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鯉のぼりのメッセージ

義母のいるサ高住(サービス付き高齢者住宅)にはデイサービスができる場所が併設されていて、ときどきそこで作られた作品が壁に展示されている。義母は本を読んだり、パッチワークしたり、アマゾンでYouTubeを見るほうがいいというので不参加。だから中の様子は本当のところはわからない。

作品の写真は許可をいただいて撮ったものだが、メッセージ的な文字を入れている人が何人かいる。「あいたいね」や「元気?」「元気でがんばってます」といった誰かにむけてのものや「春よこい」「子どもの日」「節句」「5月」といった季節に関するメッセージを書く人、そして「飛んでるようだ」とか「面白そうに泳いでいる」といった鯉のぼりそのものの様子を書く人などなど、、、その中で目をひいたのは「積丹の海」というものだ。

鯉のぼりから積丹に飛んだその経緯はわからない。奇をてらったのかもしれない。ただ、なんとなく作った人の思考が面白く感じる。北海道にいても、私など積丹(しゃこたん)という漢字もなかなか思い出せない。このメッセージを書いた方は、積丹の海が記憶の中でとても重要な位置を占めていて、貼り絵が思い出を呼び起こしたのだろうか・・・。物語というのはそんな小さなタネから育つのかもしれない。


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