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また失敗

Houdini のキャラクターの勉強を始めた。

ジオメトリ、ポイント(パーティクル)、エフェクトの勉強をしてきて、いよいよ、キャラクターの番になった、ということだ。

正直言って、キャラクターは勉強したくない。

30年以上前までは、手描きでキャラクターを描いていたのだが、僕には適性がない、と悟って、それ以来、描いていない。

絵筆も画材も、20年前に廃棄してしまった。

20歳の頃に、「表現するには点をひとつ描けば十分である」と悟ったこと、人体は美しくない、と悟ったこと、衣服や髪型などのファッションにまったく興味がないこと、などのことは、キャラクターに向いていないという結論を導き出すに、十分すぎる根拠となっている。

しかし、キャラクターの勉強を始めた。

ほんとうは、誰かに担当してほしい。

でも、僕以外に誰もいないのだ。

「なんでもできる」という僕の特性が、ここでも邪魔をしている。

なんでもできてしまうので、仲間ができない。

何もできなければ、仲間に頼るしかないのだが、それができない。

そして、美しくない人体を使って、いろんな表現をしているし、コミュニケーションをしている。

美しくない人体とは、僕の肉体のことだ。

長年の間に、人と接する仕方を身につけて、それでいろんな表現をしたり、演技をしたりしている。

残念なことに、身につけた所作は、そのまま、キャラクターの演技に使えてしまうのだ。

なんとも残念なことだ。

Houdini のチュートリアルのビデオを見始めたところ、いやいや感が半端ない。

ああ、いやだいやだ。

こんなことやりたくない。

やりたくないが、英語の話者が早口で説明する内容が、すべて理解できてしまうのだ。

困った。

本当に困った。

キャラクターにのめり込んでしまうのだろうか?。

大人しく、ジオメトリを操作するだけの絵と、エフェクトだけをやっていればいいのだ。

困った。

困った。

困った。

困った。

困った。

キャラクターの勉強を始めたことは、今世紀最大の失敗になるかもしれない。

また失敗するのか?。

失敗だらけの人生。

僕は、ほんっとうに失敗が好きだ。

失敗の悪魔に愛されている。

ああ、また失敗。

失敗。

失敗。

失敗。

失敗。

失敗。


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