わたしのこと。

いつもnanaを聞いてくれているみなさまへ。
PONです。こんにちは。
突然ですが、今日はここ数年の自分のことをお話してみたいと思います。

わたしは実はバンドをやっています。
田舎の小さな軽音部で高校生の時に始まったバンド。
プロになりたくて東京にいくことを決めて上京した結果、メンバーの数は半分になり、すこしのあいだ苦しい状況が続きました。
それでも音楽で認められたくて、もっとたくさんのひとに自分たちの曲を、わたしの歌を聞いてもらいたくて。聞いて欲しくて。
そんな想いで、試行錯誤を繰り返しながら音楽活動を続けました。
認められたいがために、いろんなものを見失うこともあったかもしれません。
とにかくガムシャラに創り続けました。来る日も、来る日も。
なかなか芽が出ない…そんな状況が何年も続いた後、2014年の末、ついにメジャーデビューが決まりました。
ある少女漫画作品のアニメエンディング主題歌に大抜擢して頂いたのです。
あの時は本当に頭が真っ白になりました..。
今まで続けて来たことがやっと実を結んだ、これで今までよりたくさんのひとに自分たちの曲を、わたしの歌を届けられる、聞いてもらえると、とても期待していました。
今にして思えば、わたしは期待しすぎていたのでした。

そしてデビューから数ヶ月後、これからという時に、予期せぬトラブルが起きました。
その時のことは訳あってくわしくは言えませんが、
その時進んでいた計画はすべて打ち切りになり、たった一枚のCDのリリースでわたしたちのメジャー活動は終わりました。
まわりのひとたちはみんな怒っていたけれど、わたしは怒りよりもただただとても悲しかった。
さまざまな理不尽なこともありましたが、それも今思えば自分の力不足だったのだと思います。

強がっていた自分の気持ちは、現実に押し潰されてどんどんと小さくなっていきました。
このままでは世の中の記憶に残らないまま、わたしは消えてしまう。
とことん運命に愛されず、夢は夢のままで。
悩めば悩むほど、わたしの欲求は強くなるばかりです。
もっとたくさんのひとに聞いて欲しい、もっと歌いたい、もっと、もっと。
けれどわたしでは、わたしの歌ではやっぱりダメなのではないか。
苦悶する日々が続きました。

そんな時、ある日わたしはnanaと出会いました。

わたしは楽器がほとんど弾けません。もちろん弾き語りも出来ません。
でも、ここでなら、歌える。歌わせてもらえる。
メジャーだとか、無名だとか関係ない!
歌が好きだ、歌うことが好きだ。
自分の歌でなくても構わない。
もっと歌いたいし、もっと聞いて欲しい!
そんなことを思って、本当にあらゆる歌を毎日ひたすら歌い続け、10時間以上歌った日もありました。

その時の自分は"歌いたい"という欲求が強まる一方で、自分の歌にあまり自信が持てなくなっていたことも事実です。
一度プロの世界に足を踏み込んだ者として不甲斐ないけれど、自分の歌をどう聞いてもらえるのか、不安で、怯えていた部分もありました。やめてしまおうかと思った瞬間も何度かあります。
でもnanaは、純粋に歌や表現を愛するひとたちであふれていました。
何万人ものひとたちが、年齢性別問わず、毎日ここで音楽交流をしている。
表現することが好きなひとたちがこんなにもいる。表現することを楽しんでいる。
それだけで本当に勇気を貰えました。
負けていられない。
毎日毎日、自分のダメなところとたくさん向き合いました。
自分たちの曲ではない歌をあえて歌うことで、自分の良い所も見つけることが出来ました。
皆さんの歌に対する反応で、気付かされることも沢山あって。
そしてnanaのひとたちの「好きです」「うまいです」「きれいです」、全部本当に嬉しくて、泣いた日もありました。その言葉に何度救われたことか。

淡々と投稿を続けていたように見えていたかもしれないけれど、毎日、自分を取り戻していくようでした。そして気がついたら400曲も歌を投稿してしまっていたのです。

やっぱりわたしは歌うことが好きで、好きで、好きでたまりません。
わたしの人生を歌に捧げたい。いつか終わりが来る日まで、ダメになるまで歌っていたい。

今もまだもがいています。
突破口を探しています。
けれど、nanaのひとたちに出会って知ったこと、気付いたこと、歌が死ぬほど好きだということ、全部大切に抱えて、ただありがとうって伝えたかった。

これからは、自分の歌を思いきり歌って、みんなに聞いてもらいたいと思います。

改めて、初めまして。
ORESAMAのぽんと申します。
ここで歌っています。
これからもどうぞよろしくお願いします。


ぽん(from ORESAMA)

<nana> http://nana-music.com/users/1474626/


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