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アニメ「推しの子」商売面で見たことない上手さがあったんじゃ?だから90分なのかも……な推測

2023年春アニメ覇権はなんだったかと聞かれれば、多くの人が名前を挙げるであろう「推しの子」

毎話毎話、凝った演出と、高いドラマ性、見やすい恋愛ドラマも絡めて、どの話も見ていて時間があっという間だった。

それと作品まわりを俯瞰して見ると、商売としても上手だった気がしてる。端的に言えば待ちの姿勢の商売じゃなかった。

以下、そう思った理由をソースもなくつらつらと書いてます。



●事前のタイアップ周り

・パナソニック食洗機

ABEMAで地上波同時で視聴してたけど、初回放送の最初のCMで驚いたのが、アイのパナソニックの食洗機CM

きょう始まったばかりのアニメなのに、すでに、パナソニックとの企業案件やってるのかと。

しかも動きはあれな感じするけど、CGで動いているし、これは以前かから準備してたなという感じがすごくした。

・「重曹ちゃん」コラボ商品

さらに、CMこそやってなかったけど“重曹ちゃん”こと有馬かなとカネヨ石鹸の「重曹ちゃん」コラボ商品発売決定も4月に発表されてた。

・ホットペーパービューティー

5月に入る直前くらいのタイミングだったか忘れたけど、次はリクルートのホットペーパービューティー
これでどんな髪型させたいかというのを投票してもらって、6月に入ったら実際にCM内でその髪型をしてるものを見せてて、ちゃんとつながっていたのがいいなと。


・他作品のタイアップ周りなどのタイミングの実感

これまでアニメを見ていての個人的な実感として、こうした企業案件って、アニメが放映されて人気作になってコラボが増えてくる、もしくは連載中でも1つ出て話題になるくらいって感じがしてる。

実際に、話題作になって以降にグッズ大量に出るのも見たことがある。

一定数は売れるんだろうけど、スーパーのワゴンセールの棚にびっしりと売れ残りが積まれているのを見て、なんか悲しい気分にもなる。

けど、この作品はグッズなどを売る以外でも、作品コンテンツを出資してくれそうな企業に売り込んで、売れるのを待つ商売というより、営業して売り歩いてある程度のお金を稼いでいる感じがして、こういうことをしたであろう人がうまくやったなと

ちゃんと、アニメというコンテンツで正々堂々儲けようとしてるし、作品が当たって売れるのを待ってるだけじゃないという感じかな。


●プリキュアシリーズを比較して考えてみる

こうしたコラボの比較対象として、プリキュアシリーズを挙げてみる。

プリキュアはもともとおもちゃを売るのありきという昔のアニメ製作の流れを汲んでいる感じがしていて、毎シリーズ2月に始まると同時に、おもちゃや、ふりかけなど商品出てて、この売り方の先駆者と言えば先駆者だろうけど、これは東映と企業とが築いてきた関係性のベースが、ほかでは真似できないようなことしてる気がする

それと、ほかのこれまでの作品にも感じていることを。

・一般的な展開

アニメ作品全般的に、始まった直後に円盤とかの発売とか、それに付随するキャラクターグッズくらいまで決まっていることが多いかなって感じがしてた。

そこからさらに下馬評の高い人気作をアニメ化する際に、グッズはたくさん用意してるのを見ることはあるけど、作品にタイアップがいっぱいついて始まるというのはあまり見たことがなかった。
(単にぽんかんの見てるものが狭いだけで、もしかしたら、実はかなりあるのかもしれないので、知ってて教えてもいいよというご奇特な方がいたらコメント欄で教えてです)

グッズやアニメの作り手側は作品の人気に左右されて、売上が変わって制作費用の回収はギャンブル的な要素がありそうだけど、上記のような推しの子の売り方だと、ギャンブルではあるだろうけど、回収のリスクは減ったんじゃないかなと。


●結論

結局、何が言いたかったかといえば、じゃぶじゃぶに儲けてもろてー、稼いでいた資金で作品への盛り上げやクオリティーアップにつながっているならそれは、いいことなんじゃないかなと。

話題の人気作を使って、お金が稼げる流れをうまく作り出せれば、作り手も出資者も視聴者もみんなで長くアニメを楽しめるといいなと。

・だから90分だったんじゃ

そうして事前に稼げたおかげで、初回90分もできたんじゃと思ったりもする。

初回90分!?って、そこだけでも話題になってたけど、作り手側はこの90分終盤から作品が本格的に盛り上がってくるっていうのを見越して90分にしたんだろうなって思う。

実際、初見では最初60分くらいの段階のみでいえば、下馬評の割にちょっと奇異な設定の普通のアニメだなー、90分長いなーって気分で見てたし。(逆に最後の15分くらいが一気にきたー!ってテンションも爆上がりだった)

もしこれが普通のアニメみたく、1話ずつ作って3話までとなっていたら、視聴やめてた人も結構な数になってたかも

それでもぽんかんは個人的にアニメ好きなので観続けただろうから、3話からが面白いんですよ!とか言ってたな、たぶん(まどかマギカのときは、その状態だったし)。

こうした状況を考えると、作る側が90分にせざるおえなかった部分もあるんだろうし、90分で勝負して企画を通した感じもして、この勝負に勝ったのではと勝手に思ってる。

ほかにも、YOASOBIのアイドルがバズったり、TikTokで踊ってみた、歌ってみたなどSNSのやり方も当たったとかもあるだろうけど、いろんな工夫が推しの子に限らず、アニメをより盛り上げる要因になったらいいなと思いつつ。

と、いろいろつらつら書いたけど、どれも、根も葉もない、ぽんかんの推測と妄言でした。

ここまでお付き合いして、読んでくださりありがとうございました。

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