唐突に、ChatGPT を始めてみました

なんとなく、今年は色々実践できそうなので、記事を書いてみます。

唐突なんですが、ChatGPTなるものを始めてみました。

あ、いや、使い始めたのは1月くらいなんですが…。
授業で活用を始めたのが、今なんですね。

じゃ、18歳未満の子達に、AIどうやってつかわせるのよ、という話は後日で。

今日は、こんな使い方してみたよ、の紹介です。

本校には、1年次生で産業社会と人間、という総合学科特有の教科が設置されています。その授業は、本校の探究活動のベースになるものです。

その後、2年次生で2単位、3年次生で1単位の「総合的な探求の時間」を実施し、段階的に探究活動を深めていきます。

今年、3年次生の1単位の「総合的な探求の時間」を受け持つことになりました。
校内では2年次のものを「総合探究」、3年次生のものを「課題研究」と呼んで区別していますので、以下は「課題研究」とします。

前任の学校から、総合学科は13年目ですから、課題研究は何度も受け持ってますが、いつもPC教室のお守りとデータ整理で、個々の生徒の指導ってしたことがなかったのですが、BYODと教育用クラウドのおかげで、あまり煩雑なことをしなくて良くなったので、今年は講座を1つ持つことができました。

1講座は大体13人前後です。
生徒たちは、2年次から3年次にかけ、テーマを決め、そのテーマに沿った論文を書きます。まぁ、論文といっても、4000字ですから、本当にショートな論文ですが…。春休み前に中間発表はすでに終わっており、春休みの宿題で、3000字以上、論文を書いてきたそうです。

…。最初の仕事は、彼らの名?迷?文を読むことから…。
Teamsにアップロードされていた文書ファイルをダウンロードし、読み始めたのですが…。1人目から撃沈。何から指摘してやればいいのやら…。流し読みで、2人目、3人目、とファイルを開き読み進めて、10人目を終えたところで、誰1人として、筋の通った矛盾のない論文を書いている人はいない、という残念な事実に気づきました…。(3人は未提出でした…)
ふむ、思考力とはいかに…。

もう、赤ペンで(もちろんPDFファイルに画面上で書き込みですが)書こうにも、もう真っ赤っかになってしまって、見る方もショック…。

どうしたらいいんだろう、と、途方に暮れていた時、ふと、ChatGPTさんに聞けばいいんじゃない?と気づきました。

とりあえず、PCにダウンロードした論文のファイルを、試しに1個ChatGPTにアップロードします。

一度PCにダウンロードしたファイルさんたち

「このレポートの矛盾点をあげてください」というプロンプトを入力して実行します。
しばらくすると、ChatGPTさんが、論文の矛盾点を教えてくれます。

実際の画面

この文字量で、2分くらいかな…。
どの部分がおかしくて、改善するためにどういうアプローチが必要なのか、教えてくれます。とても便利!
全てが正確、というわけではないので、この提案を本人の書いた文と照らし合わせ、もっともだ、と思うものは残し、妥当だけど高校生には難しいものや、ちょっとズレてるな、という回答は削って、1人分ずつ成形してPDFファイルを作ります。
あとは、Teamsで個別にコメントを戻してやって、生徒に読んでもらいます。

論文をもとに13人と個別に面談をするのですが、1人を指導している間、残りの12人は若干お暇なので、このChatGPTさんとの対話の結果を知らせておくことで、面談を待っている間、修正が出来、さらにいいものを作れるかなぁ、と…。

もちろん、私自身も、赤字を入れて修正を促したほうがいい部分が、この提案から見えてくるので、指導の参考にもなります。
先にChatGPTで読み込んでおき、修正の提案をされたものを横に置いて、論文を読むことで、スムーズに論文を読み進めることもでき、業務効率もグッと上がりました。これ、闇雲に全部読むのはきつかったと思う…。

全てが正確、というわけでもないと思うので、どう扱うかは教員側の姿勢も試されますが、補助ツールとして使うのは、悪くないなぁ、と思いました。


今日から、実際の面談が始まるので、実際の反応などは、また、随時書いて行けたら良いな、と思います。

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