42)自分の人権は守られているか

「あなたの人権は守られていますか」と問われたら。

イエスであってもノーであっても、その答えを出す何らかの基準があるはずだ。
何を得ているから、何を失っているから、
誰から得ているから、誰に奪われているから、
かつてあったが今はないとか、今はないけれど未来に得たいとか、
他人にあって自分にないとか、自分あって他人にないとか、
かの国にあってこの国にないとか、この国にあってかの国にないとか、

誰かの人権ではなく、自分の人権にまずは目を向けてみよう。
必然的に、自分以外の人権にも目を向けることになる。
どこかのだれかではなく、自分とつながるだれかに目を向けることになる。
そして、どこかのだれかにも目を向けることになる。
そもそも人権とは何か、を考えることになる。

この問いを立てずに、自分の人権をかえりみずに、他者の権利擁護に奔走して成果が上がったとき、自分だけがこんなに苦労しているのにと自覚なしにねたむ心が生まれないだろうか。満たしても満たされず、徒労に疲れ、やりきれない思いをどこかにぶつけることになってしまったら、自分にとっても相手にとっても世の中にとっても不幸なことだ。

ねじれた議論、ゆがんだ支援を生まないために、私は自分に問い直そう。

「わたしの人権は守られているか」

2020/01/23

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