永遠のゴールデンさんふらわ~(仮)

暗き魔術師さんとnoah太郎さんとぽんたしろおによる文章と画像によるリレー小説をまとめてみた。

インコと二人が異世界に秘密を求め、迷い込んでいく――

暗き魔術師さんの書いた部分【暗き】

noah太郎さんの書いた部分【noah】

ぽんたしろおの書いた部分【ぽ】


永遠のゴールデンさんふらわ~(仮)


インコが…
睨んで…る…((((;゚Д゚)))))))【noah】(注1)

餌だ。
きっと餌が必要なんだ。
ただじゃダメなんだ。
と、思う。。【暗き】


ならば…

ちゃっちゃらぁー

インコ用ペレットぉぉぉ(すりつぶし済み)!!

(どっ…どうだ!?)【noah】


ポサポサ、食べた。おいしい・・・
わけねぇですよ、ジロリ
ひまわりがないっ、ひまわりっ

じろりまるちゃん

【ぽ】


インコに睨まれた…((((;゚Д゚)))))))【noah】


noah太郎さん、大変だ。
このインコが、ぽんたしろおさん、本人だよ。

なんだって!?

noah太郎と暗き魔術師は、驚愕の目でインコを見つめた。

わたしを元に戻すには異世界に咲いている、ゴールデンサンフラワーの種が必要なの。
それを、探して。

しゃ、しゃべれるんかい!
2人の声が重なった【暗き】


ゴールデンサンフラワー。
またの名を金陽花。
異世界にしか咲かないと言われている希少な花だ。

それを探さなければ、ぽんたしろおさんは元の姿に戻れない。

noah太郎は立ち上がる。

「暗き魔術師さん!行こう!僕らの友を助けるために!」

彼はそう言うと、腕につけたブレスレットをかざした。【noah】


はてなどばっち

【ぽ】


わかってます、ぽんたさん。
あなたもいっしょに。

しかし、noah太郎がかざしたブレスレットは、光らなかった。
異世界へのゲートが開かない。

どうゆうことだ?

動揺しているnoah太郎に、鳥ぽんたさんが、

ん?それ

と言ってブレスレットを突っついた。
そこには何かが入りそうな窪みがあった。【暗き】


このブレスレットはnoah家に代々伝わるものだ。noah太郎は祖父から譲り受けた時の言葉を思い出す。

『これには強い力がある。だが、使うにはもう一つのアイテムが必要だ。それはここにはないが、時が来れば必ず巡り合うだろう。その時まで大事にしなさい。』

今はその時ではないのか…【noah】


ブレスレットどばっち

【ぽ】


その時、ぽんたさんの様子が変わった。

ぽんたさん、大丈夫ですか?
まさか、何かの呪い!?

2人の心配を他所に、

ポコ

っと卵をひとつ産み落とした。
落下の衝撃で割れた卵の中に、黄色い宝石が。

まさかこれが!?

noah太郎は宝石を拾い上げると、ブレスレットの窪みに嵌め込んだ。【暗き】


これが祖父の言っていたアイテムか?

noah太郎はブレスレットに嵌め込んだ宝石を眺めた。

宝石の中心で何かが光る…

その瞬間、気づけば見たこともない野原に三人は立っていた。【noah】


異世界草原

【ぽ】


驚きのあまり、noah太郎は辺りを見渡した。
周りには大小様々な見たこともない植物が生い茂っている。

「ここは…」

noah太郎の呟きに暗き魔術師は小さくつぶやく。

「ついに来れたんだ…」

その声は小さくと歓喜に溢れていた。【noah】


これからどうする?
どこを探せばいいんだ?

異世界に来たものの、金陽花がどこにあるのかわからない。

まず、街を探そう。
noah太郎の言葉に、

それしかない、か。
暗き魔術師が同意した。
その時、

「陽光が金色に輝く時、花が現れる」

ぽんたさんが謎めいた言葉を発した。

それは、、。【暗き】


びーよっ!

光の中のどばっち

【ぽ】


noah太郎はその言葉に聞き覚えがあった。
そして、昔に読んだ祖父の日記を思い出す。

「陽光が金色に輝く時、花が現れる。そして、その花からは鳥の形をした精霊が現れたのだ。わたしはそれを"びーよ"と名付けた。」

ぽんたしろおさんが、その精霊なのだろうか。【noah】


なら、ぽんたさんが導き手なのか?
暗き魔術師の呟きに、

その花と精霊になにが?
ぽんたさんがインコになったのと関係があるのか?

2人があれやこれや意見交換していると、

びーよ、びよ、びーよよ

ぽんたさんの鳴き声が響いた。
すると、突然3人が光に包まれた。

そして、消えた。【暗き】


オーマイガット

【ぽ】


頭の中に浮かんだ文字。

これはなんなのか…
ぽんたしろおは霞む意識の中で考えていた。

OMG…
一体なんの言葉なのだろう…
その答えは出ないまま…

ぽんたしろおはつぶやいた。

「びーよ…」【noah】


気付くと3人は塔の前に居た。
扉の横のプレートに気付いたnoah太郎が、

塔の屋上を目指せ。
OMGの謎を解き、
道を開け

読み上げた。

OMGって何だろう?
悩む2人を見つめ、

意味分かんないし、とりあえず黙っとこ

ぽんたさんは言うのを止めた。
その事が危機を招く事になるとは知らずに。【暗き】


ガーンまるちゃん

【ぽ】


ぽんたしろおは目の前の光景を疑った。
noah太郎と暗き魔術師の二人が倒れている。

ーーーどうしてこうなった…

しかし、その理由はわからない。
『OMG』の謎を解かなかったからか?

そもそも『OMG』とはいったい…

その時、頭の中にある言葉が浮かぶ。

ーーーオカメ、マジシャン、ガンバレ【noah】


◇◇◇◇◇◇◇◇(注2)

少し前。
塔に入った3人は警戒していたものの、何事もなくほっとしていた。
塔の中には上に上がる為の螺旋階段だけがあった。
見上げると10階分くらいはありそうだ。

上る、しかないな。
だな。
noah太郎と暗き魔術師は頷き合い、階段を上った。
上がり切ると、扉の前にスフィンクスの像が!?【暗き】


「ゴールデンサンフラワー……」
インコぽんたが一言ポツリ。

「いや、見えるのはスフィンクスの像だ」
暗き魔術師は困惑し、noah太郎に答えはあるかと問いかけた。
noah太郎もわからないと首を横に振った。【ぽ】


noah太郎は頭を抱えていた。
やはり『OMG』の謎を解かねば先はないのだ。

ぽんたしろおから聞いた言葉を思い返す。

ーーーオカメ、マジシャン…

やはり"ガンバレ"が間違っている可能性は高い。

悩むnoah太郎。
彼は忘れていた…今しがたぽんたしろおが呟いた言葉を。【noah】


その時、今まで石像だったスフィンクスが動き出し、
「ゴールデンサンフラワーを欲する者よ。
 OMGを示せ。」
問い掛けてきた。

OMGを示せだと!?
驚く暗き魔術師。
だが、

「オカメ、マジシャン、ガンバレ」

noah太郎は思考を口に出していた。

スフィンクスが笑顔で両腕で✕を作った。【暗き】


スフィンクスの目が光り、暗き魔術師とnoah太郎に光線が当てられた。

倒れる二人の横で焦るぽんたしろお。

その時、頭にある単語が浮かぶ。
そして、そのおかしさに気づいた。

なぜだろう。
ついさっき自分の脳裏に浮かんだ三つの単語を、なぜnoah太郎が口にしたのだろう。

彼は…いったい…【noah】


インコぽんたは、スフィンクスを睨むと言った
「びーよ!怒」
両脇に二人を抱え、飛んだ。スフィンクスにもう一度
「びーよ!」
威嚇して、塔の上に飛ぶ。二人を寝かせ、
「腹減った」
インコぽんたもその場に倒れた。【ぽ】


◇◇◇◇◇◇◇◇(注3)

最初に意識が戻ったnoah太郎は、その場所に目疑った。
そこは入口を入った所、螺旋階段の前だった。

たしか、スフィンクスに。。

訝しつつ、

暗きさん、ぽんたさん

2人に声を掛けながら軽く揺すってみた。

う〜ん

2人の意識が戻った。
と同時に、

「腹減った」

ぽんたさんが発した。

え?【暗き】


ならば…

ちゃっちゃらぁー

インコ用ペレットぉぉぉ(すりつぶし済み)!!

(どっ…どうだ!?)【noah】


「きーーーっ!」

ペレット(すりつぶし済み)を見て、怒り出した。

「種ぇーーー!」

響き渡るぽんたさんの声。
その時、頭の中に文字が浮かんだ。

Open My Garden
オープン マイ ガーデン
私の庭を開け

それが、答え、なの?
ぽんたさんの思考を、何故か読み取ったnoah太郎が駆け出した。【暗き】


「オープン!マイ、ガーデン!!」

noah太郎は叫んだ。

その瞬間、ブレスレットが光り輝き、天から…雲の中から一筋の光が差す。

「なっ…なんだ!あれは!」

光る雲の中から一つの物体がこちらへ向かって飛んでくるのが見える。

鳥か!飛行機か!その正体はいかに!!【noah】


ぶーんインコ

【ぽ】


光の中から現れたのは、

ぽんた、さん?

ぽんたさんに似た鳥、のような何か。
うっすら透けていので実体ではないようだ。
その謎の鳥が、暗き魔術師の中に入っていった。

noah太郎とぽんたさんが呆然として見ていると、

ついに、たどり着いたか

暗き魔術師の声ではない声が、話し始めた。【暗き】


noah太郎には声の主が誰だかわかった。

「この声はドバッチ!?」

ぽんたしろおも、それには唖然となる。
まるで火の鳥のように三人の元に飛んできたのは、ぽんたしろおさんの家族、ドバッチだったのだ。

しかし、なぜ暗き魔術師の体に?

すると暗き魔術師の中にいるドバッチが話し始めたのだ。【noah】


体内のどばっち

【ぽ】


種を、ゴールデンサンフラワーの種を、早くみつけて下さい。
でないと、ご主人の命が失われます。

その言葉に、
どうゆうことだ!?
なんなのそれ!?

noah太郎とぽんたさんが驚きの声を発した。

ご主人の体が消えようとしています。
時間がない、急いで。
ゴールデンサンフラワーがもうすぐ、咲く【暗き】


noah太郎はぽんたしろおを見た。
そして、その事実に驚愕する。

ぽんたしろおの体は少し薄く透明になっていたからだ。

しかし、いったいどうすればいいのか。
ゴールデンサンフラワーの在り方もわからないのに…時間もないのに…

noah太郎は膝から崩れ落ち、自分の無能さを悔いたのだ。【noah】


ぽんたしろお、消滅。
ドバッチの声が言った。
「消えたんなら、仕方ないビヨ~ 切り替えていってみようビヨ」
noah太郎は、案外さっぱりしているドバッチにびっくりしつつも気を取り直した。
「そ、そうだ。嘆いていても仕方ないんだよな」【ぽ】


また、失敗。
これで通算15532回目だよ。
いい加減、ちゃんとやろうよ。
そう言ってドバッチは暗き魔術師の体から出ると、

リトライ

呪文を唱えた。
すると、noah太郎と暗き魔術師が、消えた。
今度こそ、成功しますように。


・【暗き】


noah太郎さん、大変だ。
このインコが、ぽんたしろおさん、本人だよ。

なんだって!?

こうして、15533回目の挑戦が始まった。

−fin−【暗き】



注1 文脈を考え、ぽんたしろおをインコに書き換えました。

注2 場面転換のため加筆

注3 場面転換のため加筆

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