タイトルで変わることがある

私は文字を書くのが好きだ。

ところで文字を書くが好きというのは、≒誰かに読んでもらうことが好きだということだ。

文字は情報伝達手段であるゆえ、読まれない文章はやはり悲しい。

私が読み物を置いてるアルファポリスは人気の作品でない限り、更新が約数分間、トップページに紹介されるだけなので、宣伝でもしない気がついてもらえない。

そういう場所なので、それは仕方がない。ゆえに皆、宣伝にSNSを使う。

これも常套手段と化していることは、最近ツイッターを使い始めて知った。

投稿サイトがSNSで投稿しやすいように、投稿文のテンプレを用意しているが、さすがに疑問がある。

「○○(←宣伝したい作品)が面白い、あなたも読んでみませんか」

うーーーん。この宣伝文句で読みたいと思う人がいるのか?

私は興味持てない。

これが小説投稿サイトでなければスルーできるが、小説の宣伝文句としてのテンプレとしては、違和感がありまくりである。

私も、テンプレ部分は変えている派だ。

さて、テンプレでない文で宣伝しても、全く読んでもらえない作品があった。

タイトルは「闇の家」。

闇といっても、ホラーではない。理由があって「闇」をタイトルに入れていた。

でもいくら宣伝しても、誰も読んでくれていない。

まぁ、内容が面白くないと思われたら仕方がないけれど、本文を開くことすらされないのはいかがなものか?と考えた。

やはり「闇」はマイナスイメージが強い。

そこで、ツイッターの宣伝でネタばらしをした。

主人公が「影」であること、本音をいえば、そこから本文で読んでもらいたくてタイトルを「闇」にしたのだが、本文に手が伸びないでは意味がない。

で、ネタバレしたら読んでくれる方がいた。

ネタバレしても最初のページで脱落せずに読んでくれている様子も感じられた。

アルファポリスは、独自のポイント制になっているので、ページビューの詳細などはわからないのだ。ただ全く読まれなければ、0ポイントなので読まれていない時だけは明白にわかる。

宣伝を一日に2回ほどツイッターにあげた。最初はネタバレした内容を書いて、2回目は、タイトルを変えた。

全く読んでもらえないのでは、意味がない。

多少、ネタバレして読んでもらえるなら、タイトル変更しよう。

埋もれた文章が読まれるなら、タイトルの変更ぐらいする派なのだ。信念がないと言われても、本文を読んでもらえないタイトルなら、読まれるタイトルに変えてやる!

というわけで「闇の家」で10年以上やってきたけれど、半日でタイトル変更しました――「影の子が暮らす家」。

「影」の子供が居心地のいい闇の中で自分の正体を知らないで暮らしていて、ある日、明るい外に出かけて光に襲われてしまいます。

「闇」は主人公を守る場所の意味なのですが、タイトルのイメージ的に避けられる。

まず読んでもらいたいーそこまでは作文をしている側として、なんとかしたい。読み手が本文を読んで好き嫌いを判断するまでの動線だけは敷きたい。

たくさんの人に受ける話ではないけれど、一部の人には読まれているようになので、もし良ければ読んでみてください!

単なる宣伝かよ?と言われれば、まぁ宣伝ではある。しかし、作品の一部であるネタバレをタイトルに入れることにしたら、読んでくれる人がいたという結果を伴ったという話でもある。

https://www.alphapolis.co.jp/novel/356589816/433286122



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