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I'm back!「理の親」再び  

I'm back!「理の親」再び  

立教153年度(平成2年・1990年)の『かなめ会報』を読んでいて、とても気になるお話がありました。

上の画像は教祖100年祭から4年後、当時の表統領である故深谷善和氏が「かなめ会」で語った言葉です。
読者に分かりやすいよう、以下に黄線枠内を抜粋してみました。
※深谷善和氏は元表統領室長、深谷善太郎氏(河原町大教会長)の父

深谷元表統領は「かなめ会の席上でも何度か私共に、お預かりしている理の子

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播州のおやさま「井出クニ」について

播州のおやさま「井出クニ」について

 天理教の歴史について調べていると出てくる人物に「井出クニ」が挙げられる。この人のことを調べはじめると驚かされることも多い。天理教では公式に名前が出ているのは高野友治の『天理教史参考年表』で、天理教事典でも巻末の年表の教祖30年祭の頃に“井出クニ謀反”と出ているくらいである。天理教の会長や信者の間ではあまり知られていないようにも思う。仮に名前くらいは聞いたことがあると言っても「異端」だとか「謀反」

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日中国交正常化

日中国交正常化

 今日は『日中共同声明』が締結されてから50周年です。しかし、実はこの『日中共同声明』の法的性格については、重要な論点があります。
 『日中共同声明』は前文に「戦争状態の終結と日中国交の正常化という両国国民の願望の実現」という言葉が記されていることでも判るように、日本と中国の間の戦争状態を終結させるために締結された「講和条約」としての側面があります。
 つまり、法的には西暦1972年まで大東亜戦争

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中世ファンタジー世界の甲冑を考える

中世ファンタジー世界の甲冑を考える

はじめにこの記事では各種創作で流行を極める中世ファンタジー世界において使用される甲冑がどのようなものになるか考察する。この領域で創作をされる方々の助けになれば幸いである。なお、筆者の科学知識は中学生程度なので拙い部分がある点はご承知おき頂きたい。

世界観を考える中世ファンタジーとはここでは「鋼鉄の甲冑に身を包んだ騎士」「弓使い」「魔法使い」が共存するヨーロッパ風の世界で、技術レベルは我々の世界の

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ニューヨークから見える「日本」という国

ニューヨークから見える「日本」という国

ニューヨークに来て早くも2ヶ月が経とうとしている。久しぶりにコンフォートゾーンをガッツリ抜け出し(というかここまで抜け出したのは間違いなく人生初)慣れない環境で過ごしてみて、感じることが山ほどあって毎日忙しい。

ニューヨークという街

日本から一歩出てみると、日本のことが本当によくわかる。特にニューヨークなんていう街は、はっきり言って色々と「真反対」だ。

日本のように、ゴミひとつ落ちていないき

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私の教祖

私の教祖

ある朝まだき「教えの真実を詳らかにせよ」との天啓を受け(た気がして)、お道の過去の文献や古老からの聞き書きや学術論文、あるいは逸話や口伝などを片っ端から読みあさってきたわけですが、現時点で思うのは「何がホンマかよー分からんなあ」ということです。
まず資料の信憑性についての判断がとても難しい。特に著者が教外の方である場合には天理教に対する好悪の感情からバイアスがかかっていることもあるので注意が必要で

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5.身体が動かなくても、ベットで寝たきりでも、人を助けることが出来る

身体が動かなくても、ベットで寝たきりでも、人を助けることが出来る人間は、互いに助け合う為にこの世に存在しています。
そして、人助けを行うことが、人生における最上の目的の一つであり、真に幸せを手に入れる方法だと思っています。
詳細は過去記事にて

あの孫正義氏も
「情報革命で人々を幸せにすること」
という志を持って、仕事に挑んでいます。

しかし、
「自分で歩くことが出来ない程身体の弱った老人」

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『光あるうち光の中を歩め』(トルストイ)を読んで

『光あるうち光の中を歩め』(トルストイ)を読んで

トルストイの思想を示した短編小説『光あるうち光の中を歩め』。ある人の「人生の一冊」ということを聞き、読んでみた。

トルストイと幸福トルストイ自身のキリスト教観がもろなので宗教色は強い。けれど、そこに普遍性であるとか共感できるところも、きっと人それぞれ見出せると思います。

『だが、俺は浮世の生活をつぶさに経験したけれど、何一つ発見しなかった』

豪商ユリウスの嘆きの言葉です。彼の幸福の基準は外に

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消えゆく日本のキリスト教

消えゆく日本のキリスト教

 キリスト教人口が1%未満と言われる日本でも、少し大きな書店に行けば聖書が売られ、キリスト教の解説書が何冊も並んでいます。キリスト教徒ではなくても、キリスト教に興味がある人や、教会に行ってみたいと思っている人は、大勢いるのではないでしょうか。そういう人たちは、なるべく早く近くの教会に足を運んでみてください。

 僕はノンクリですから、布教が目的でこんなことを言っているわけではありません。僕が「なる

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本部や各教会が月次祭を縮小することについて『おさしづ』をもとに考える

明治三十二年十一月二十三日ペスト病予防のため秋季大祭延期の事を、警察より忠告により御許し願
さあ/\尋ねる処/\、どうもこれもう世界中という。皆道理に攻められて居る。道理に絡まれて居る。今日の日というは、人々改めて、延期や/\と言う。この間は結構や/\。どんな事してもはい/\と言うは、結構や。どうでも通れん日がある。大祭々々延ばすよかろ/\。これは成程の理。延ばそうと言うても延ばさらせんが理。なれ

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天理教の組織が絶対に変わる、たった一つの理由

①導入

さて、またまたセンセーショナルなタイトルで、皆さんをここにお呼びしてしまいました。

しかし、今からお話しするのは、衝撃的ではありますが、紛れもない真実です。

これから、天理教の組織は必ず変わります。

その確率は100%です。

なぜそんなことを言えるのか?

お話します。

本当はホワイトボードなどを使って図解しながら話した方が分かりやすい話なので、このnoteだけでは少し分かりに

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全文公開 『2020年6月30日にまたここで会おう』 第六檄「よき航海をゆけ」

全文公開 『2020年6月30日にまたここで会おう』 第六檄「よき航海をゆけ」

 はい。この講義も、そろそろ終わりに近づいてまいりました。
 1時間半くらい経ちましたかね。
 最後のスライドに行く前に、ちょっとここで質疑の時間を取りたいと思います。僕が一気にしゃべったんで、みなさん、ボワーンみたいな感じになっていると思いますが(笑)、もうちょっと普通の話をしたいっていうこともあるでしょうから、質問をいただければ、いくつかお答えいたします。
 手を挙げていただければ、係の人がす

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全文公開 『2020年6月30日にまたここで会おう』 第五檄「人生は『3勝97敗』のゲームだ」

全文公開 『2020年6月30日にまたここで会おう』 第五檄「人生は『3勝97敗』のゲームだ」

 はい。では次のスライドいきましょう。
 リーダー論を少し。
「なぜ日本にはリーダーが育たないのか?」
 こういった議論を昔からよく見かけますが、これは問い方が間違っているんだと思いますね。
 この問いが前提としているリーダーって、要は「カリスマ」のことなんですよ。誰か自分の代わりに世の中を良くしてくれる救世主、ジョブズみたいな巨大なリーダーを求めているわけです。
 そうじゃなくて、今は、「どうす

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全文公開 『2020年6月30日にまたここで会おう』 第四檄「交渉は『情報戦』」

全文公開 『2020年6月30日にまたここで会おう』 第四檄「交渉は『情報戦』」

 ちょっと10分間のトイレ休憩を挟みましたが、ここからは少し趣向を変えて、しばらく「交渉」の話をしたいと思います。
『武器としての交渉思考』という本を出したばかりだからその宣伝がしたいというわけじゃなくて……、何度も言うように本の売上というのは僕にはあまり関係がありませんので、とにかくパラダイムシフトを起こす可能性のあるみなさん方にですね、今日はちょっとした武器を持ち帰っていってもらいたいと思って

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