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2歳児ママのアメリカ赴任が現実となるまで

外資系企業の日本支社というのは、数年単位で世界中を飛び回るExpatたちがマネジメント層を担い、あとはローカルの従業員でローカルのビジネスを回しているのであまり海外赴任させる必要がない。3社目となる今の会社は仕事が楽しくてやりがいもあって、7年間に異動を2回して、昇進も2回して、結婚して、出産して、復帰した。そんな落ち着かない中、海外赴任は「いつか行けたらいいな」に留まっていた。

復帰してから1年後、ヨーロッパにいる前の上司に誕生日のお祝いメールを送った。そしたらすぐ返ってきてしばらく近況報告をしていたら「If you are adventurous enough, こっちでOpen positionがあるけど興味ない?ぴったりだと思う」と驚きの提案が。とりあえずはポジティブに反応しないとと思って「興味あります」と返したらいろいろトントン拍子に進んで面接も受けてオファーが出た。

でも残念ながら日本の仕事とのタイミングが合わず行けないことになった。行かないことが決まった時「本気で海外異動したいの?」と今の上司が聞いてくれたので「行きたいです」と答えて、それからしばらくしてアメリカ赴任が決まった。

前の上司も今の上司も「家族はどうするのか」と聞いてこなかった。まず「私がどうしたいのか」を聞いてくれた。だから私も、一言目には「子どもが」が浮かんできたけど、そうではなく「私がどうしたいのか」を考えた。「いつか行けたら」とぼんやりしていた気持ちは、しっかり向き合ってみたらどう考えても「絶対に行きたい」だった。