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なぜ、人の心と身体はこんなに脆いの!?|納得できる6つの理由

皆さんお元気ですか?
仕事が炎上中で、落ち込み気味のしばまるです😢

本当に人って簡単に病んだり、病気になったりしますよね。。
19世紀の偉人も、このように言っています。

もし我々の人生の切実で直接的な目的が「苦しまないこと」にあるのなら、我々は世界でもっとも自らの目的に適応できていない存在だ。

ドイツの哲学者 アルトゥール・ショーペンハウアー 1851年

僕らは幸せに暮らしたいだけなのに、色んなストレスやリスクに晒されて、ほんとやれやれですな。

ということで?
今回は、人の心と身体が脆い6つの理由をご紹介していきたいと思います。


最初に、簡潔に6つの理由をご紹介しておきますね。
1. ミスマッチ :私たちの心体は、現代の環境に対応できていない
2. 感染症   :細菌やウイルスが、私たちより早く進化している
3. 制約    :自然選択による進化には限界がある
4. トレードオフ:我々の持っている機能には利点と難点がある
5. 繁殖    :健康ではなく、繁殖の最大化で自然選択される
6. 防衛反応  :痛みや不安は、脅威に対しては有効な反応

では、詳細に入っていきましょう!
 
 

人の心と身体が脆い理由1. ミスマッチ

原始時代と現代の対比

大昔の生活は、不潔で、少し傷が膿んだだけで、死かその部位を失う結果になりました。一方現代では、比べ物にならないほど清潔になり、大抵の病は簡単に治せます。

このように、人類が築き上げた豊かさは、多くの病に簡単に対応できるようになりました。しかし、豊かさは新しい病を引き起こしてしまいました。

例えば、下記は近代化された現代に多くなった病です。
・喫煙や、飲酒、ドラッグによる病気
・糖尿病や、高血圧、肥満、癌、喘息などの自己免疫疾患
・鬱などの精神疾患

大昔の生活に戻りたいとはなりませんが、
昔とほぼ同じ遺伝子を持つ、私たちの心体は、現代の環境に対応できていないということですね。
 
 

人の心と身体が脆い理由2. 感染症

細菌やウイルスのイメージ

人類は、幾度となく感染症に苦しめられてきました。

例えば、14世紀にヨーロッパで「黒死病」と呼ばれるペスト大流行し、ヨーロッパだけで全人口の30%程度にあたる2500万人が死亡したと言われています。他にも、天然痘、コレラなどが大きな被害をもたらしました。

ペストや、天然痘、コレラなどが現代で流行しないのは、ウイルスが撲滅されたことやワクチンの効果もありますが、生き残った、ウイルスに強いの遺伝子が多く受け継がれていることも大きな要因です。
人類はこのようにウイルスに適応してきました。

しかし、ウイルス側も黙ってはいません。

新型コロナの流行では、変異株が出現し、何度かの感染の波があったことを覚えてますでしょうか。これは、ウイルスが短い期間で進化しているということです。

人の一世代は25年ほどですが、細菌やウイルスはわずか数時間、人の約3万倍の速さで代替わりしています。
つまり、人が免疫を身につけても、細菌やウイルスが次々と進化してしまうので、繰り返し感染症にかかってしまうということですね。
 
 

人の心と身体が脆い理由3. 制約

自然選択による進化のイメージ

人類は、自然選択によって進化してきました。

自然選択とは、生物の生存競争において、少しでも有利な形質をもつものが生存して子孫を残し、適しないものは滅びること

コトバンク

ただ、自然選択による進化は完璧ではないのです。

人類はこれまで、一気に進化したわけではなく、1つ1つの突然変異に対し、自然選択し、段階的に進化してきました。
つまり、遠い昔に形成され、今の脳や身体の土台になっているような部分を、今から変えることはできないということです。

それが、一部の病気や思考のエラーを起こしており、いつまで経っても無くならない理由になっているのです。
  
 

人の心と身体が脆い理由4. トレードオフ

利点と難点がある

私たちの持っている脳や身体の機能は、全て利点と難点があります。
それは、何かに強くなると、何かに弱くなってしまうからです。

例えば、
・脳が大きくなれば、出産時に死んでしまうリスクが高まる
・血圧が低くなれば、動きがゆっくりになる
・痛みの感覚が弱くなれば、怪我が増える
・ストレスを感じる力が弱まれば、危険に対応する力が弱くなる

いずれの場合も、生存していくうえでは、両極端は不利になり、中間が有利となります。
痛みや不安のない人生は魅力的に感じますが、短い人生になってしまう確率も高まるんですね。
  
 

人の心と身体が脆い理由5. 繁殖

赤ちゃんのイメージ

僕らは、健康に長生きしたいと考えますが、自然選択で生き残っていくのは、最も繁殖できた遺伝子になります。

ん?、長生きと繁殖はイコールじゃないの?
と思われるかもしれませんが、実は違います。

例えば、
ダメだと分かっていても不倫や浮気をしてしまう人がいます。
その人は、心安らかな人生ではなくなる可能性が高まりますが、子孫を残す可能性も高まっており、結果として次世代に不倫や浮気をする遺伝子が受け継がれていくわけです。

他にも、名声を得たい、金持ちになりたいなどの欲望は、苦しみが増すことも多いですが、結果として子孫を多く残すことにも繋がっているのです。
 
 

人の心と身体が脆い理由6. 防衛反応

くしゃみのイメージ(防衛反応の例)

病気と思っていることの多くは、症状であることが多いです。
例えば、痛み、熱、倦怠感、咳、吐き気、下痢などは、病気に対する身体の防衛反応(=症状)です。

不安や嫉妬、怒り、落ち込んだ気分も同じく防衛反応です。

僕らは、防衛反応を感じ、良くない状態であることを知ることで、危機を脱します。
つまり、このままじゃだめだよ!と教えてくれているのですね。

痛みや不安は、脅威に対しては有効なために存在しているのです。
 
 

終わりに

今回は、人の心と身体が脆い6つの理由をご紹介しました。
1. ミスマッチ
 :私たちの心体は、現代の環境に対応できていない
2. 感染症   :細菌やウイルスが、私たちより早く進化している
3. 制約    :自然選択による進化には限界がある
4. トレードオフ:我々の持っている機能には利点と難点がある
5. 繁殖    :健康ではなく、繁殖の最大化で自然選択される
6. 防衛反応  :痛みや不安は、脅威に対しては有効な反応

6つに分けてご紹介しましたが、
複数の理由が関わって問題が生じることが多いです。

しばまるだけでなく、
落ち込んだ気分などで悩む方が増えていると思いますが、
それらが存在する理由を理解することで、原因と良い治療法を見つけることができると思います。

少しでも元気で健康に過ごしていきたいですね!
 

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