私がzoomが苦手な理由

大学の授業、サークルのミーティング、オンラインセミナー、説明会、短期インターンシップ。
色んなところでzoomを使ってきたけれど、
zoomを使った後、毎回ものすごく疲労感があった。

その度に
自分はデジタル社会に合わない人間なんじゃないかとか、
リモートコミュニケーションが主流な時代に追いつけてないとか、
卑屈になった。

でも、ある日、
それはデジタル疲れが主な原因ではないんじゃないかと気づいた。


もしかすると私は、
そもそも真正面から人を見て話すことが苦手なんじゃないか?

自分が話していて居心地がいいと感じるのは、
私と相手の2人で横並びになって歩いているとき、
電車や自動車の車内で横の人と話すとき、などなど、
どれも真正面で向かってのコミュニケーションではないことに気づいた。

逆に、
病院での診察、向かい合ってのディスカッション、面接など
真正面からあまり得意ではなくて
自分が話していていいのか、
相手にもっと話を譲らなければ、
と焦ってしまう。

たぶん、相手が真正面にいると、
その相手を強く意識しすぎる性格なのだと思う。

最近私は原因がはっきりしない慢性的な疲労感がずっとある。
それを誰かに吐き出したくて仕方なかったけれど、
聞いてもらうのは申し訳ない、相手の時間を奪っていいのか?と考えて、
誰にも何も言えなくて、ますます苦しくなっていた。

たぶん苦しさの原因は9月にあった。
9月はzoomで行われるミーティングやセミナーなどが異常に多くて、
今Googleカレンダーを覗いてみたら、
その数19回!!
(19日というわけではなくて1日に複数回、という日もそこそこあった)

ただでさえ真正面のコミュニケーションが苦手なのに、
zoomはさらに、逃げ場をなくして、
全員が全員顔を見合わせることが前提になる。
だからその人たちにどこまで心を許すべきか分からなくなる。
そして何を話していいのか、自分はどんな表情でそこに居座り続けるべきか、自分との対話も同時に進んでしまう。

横並びになるメリットは、顔を見なくていいこと。
もっと言えば、視覚情報がひとつ減る分、
聴覚情報により集中できること。

余計なものがひとつ減るだけで、
そこに資源を割く必要性が減るから
楽になるんだと思う。
そして弱音が吐きやすくなるんだと思う。

それを支持する根拠として、
2人でカメラをつけずにzoomをしたことがあって、
(そのときは打ち合わせが主目的だった)
打ち合わせが終わった後、ちょっと雑談タイムがあった。
そこで、真正面と向かっていたら絶対に話せないようなことが
自分の口からすらすら出てきて、
自分でもびっくりした。

あれ、私、こんなこと、真剣に思ってたんだ?
自分がしたい方向性、これじゃない?

そんな風に、
顔一つ隠して話すだけで、
言語化できなかったものがぶわーっと、出てきた。

ただ、
「じゃあ電話でいいんじゃね?」
というのはちょっと違っていて、
実は私が電話が大嫌いだ。

あれ?矛盾してね?と思った方、
ええその通りです。めんどくさいやつでしょう?笑

でもその理由を考えるとたぶん、
電話は相手の生身の存在が意識しにくいからなんだと思う。

(ん?さっき認知負荷が減ったら楽になるとか言ったのは誰なんだ、生身の存在が必要なの??説明のつかない部分だらけですね、、、)

相手の存在をしっかり確かめることで
相手に自分をある程度委ねられることが分かって、
相手を自分の側に引き寄せて、(=隣にいて)
やっと話せる言葉があるんだろうなと思った。

もちろん、
就職のときはそんな甘えたことを言えるわけじゃない。

最初から居酒屋のカウンターで話しましょうなんてあるわけなくて、
初対面の相手と向き合うときは基本的に真正面。
真剣な場では全部真正面でいることが求められて、
飲みとか、どこかへ出かけるとか、
ふっと気が抜ける瞬間に横並びになるんだろう。

あれ、そういう場面設定を考えれば
今まで書いてきた意味、なくね?
至極当然じゃん??

…とも思うのですが、
自分にとってこれは言語化しないといけないことだなあと思ったので
書いてみました。

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