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嫌なことが含まれない仕事をするという考え方

好きなことを仕事にするか、向いていることを仕事にするか、どちらが幸せかというのはよく議題に上りますよね。しかし私は、嫌なことが含まれない仕事が幸せだという説を推したい。


向いていても嫌だったら続かない

君の天職は営業だよ! 一生飯に困らないはずだ!

正社員してたころ、取引先の方に言ってもらえた言葉です。素直に嬉しいんですけど、結果的にはそうはならなかった。

たしかに、相手が困っていること、言ってほしいことを推測して言葉にするのは得意なほうです。誰とでもわりと早く仲良くなれるので、営業マンとして役立つ能力といえます。酒も飲めるし。

しかし、この「得意」は、不必要なほど気を遣う性格であるがゆえのこと。自分が言ったわずかな、おそらく相手の記憶にも残らないような一言を数日に渡って後悔したり、相手の反応が「良」ではなく「並」だっただけで大反省したりと、まぁメンタルに来る来る。

本来の私は、多くの人と接すると疲れ切っちゃうし、特定の人を深く知って長く付き合うのが好きなので、表面的な仲良しがいっぱいみたいな状況はストレスフルでした。

能力的には向いていても、精神的に向いてないことってあります。

他人様が思う「好き」に惑わされてやしないか

「お花が好きだからお花屋さんになりたい」
「小説を読むのが好きだから小説家になりたい」

子どもの頃の将来の夢によくあるやつ。さて、大人になった今、冷静に考えなきゃいけないのは、次のようなことです。

  • 花を見るのは好きかもしれないが、仕入・管理も好きなのか?

  • 小説を読むのは好きかもしれないが、書くのも好きなのか?

花が好きならお花屋さん、小説が好きなら小説家っていうのは、他人様の価値観・カテゴライズに合わせた夢です。自分で考えたことのようで、実際はそうじゃない。

でも、子どもの頃から「お花が好きならお花屋さんがいいわねぇ」なんて言われ続けていると、自分の夢はお花屋さんだと信じ込んでしまう。そして、目指すべきだと勘違いし始める。

自分の好きがどこにあるのか、どこまで好きなのか見極める必要があります。

「好き」は「嫌」を見極めないとわからない

【バカなAIを搭載した適職診断があるとして】
you:私は食べることが大好きです。適職診断してください。
AI :はい!あなたの適職はフードファイターです。

どんなに食べることが好きでも、食べられる量ってのは人によって違うし、嫌いなものは食べ続けられません。

それなのに「私は食べることが大好きだから、なんでもたくさん食べられる」って思い込んでる人、結構います。

それで無理して食べて「好きなことしてるはずなのに辛い」「好きなことで辛いなら、何をやってもダメに違いない」とか思うわけです。

こうなるのは、好きの中にある「嫌」を見極められてないから。食べるのは好きだけど、いっぱい食べるのは嫌だってことを自己認識できてない。

嫌なことを書きだしてみよう

転職しまくって好きなこと・向いてること探そう!というバイタリティ溢れる人なら考えなくていいことなんですけど、特定の仕事を長く続けたいなら、「嫌」を書きだすことをおすすめします。

例として、私が嫌なことを書いてみます。

  • 他人の時間に振り回されること

  • 嘘や間違っていることを真実のように話すこと

  • 長時間のおしゃべり

  • 大人数でのおしゃべり

  • たくさんの人と関係を維持しなきゃいけない状況

  • 頻繁な外出

  • 満員電車

  • 朝早いこと

  • 毎日のお化粧

  • 水まわりの掃除

もっとめちゃくちゃいっぱいあるけど、このへんでやめときます。

仕事は細かく選ぶのがおすすめ

私はwebライターを名乗っていますが、世間一般のイメージとしてwebライターがやってそうな仕事ができるわけじゃありません。そのイメージの中には、私がどうしても嫌なことも含まれているからです。

  • 頻繁なインタビュー、取材
    →「頻繁な外出」に該当

  • 頻繁な出張、出社
    →「頻繁な外出」「朝早いこと」「毎日のお化粧」に該当

  • DM作成、送信
    →「たくさんの人と関係を維持しなきゃいけない状況」に該当

  • 芸能人のゴシップまとめ系記事
    →「嘘や間違っていることを真実のように話すこと」に該当

  • 効果があるのか不明な健康商品の宣伝
    →「嘘や間違っていることを真実のように話すこと」に該当

  • 毎日オンラインMTG
    →「他人の時間に振り回されること」に該当

上記のような仕事を請け負ってしまうと、どんなに高収入でも続かない自信があります。なので、「webライターならこれもできるよね?」とか言われても「いいえ、できません」と答えます。

悩んだら「嫌」を考えてみてね

「好きなはずなのに辛い」「向いてるはずなのに体が追い付かない」と悩んだら、自分の中にある「嫌なこと」に目を向けてみてください。

箇条書きにするのがおすすめです。仕事に関係ないようなことでも、なんでもいいから書き出しましょう。

そうすると、本当にやりたいことがなんなのか、できることはなんなのか、見えやすくなるはずです。

余談:なんにもなかったら

嫌なことも好きなことも向いてることも何にも思いつかなかったら、それはある意味最強なので安心してください。たぶん、仕事というカテゴリの中では何にもないだけです。プライベートに全振りってこと。

プライベートを大事にできれば何でもいいってことなので、なんでもできます。それさえわかれば、プライベートを守るための最適解に一直線になればいいので簡単です。

時間なのか銭なのか、欲しいものが多く得られる仕事を選びさえすれば、内容が何であれ満足できるでしょう。

宝くじ当たって隠居生活するのが一番望ましいけどね…私もそうなりたいです。

※投稿後に目次入れたり誤字直したりしました20240425 23:04

素敵なトップ画像を使わせていただきました。ありがとうございます。


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