ぬいぐるみと私

小さい頃からぬいぐるみ遊びが好きだった。
お絵描きも、白雪姫やトトロやキューティーハニーを観るのも、1人で歌を歌うのも好きだった。

けれども友達とぬいぐるみ遊びをするのが1番楽しくて、小学6年生まで遊んでいた。

中学、高校は部活が忙しくて、家で友達と遊ぶ機会が少なくなった。それと共にぬいぐるみと遊ぶことも少なくなったけれど、目に見える所にいつもいたから、寂しくなかった。

大学に入って、将来何がしたいかを考えた時に、自分はぬいぐるみが好きで人形劇が好きだったことを思い出した。

テレビでプリンプリン物語を観て、激ハマりし、毎日その時間を楽しみにしていた。

だから、NHKや映像会社の会社説明会に参加したり、人形制作会社に応募してみたりした。
しかしどこもだめだった。そして私自身も気後れしていた。
結局全く関係ない職種について、全く関係ない仕事をしていた。

でもぬいぐるみはいつも近くにいて、私を勇気つけてくれる存在だった。

社会人5年目になり、ずっと挑戦してみたかったマリオネットを手に入れた。
買った当時はまだ慣れず、触らない日もしばらく続いた。

しかし、友達の勧めでInstagramを作って毎日投稿してみることにしたら、それが思いの外楽しくて、かれこれ3年目になる。

フォロワーさんはそれほど多くはないけれど、愛が深くてコアな方が多い気がしている。

毎日マリオネットを触るうちに、はっと気がついた。私は大人になってからまたぬいぐるみ遊びをしている!!
そして、大人になった今でもぬいぐるみ遊びは心底楽しく幸せだ。

たまに、マリオネットが思わぬ表情を見せることがあり、私はそれを見て1人で笑わされることがある。
1人なのに1人で声を出して笑っているなんてことがこの人生の中であっただろうか。

私にとってぬいぐるみ遊びは永遠に楽しく、私を幸せに導いてくれるものだ。

ぬいぐるみたちよ。いつもありがとう。

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