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「レベル21」の話。

「レベル21」という本があった。
児童書のはずなのだが、ニューエイジというやつか、バリバリのスピリチュアル本であったと記憶している。

子供の頃に読んだきりで、細かなストーリーは思い出せないけれど、ずっとあの不思議な感触が心に残っている。


主人公は小学生の女の子で、ちょっと周りより早く大人びてしまったために子供の世界に居心地の悪さを感じていた子だったと思う。

アンジュさんという不思議なお姉さんが経営するアンティークショップ。
偶然見つけたそのお店で、魂や輪廻転生の話を店主から聞き、お茶を飲んで過ごす。
アンジュさんは主人公を子供扱いせず、大人にも難しそうな話を丁寧にしていく。

アンジュさんと過ごす間、そのお店には立ち寄る人はなく、まるで「一定のレベルに達していないと見えないお店」のよう。


そんな場所が私の人生にも出現しやしないかと憧れたものだった。

アンジュさんの話は御伽噺のようで説教臭くはなく、優しく世界を受け入れるような感覚だった。

何の話をしてくれたかはすっかり忘れたが、心が静かに、透明になっていく心地がしていたのは覚えている。


美しい時間だった。

その後、私は大人になって偶然行き着いた場所で、殆どそっくりそのような体験をすることになって念願は叶った。

そこはアンティークショップではなく、ヒーリングサロン兼アトリエという場所であったが、私の探していた「レベル21」に通じる場所だ。神様ありがとう。

そこでは神や宇宙や魂の話などを聞き、お茶を頂く。
店主によると、「辿り着けない人は色々な都合により、どうしても辿り着かない事がある」らしい。

いつか私はアンジュさんのようになりたいとも密かに思っていたが、そこではまだ「女の子」の方でいさせてもらえる。

そこで過ごす美しい時間を宝物のように心に沢山詰め込んで、いつかはアンジュさんの役割を務めたいと思う。


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