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日本酒の町で『ぽんしゅグリア』と言う日本酒カクテルの素を作る。その訳を全てお話しします。

いつもありがとうございます。

日本酒カクテルの素「ぽんしゅグリア」を企画・製造販売しております、

株式会社FARM8です。

「ぽんしゅグリア」とは、カップの中にドライフルーツや薄荷糖などが入っており、日本酒をカップに注ぐとフルーティーなカクテルが出来るというカクテルの素

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発売は4年ほど前、2016年の7月11日でした。

おかげさまで30万本以上を売上げ、「ぽんしゅグリア」という日本酒カクテルを体験された方が全国に広がっていきました。

本当にありがとうございます。


さて、株式会社FARM8は新潟県のどまんなか、しかも新潟県で一番酒蔵の多い町「長岡市」にあります。

様々な地域の食の課題を解決する、食に関わる仕組みづくり、コンサルなどを主な業態としたベンチャーです。

同市内には16蔵の酒蔵があり、日本酒と日本酒造りに携わる人たちが常に身近な存在。中には470年前から存在する歴史ある蔵もあり、まさに昔ながらの日本酒の町です。

それだけではなく、酒米を作る農家、蔵に収める瓶屋さん、段ボールやさん、印刷屋さん、酒屋さん、居酒屋さんなど、町は酒造りによって経済が動いています。

そして、小さなころから「日本酒」を身近に感じながら大人になり、利き酒師などの資格がなくとも、かなりハイレベルなうんちくを語れる一般人が多いというのもこの町の特徴の一つかもしれません。日本酒の英才教育環境にあるとでもいいましょうか。

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さて、皆さんは日本酒がお好きですか。苦手ですか。

苦手なのに無理に飲む必要はありませんよね。

でも、「飲んでみたい」という方は、ぜひ挑戦してみませんか。

日本酒をカクテルにするとすごく飲みやすくなるんです。

日本酒をカクテルにして飲むこと。

これをタブーのように言う方もいます。

日本酒の町に生まれ育ち、歴史ある蔵の仕事を間近に感じ、その拘りと情熱から生まれた作品「日本酒」そのものを味わってほしいという想いも分かる。

ではなぜ、そんな歴史ある日本酒の町から「日本酒カクテルの素」を発信し続けるのか。

この商品の始まりから、全てをお話しします。


なぜ、日本酒をカクテルに?

FARM8には色々な相談が寄せられます。

その中にあった「日本酒の売り上げが年々下がっている」問題。

もっと若い世代にも日本酒を楽しんで飲んでもらおう!

先ずはそこから始まりました。


ガラスカップはどこから?

使用されているカップ。これは「清酒カップ」と言う名前で、酒屋やコンビニで売られている「カップ酒」と同じガラス瓶です。

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すっきりとしてシンプル。

なにより、ガラスはリサイクル資源の中でも優等生な素材です。

このシンプルなカップに、なにか「日本の知恵」みたいなものを詰めてみたい。

それでいて、日本酒が楽しく、美味しくなる魔法。

私たちはカップを眺め続けました。


果物農家の課題

そこへ寄せられたもう一つのご相談。

「規格外の果物が正規の値段で販売できない。」

加工をするにも、生産者には負担すぎます。

果物の加工。その一つに「ドライフルーツ」がありました。

規格外の果物の出口でもあり、日本酒と合わせたら「サングリア」のような飲み物にならないかな。

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そして「日本酒サングリア」を試作してみることになったのです。


驚きと発見の商品開発

フルーツ、スパイス、ハーブ、花など、考えられる素材を集めて、日本酒に味を付けてみました。

確実に「合う!」と思えるものと、

確実に「合わない!」がはっきりとしました。

そして、ドライフルーツは日本酒を驚くほどフルーティーにすることが分かりました。

水分をじっくりと低温で抜かれたドライフルーツは、そのものを食べても甘さや旨味が凝縮していて美味しいものです。

それが日本酒に合わせた時、すごい香りと味が染み出し移してくれるのです。

これはすごい!!と感動する美味しさでした。

ただ、もう一つ「新潟らしい何か」を入れたくて、もう一度カップを眺めました。


グラスの中で雪が降る

新潟らしいものはたくさんあります。

明治時代まで、日本で一番人口が多かったのは新潟県です。

海と山、信濃川と言う日本一大きな川、大量に降る雪の恵みは、多様な食文化を生み出し、美味しいもので溢れています。

その中から、日本酒に合わせて相性の良い物・・・という課題は数日間答えが出ませんでした。

ふと、スタッフ用のお菓子箱に、ある砂糖菓子を発見。

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「薄荷糖」と言います。全国にもあると思いますが、新潟県の魚沼には薄荷の産地もあり、おばあちゃんの茶箪笥にある昔ながらの茶菓子です。

砂糖なら、甘くなるし美味しいかも。…それくらいの軽い気持ちでした。

そして、フルーツと日本酒の入ったカップに薄荷糖を入れてみました。

もう一度眺める。

そして、その薄荷糖が雪が降るようにぼろぼろと崩れながら溶け始めました。

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ビンの中で雪が降っているように見えました。

「新潟らしい何か」は、これに決まったのです。


日本酒カクテル「ぽんしゅグリア」の反応

「これは一体なにをするもの?」という感じだった発売当初。

私たちの想いはひとつ。

「日本酒を楽しく、美味しく。」

そのままでは苦手だけど、カクテルなら飲めるという層はいるのです。

ならば、無理に「ひや」だの「削り」だの「仕込み」なんて、難しいことは押し付けず、「美味しい!」を増やした方が絶対に良いに決まってる!

日本酒が好きだからこそ、新潟の田園風景が好きだからこそ、

日本酒カクテルと言う飲み方をおすすめしています。

「ぽんしゅグリアなら、日本酒が飲める!」というお客様のコメントがどんどん増え、贈り物に使っていただけることも多くなりました。


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この商品を通じた、私たちの想いはひとつ。

日本酒を楽しく、美味しく!








日本酒の飲み方を変えて、日本酒が飲まれるシーンを増やしたい。日本酒カクテルの素、ぽんしゅグリアです。ぜひ一度HPに遊びに来てください。 ぽんしゅグリア公式HP:ponshu-gria.com