45)モノを借りるストレス

シェアリングエコノミーのしくみが広がって、モノやサービスを「所有しない」選択がしやすくなっている。ひとりひとりが所有するより合理的と思うことは多く、ちょっと試してみたりしている。
ところが、たぶん自分自身のずぼらさから来る問題として、借りたモノを「期限までに」「元の状態を保って」返却することのストレスが思いのほか大きかった。借りている間、そわそわと気持ちが落ち着かない。
旅先でのレンタカーやレンタサイクル、ホテルの部屋、コインロッカーなど、少し日常から離れた状態での借り物は、そのストレス以上の利便性がある。ところが、図書館で本を借りる、家電製品をレンタルする、賃貸住宅に住むといった借り物は、なかなかしんどい。壊しはしないか、なくしはしないか、期日を忘れるのではないか、と気が気でない。
それくらいなら、中古でいいから所有して、不要になったときに売れる状態なら売るほうが自分には合っている。なくしたり壊したりしても、自分が残念がるだけのこと。期限付きで借りる、というのは、その始末を自分の一存ではできないということ。気持ちの上では大きなリスクだと感じる。
借りられるメリットとずっと気にかかるというストレスを、どう折り合いをつけようかと模索中。

2020/02/04

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