空で撮影した。

被写体は女性。

高さは30メートルほど、クレーンとロープを使った。

私が撮影した。

いい映像が撮れた。


ただ、怖かった。

自分を吊るす、安全ロープなど存在しなかった。


3日後に、別の場所で、同じ方式の撮影をする事になった。

今度は、サポートスタッフがいない。

私一人ですべてセッティングしなくてはならない。

これは、危険だ。

正直、怖い。

だが、勇気を出して、これを受けた。


本番、私の体は、変なポーズで固まって、動かなくなった。

このままだとバランスを崩し、落ちる。

死んだな、と思った。

だが、女優さんが異変を察知し、助けを呼んでくれた。


私は助かった。

やはり、何事も、一人ではどうにもならない。

人の助けが必要だと、強く思った。