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絵や小説や音楽と人間と次元

音楽でグルーヴってる時、世界と身体の境界が曖昧になって行く。これを絵で再現したい。ただ、絵単体で境界をぼかすにはイマイチパンチが足りないと思ってて、もう一手間、飛び道具が必要。
例えば絵を展示して空間ごと使うとか、本にして絵の空間の次元数を増やすとか。

文字は一次元だけど、一枚の紙に書き連ねて文を成せば二次元になるし、頁を作って本にすれば三次元になる。小説は三次元、だから僕ら三次元空間の生物は小説の中に入り込める。

音楽は空間を流れる粗密波だから、それ自体が三次元空間の創作物。難なく人間は音楽の世界に入り込め、身体と世界の境界をぼかすことができる。

絵はそれ単体では二次元だから、変数が足りない。本にしてストーリを作れば時間軸が追加されて三次元空間に拡張される。展示は空間の1面に絵が追加される形で絵を三次元空間に配置。絵を三次元空間に向かい入れる。これらの手間で、やっと僕ら三次元生命体は絵と一体化できる。

創作物は目的の鑑賞者に次元数を合わせてやらなければ、彼らのナラティブには訴えれないのではないだろうか。

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