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ポンコツ社畜が新疆ウイグル自治区に行った話④ ~カシュガル市内観光

翌朝、6時半に目が覚めた。妙に暗いなあ、カーテン開けて朝日でも浴びようと思ったら、なぜかものすごく夜だった。二度寝して7時台になっても、まだなぜか夜だった。カシュガルはなぜか遠く離れた北京の時間が標準時間になってて、それで日の出がすごく遅いらしい。(google調べ)

朝食食べたり、だらだらと部屋ですごした後、ようやく日がでてきた。ロビーであの、タクシー使いたいねんけど。カシュガル老城に行きたいのよ?とお願いしてタクシーを捕まえてきてもらった。タクシーにのって10分たらずでカシュガル老城に到着。なにやらどでかい門があった。

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さて、カシュガルでは建物でもマーケットでもなんでも、たいがい荷物のX線検査みたいなものとボディチェックを受ける必要がある。案の定、私は立派なブーツのせいで金属探知機をガーピー言わせていたが、なぜかドスルーであった。ウイグル族の人だと厳しめにチェックされるのかもしれない。

老城の中に入ってみて気が付いたが、人があまりいない。もうちょっと出店があって賑わってるのかなと思ったが、ここはどこのサイレントヒルですか?というぐらい人通りが少なく、不安感をかきたてられた。(※のちに、時間が早すぎたせいだということが判明)

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ところどころ、出店はあるものの活気はまるでなかった。あと、少し路地を入ると古い建物が無人状態で取り壊し寸前になっているのをよく見かけた。

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老城の中をどんどん歩いていくと、エイティガール寺院とおぼしきものが見えてきた。

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おそらくとうの昔にモスクとしての機能は失っていて、抜け殻みたいに見えた。一応中にも入れるらしかったが、なぜか前にいた人が追い返されていたので自分も入らないでおいた。観光用なのか、なぜかラクダがいたが仕事中の私と同様に目が死んでてやる気がほぼほぼ見受けられなかった。

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ここまで張りぼて感満載な街を見ていると、最初のワクワク感はどこへやら、なんとなくもの悲しくなってきた。一回ホテルに戻って作戦を立て直そうと思って、通りにでてタクシーを捕まえようとしたところ、まったく捕まらない。空車って書いてあるのに手を挙げた私の横を通り過ぎていく。
辺境の地で人の冷たさを噛み締める。なお私は都心でもタクシーにスルーされることがよくあるが、東京だけじゃなかったのかと。

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…なんかもう徒歩で帰るしかないんとちゃう?と思ってあきらめて徒歩で帰ることにした。

途中回っていない観覧車とか、

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著作権的にアレな方々とか、

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お見掛けしつつ、とぼとぼと歩いて帰った。1時間ぐらいでなんとかなるんでは、と思ったら結局2時間かかった。

その日は、あといろいろあって早めに観光は切り上げた。ホテルにはジムとプールがあるので、クロストレーナー的なものを無の境地でがしゃこんがしゃこん漕いだ。今日大晦日で、リア充の皆様はパーティーでどんちゃん騒ぎしているのに私は辺境の地で有酸素トレーニングしている。
…これぞ魂がひりつく旅だなあと喜びを噛み締めた。
(⑤につづく)

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