくとも数百円で送れることを考えると高く感じるのではないでしょうか。

<安い送金手数料を提示する銀行>

上述の通りメガバンクでは1.55%の手数料が取られることがお分かり頂けたと思います。その一方で、安い手数料手数料を提示する銀行も存在します。例を挙げると、楽天銀行です。

楽天銀行はインターネット銀行として有名です。御覧になったことのある方もいらっしゃると思いますが、楽天銀行では海外送金手数料が1000円ということを売りにしてます。

何も知らない方からすると非常に安く感じるかもしれません。実はこちらには裏があります。為替手数料が高額に設定されているのです。

では楽天銀行で送金した場合の手数料を見てみましょう。先ほどと同じように送金額は100万円・為替は1ドル100円とします。

送金額 100万円

送金手数料 1000円

為替手数料 3万円

合計手数料 3.1万円

広告でうたっている通り、送金手数料は1000円です。しかしながら、為替手数料が3円近く取られることにより、合計手数料は倍の3.1万円となってしまっております。これは送金額に対する割合でいうと3.1%・100万円の送金に対して3.1万円を追加的に支払う必要があることを意味します。

なお、こちらは正確な金額ではやっておりません。興味のある方は実際にお試し頂き上記内容についてお試し頂ければと思います。楽天銀行が内部的に変更をしていない限り似た結果となることをお約束いたします。

<自由に設定できる為替手数料>

もう一度三井住友銀行と楽天銀行の送金手数料の違いを下記に記します。

三井住友銀行 1.55万円(1.55%)

楽天銀行 3.1万円(3.1%)

このことから手数料の開きが倍となっていることがお分かり頂けます。お気づきの方もいらっしゃると思いますがこのような差が生まれる理由は為替手数料が関係しております。

三井住友銀行の場合、為替手数料は事前に明示されており、基準為替に基づき1ドルにつき1円の手数料となっております。

その一方で、楽天銀行の場合は為替手数料についてはホームページ上でも明示しておりません。実際には以下の文言が書かれております。

「海外送金サービスの通貨換算に適用する為替レートは、当行所定の時点・方法により特定される一般的な銀行間外国為替相場に当行所定の為替ざやを加算したものです。」

こちら誤解を恐れずに言い方を変えると、「為替手数料という文言は楽天銀行に存在しませんが提示する為替レートは楽天銀行が勝手に決めた数字です」と書かれているのと同じです。

その結果、実質的には為替手数料が3%発生しているのです。事前に明示しているメガバンクとは大きな違いですね。

1000円というメガバンクの3分の1の値段を提示することで顧客を集め、実際には倍の手数料を取っているのが現状ということがお分かり頂けたのではないでしょうか。マーケティングとしてはうまいと捉えることもできます。

ではなぜそのような事実にも関わらず楽天銀行の送金を行う方がいるのでしょうか。こちらについては私なりの見解をお伝えいたします。

<送金許可が提示されてから為替レートが提示される>

結果的に送金手数料が高い楽天銀行を通じて海外送金を行ってしまう理由としては、為替レート定時のタイミングにあります。

楽天銀行では、送金指示を行った時点では手数料の合計額を把握することが出来ません。そこでは送金内容が問題無いか審査を行うためです。審査は当日に終わることもあれば翌日に終わることもあります。

銀行の窓口で行う場合はその場でチェックが行われて問題が無ければすぐに手数料も明示されて送金が行われます。

楽天銀行はこの審査の違いをうまく利用していると考えることもできます。

審査が通ると楽天からメールが届きます。そしてメールには審査が通った旨と送金内容の確認・最終送金指示を行って欲しい旨が記載されております。

そして楽天銀行のホームページに入って送金内容を確認するとある事実に気づきます。為替レートが大幅に異なっているのです。私が以前に行った際は基準為替から3%ほど離れていたと記憶しております。

先ほどは分かりやすく手数料の説明時に為替手数料という文言を記載いたしましたが、実際は手数料などという記載はありません。楽天銀行所定の為替レートのみが記載されています。

ですので送金する方が自分でレートがどの程度のものなのか計算しなくてはなりません。そして基準を為替を調べると大きな違いに愕然とするわけです。

しかしながら、こちらの内容を確認した後、あと1回クリックすれば送金指示が完了します。他のメガバンクに行く手間や時間などを考えると総合的に考えて「今回は仕方ない」ということで送金のボタンを押してしまっている方が多いと考えております。

この点からも楽天銀行は人の心理を利用して上手く送金を促していると言えるかもしれません。

<まとめ>

送金手数料が安いと言って海外送金客を捕まえている楽天銀行ですが、海外送金は送金手数料のみが手数料ではありません。

そのことを踏まえて海外送金する銀行を選んで頂ければ幸いです。個人的には送金が簡単なため、楽天銀行が他銀行同様の為替手数料となってくれることを願っております。行内ルールを変えるだけですので実行は容易いと思いますので。

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