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息を呑む。念願のサグラダファミリアへ

あと数十年で、サグラダファミリアが完成する。

いつだったかそんな記事を目にして、『あー、次の旅行先はスペインだな』と、なんとなく心のどこかでそう決めていた。そう、勝手に。

1882年に着工してすでに100年以上。
未だ完成せず、そして、この先もまだまだ完成しないであろうと言われていた世界的にも有名な建物がついに2026年に完成予定。

どうしても完成前のサクラダファミリアが見たかった。
まあ、特筆するほどの理由はないんだけども。

スペインについた翌朝、朝1番の予約を抑えていたので
ホテルからサクラダファミリアまでの道のりをゆっくり歩きながら、
友人と2人、ワクワクが止まらない。

一体どんな感じなんだろうかと、あーでもないこーでもないと話しながら
まず初めに見えてきたのが受難の塔。


朝日を背に受けて、影になっている感じが
まさに『受難』の意味する苦しさや悲しさといった
“暗さ”を表しているよう。

そうして壁沿いに歩いて辿り着いたのが、生誕のファザード。

圧倒的な迫力に思わず息を呑む。

受難の塔とは違う、この華やかさ。
1つの建物でここまで見え方が違うのは不思議な感じ。

確かガウディが生きているうちに完成したのは
この生誕のファザードの一部と地下の聖堂だけだったそうだ。
塔の壁一面には細かい彫刻が彫られていて、
これが100年も前に完成していたものだなんて信じられない。
時間経過のせいか、この生誕のファザードは
周りの塔と少し色が違っていて、それもまた歴史を感じる。

塔の上層部分はまだまだ工事中。
あのクレーン、どうやって上まで運んだんだろう。
運んだんじゃなくて、あそこで組み立てるのかな。そっちも気になる。

中に入れば、色とりどりのステンドグラスがお出迎え。

陳腐な言葉しか出てこなくて、ボキャブラリーのなさが悲しいところだけど、本当にすごい。美しい。
今まで見た教会のステンドグラスとはまた違う、特別感。
こんなものを作り出せる“人間”っていうのもやっぱりすごい。

ステンドグラスは外の陽の傾き加減で、また違った色合いがみられるらしい。例えば陽が陰ったり、雨の日もまた、全然違う風景なんだろうな。

床に反射した光すら、幻想的。
次は是非夕方に入りたいなぁ。

音声ガイドを貸してくれるので、解説を聞きながら1つ1つじっくり見て回るととっても面白い。

朝一番に入ったおかげで、中は驚くほどガランとしていて
ゆっくり見て回るには最高だった。

全てを見終えて、ほっと真ん中にある座席に腰を下ろすと、
ちょうど、オルガンの厳かな音色が教会内に響きわたって、
なんとも言えない高揚感。

音楽ってすごい。(語彙力

塔の上にも登ったから、結局3時間くらいはこの場所に居たと思うけど
時間が許すなら何時間でも居られると思う。

完成した暁にはまた、この場所に戻ってこよう。


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