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Invocation Day

8月6日 広島原爆の惨禍に祈りを捧げる日。

そんな日に思い浮かんだのは、どういうわけか Celt だった。

イニシュモア島に、延々と立ち並ぶ Celt High Cross を思い出していた。

敬虔なカトリックの国アイルランド。

しかし、日本では、カトリックの国としてよりも、妖精の国としてのほうが知られているかもしれない。

しかし、妖精といっても、フェアリーではなく、バンシーのような恐ろしい、日本で言うなら妖怪の国だ。

そういう、目に見えないものに対する畏敬の心がある国だ。

図らずも、日中、La Petit Prince の中で、Prince が箱に入って見えない羊の絵に大喜びするところを読んでいた。

「たいせつなものは目に見えないんだ」

日本は、目に見えるものばかりを追い求める国になってしまった。

だからこそ、今日くらいは、目に見えないものに対して、頭を下げ、あのとき一瞬にして目に見えなくなってしまった、人や、動物や、ものに対して、思いを馳せる日に、多くの人たちがそうしてくれると良いと思う。

トップ絵の、バーのカウンターの上に置かれた Celt's Spirit の絵は、写真ではなく、Houdini で描いたもの。

目には見えるが、実物は存在しない。

もちろん、Celt's Spirit なんてお酒も存在しない。

Celt に思いが飛んだので、Celt's Spirit という名前をつけてみた。


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