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【まずは小さく】インタビュー&ユーザーテストやってみた

僕が現在所属している会社の担当している事業で簡易的ではありますが、ユーザーインタビューとユーザーテストを行なってみたので、今回はそれをまとめます。

ちなみに何が簡易的かというと、
Uniiリサーチ等を使わず、可能な限りお金をかけずに弊社の社員を対象に検証を行ないました。

ゆえに、ノイズが一定あると思いますが、今回の検証がうまくいけば、お金と時間を使って本格的なインタビューを事業に提案していきたい考えです。

検証で行なったこと

  • ユーザーインタビュー

  • ユーザーテスト

今回は、そもそもその事業で扱う領域(※社内情報漏洩の観点から具体的な内容は伏せます。)で一般的にどんなペイン・ニーズがあるのかを明確にしていく、ユーザーインタビューと、
既に弊社で運営しているサービスサイトを実際に触ってもらいながら、訴求や機能の問題点を洗い出すユーザーテストを同時に行いました。

これをハンバーガー屋で例えると🍔

世の中一般的に、ハンバーガーを食べる人たちは、ハンバーガーを食べるという行為を完了するまでに、どのような行動を経るのか。その際に、不満・不安に思うことはなんなのかをユーザーに聞くのがユーザーインタビュー

実際に自信が経営するハンバーガー店に来てもらい注文から食事を一貫して行なってもらい、その様子を観察して店のオペレーションや導線の課題を見つけるのがユーザーテスト

ユーザーインタビュー・ユーザーテスト

インタビュー・テストの実施含めて、事前準備含めると超ざっくーりですが下記の項目を行いました。

調査設計書作成

この調査設計書作成では、下記のことをまとめます。

  • なぜ、インタビューやテストを行うのか(目的)

  • どうして行うことになったのか(状況・背景)

  • 対象者はどういった状況・属性なのか

  • 仮説

  • どのような手法で行うのか

  • スケジュール

  • 予算

ユーザースクリーニング質問

調査設計書でまとめた
「対象者はどういった状況・属性なのか」
に該当する対象者を大多数の中から見つけ出すためのかんたんな質問を考えます。

しかし、今回は社内で社員を対象に小さく行ったこともあり、
対象となるであろう方に直接お声がけさせていただき実施しております。

ちなみに、以前投稿したスクリーニングに関する記事はこれ

質問項目設計

今回はユーザーインタビューとユーザーテストを行う2部構成なので、
それぞれで対象者に質問する内容を設計します。

ユーザーインタビューでは、事業で扱うある領域について、ユーザーのペイン・ニーズを発見したいという目的で実施。

ゆえに、下記のような順で質問を設計しました。
※社内情報漏洩防止の観点から、具体的な内容を伏せたまま記載します。が、分かりにくくなるので、ハンバーガーで例えて記載します🍔

  1. ハンバーガー屋でハンバーガーを食べるまでのことを時系列に沿って教えてください。

  2. その際に、困ったことや不安に思ったことがあれば教えてください。

  3. 逆にいい事や嬉しかったことがあれば教えてください。

  4. チェーン店以外のハンバーガー屋には行ったことありますか?(※)

  5. チェーン店以外のハンバーガー屋だからこそよかったこと・悪かったことがあれば教えてください。(※)

  6. 普段はどうやってハンバーガー屋を探してますか?(※)

※1番目の質問で明らかにならなければ追加で聞く項目

上から順に質問していき、もちろんオープンな質問で確認していきます。
回答に対して、さらに気になる部分を深ぼって確認していきます。

ユーザーテストでは、実際にサイトを使ってもらってから質問を行いました。
なので、テストで気になった点に質問していくことも想定されますが、あらかじめ準備できる質問項目は決めておきました。
※社内情報漏洩防止の観点から、具体的な内容を伏せたまま記載します。が、分かりにくくなるので、ハンバーガーで例えて記載します🍔

  1. 利用してみてどうでしたか?率直に感想を聞かせてください。

  2. 利用方法が分からなかったりしたことはありましたか?

  3. 改めて、当店が何屋さんか分かりましたか?

  4. 当店であれば、先ほどのインタビューの際に伺った「過去、不安・不満に思ったこと」は解消されそうですか?

さらに上記に加えて、テスト中のユーザー行動に関して気になる部分を確認する質問も行いました。
例)先ほど、入店してから席に行くか注文口に行くか迷われていたようでしたが、分かりにくかったこととかありましたか?

レポーティング

そして、実施したインタビューとテストをもとにレポーティングとして的ます。
このレポーティングが未経験者として全くわからなかったです。どこにもやり方とか書いてないし、、、
そんな時に、社内のUXデザイナー「UDくん」が外部UX会社と提携して取り組んだ際のレポーティング経験からアドバイスをくれました!
ありがとうUDくん!!

まずは被験者(5人)それぞれをユーザーセグメントとし、下記を行いました。

ジャーニーマップ(社内情報保護の観点からダミーを添付しています)


テスト時の回遊や行動のフロー(社内情報保護の観点からダミーを添付しています)
  • インタビューの内容で明らかにした、実際の行動ベースでジャーニーマップをひく

  • ユーザーテストで検証した、実際の自社サイト内の回遊や行動をフローとして図にする

すると、セグメントごと(被験者ごと)のペインやニーズが見えてきます。行うべきソリューションを考えることがきます!

ジャーニーと行動フローから見えたユーザー像と課題、それに対するソリューション

そして、事業として、どのセグメントを自社のターゲットにするのかどのセグメントが優先度が高いのかをすり合わせ、アライメントをとる。

インタビューした5人分作る

この私たちのユーザーはこんな人!という認識の擦りあいが、一貫した世界観を持った広告の打ち方・店内インテリアと内装・メニューラインナップ・テイクアウト用の梱包を作ることができます。

ここで発覚!?少しミスったポイント

レポーティングを進める段階でUDくんにアドバイスをもらったのですが、
ジャーニーマップをひくのであれば、もう少しインタビュー時の質問
「ハンバーガー屋でハンバーガーを食べるまでのことを時系列に沿って教えてください。」
もっと深ぼって詳細度を上げていく必要があったと痛感しました。

ジャーニーは引くことができましたが、ユーザーの心境をもっと細かく把握できたらレポーティングの精度が上がっただろうと思います。

まとめ

レポーティングって何すればええねん状態でしたが、社内の有識者のアドバイスにより、うまく次につながるレポートができたと思います。
ジャーニーとしてユーザーを捉え、どのユーザー属性を事業のターゲットにするか。これを考えないと母数5人の多数決になってしまいます。
(危うくそうするところでした、、、)

レポーティングでどういった方法でまとめるのか。
これを理解しているのと、していないのでは、質問項目の設計やインタビュー時の深堀の仕方が異なってきます。

事業にとっても、自分にとってもプラスの方向に進むインタビュー・テストでした。

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