ゼロワン2話、「AIなアイツは敵？味方？」が放送された。本話もまた1話に引き続き見どころが満載で…はたして語り切れるやら…！
(2話はYouTubeで公式無料配信も行われているぞ！見ていない人も既に見ている人もレッツ視聴だ！)
※カバー画像は「仮面ライダーゼロワン(@toei_zero_one)」様のものです

ではまずなんといっても2号ライダーバルカンについてのお話！

◆砕くは狼噛み！
蒼銀の2号ライダーバルカン誕生

ヒューマギアに対して異常な憎悪と執着を見せる
『A.I.M.S』隊長・不破諌。

彼はかつて"飛電インテリジェンスによる実験都市"に建てられた学校の生徒であったようで、
そこで大量の暴走ヒューマギアに襲われたという過去を持つために「ヒューマギア」という存在を強く憎んでいる。同じ事件でも或人とはほぼ真逆の体験をしているんだね…。

のちに「デイブレイク」と称されるその事件は、しかし飛電インテリジェンスによって爆発事故と処理され隠蔽されてしまっており…
そのために彼はまた、インテリジェンスに対してもあまり快い印象を抱いていないみたい

そして本話！

配達員ヒューマギア・オクレルが爬虫類の絶滅種「クエネオスクース」のロストモデルでゼツメライズした『クエネオマギア』を倒すため、
遂に不破はバルカンへと＿＿無理やりに＿＿変身する！…この脳筋野郎！

〇仮面ライダーバルカン変身手順

①ベルトを腰に装着！

②ホルダーにエイムズショットライザーをセット！

③技術顧問の許可なんて待ってられねえ！力づくでキーのロックを解除(破壊)！

④ショットライザーのスロットにキーを装填！「オーソライズ」！

⑤キーに内蔵された生物種のデータが読み込まれ、生成されたアーマーが圧縮カプセル「SRダンガー」に封入される。

⑥トリガーを引いてダンガー発射！「ショットライズ」！

⑦飛来したダンガーを……殴る！！！瞬時にアーマー形成・装着！
「シューティングウルフ〜！」で変身完了！

唯阿さんに待てフワ！されていたのにこの始末。まさかキーのロックを腕力胆力でこじ開けてしまうとは……バルカンがパンチングコング担当なのも納得である。

そしてこの…「銃弾を殴って変身！」というのがハチャメチャに童心に響いてしまってたまらないのよね…カッコ良いたらありゃしない…！
不破の荒々しさ、オオカミの獰猛さを表現するかのようなダイナミックな変身…熱くてクール！
まさしくハートを""撃ち抜かれ""る変身だった…

(※衝動的に買ってきた)

あと追記しておくなら＿深い意図はないが＿＿不破諌を演じる岡田龍太郎さんは12月27日生まれのヤギ座である。ヤギ座フワ！

◆マモルと或人とシンギュラリティ
自我の芽生えは絶滅の合図…

シンギュラリティ。
人工知能が自我に覚醒し、人間を超越する現象。
多くのSF作品で扱われてきた概念で、往々にしてそういったアンドロイドは生みの親たる人間に反旗を翻すものである。
(アンドロイドの反逆というと個人的にはブレードランナーやデトロイト、あと忍殺…などを思い出す)

だがゼロワンにおいて、現段階マギア化した中ではそのような人類に敵対意識を抱くヒューマギアは確認されていない。(当然彼ら自身の「自我」の認識もまた朧なためであろうが……)
それどころか自我の目覚めにより仕事への誇り、達成感などを獲得しているようにすら見えるのだ。

マギア化が悲痛であるのはだからこそ

今回のシンギュラリティは或人がマモルをヒトと同じように慮り、そして感謝したために生じたもの…つまりヒューマギアを認め、対等に扱ったがために発生したものなのである。

こんな惨いことがあるだろうか……？

先程挙げたゲーム「Detroit Become Human」においては、自我を持ったアンドロイドたちが
人間と平等の権利が与えられないことなどに憤りや不満を感じ、様々な行動を起こしたりもした。

つまるところアンドロイドというものには、人間に道具と認識され、時に虐げられたりなどされるイメージが抱かれることが多いのである。ほぼ定着しつつあるとさえ言ってもよい。

それをヒトが同じヒトとして、何の隔たりもなく、あまりにも「普通」に接した。それはとっても素敵で、尊ぶべきことで。

それで…ロボットに心が芽生える。なんて素晴らしいことだろう。ロボ娘アニメなんかだと一つのクライマックスにだってなる。

しかし『仮面ライダーゼロワン』にとって、それはどうしようもなく破滅のキーとなってしまう……なんて残酷！
この鬼畜公式〜ッ！！ギミック考えたヤツ出てこい！ってなるけどやっぱり好きなんですね…発想の力が芸術を生むんだ……

そしてマモルは哺乳類の絶滅種「エカルタデタ」のロストモデルをゼツメライズし、エカルマギアへと変貌を遂げてしまうのだった…

※「エカルタデタ」は古第三紀以降のオーストラリアに見られた、有袋のカンガルーのような動物。
突き出た鋭い前歯が特徴で、エカルマギアもまた頭部の牙・カーニボーバにその意匠が取り入れられている。

エカルマギア戦では本作での「バイク」…つまり仮面ライダーが""ライダー""である所以…が登場！
飛電ライズフォンのアプリケーションを起動することで、宇宙空間に浮かぶ衛星ゼアから射出されるのがこの「ライズホッパー」だ。

事前に公開されていた飛電ライズフォンの玩具情報では「携帯がバイクに変形する」とされていたものだから、私はてっきり『仮面ライダービルド(2017〜2018)』の「ビルドフォン」と似たギミックなのだとばかり思っていた(ビルドフォンはアイテムを装填することで携帯からバイク・マシンビルダーへと巨大化・変形する機構を持つ)のだが……

たしかに「携帯がバイクに変形する」…！間違ってはいない…が…あまりに予想外なカタチで差別化を図ってきてだめだった そんなのってアリ！？

ケータイがバイクに変わるというよりかは……バイクがケータイを模していたというか……とにかく発案者はとんでもない奇才かあるいは色々ブッ飛んでいるとしか思えない
常識に囚われないパワーじゃん…『仮面ライダー』じゃん………これこれ…このトンチキさを愛してる…

そしてゼロワンはバイクチェイスを制し＿＿(このチェイスの画にもまた通行人だったり一般車だったりがきちんと配置されていてコダワリが感じられて良い)＿＿エカルマギアにトドメを刺す。

破壊するのだ。

この時の「お前を止められるのはただ1人…オレだ…！！」の絞り出すような声といったらもう…アア……これ2話だよ！？

決めゼリフが早速こんなおつらい意味性を帯びるなんて……いや、逆に2話だからこそか…ここで或人の在り方、姿勢を示しておくのが重要なんだよな…

一度プログラムを上書かれ、暴走したヒューマギアは破壊するしかない…ゼロワンは「ライジングカバンストラッシュ」を繰り出し、マモルという一つの自我＿ニンゲン＿を""サツガイ""するのだった…

一方その頃バルカンさんも必殺技の
バ/レ/ッ/ト/シ/ュ/ー/テ/ィ/ン/グ/ブ/ラ/ス/ト

バ
レ
ッ
ト
シューティングブラスト

を放ちクエネオマギアの排除に成功する。しかしオオカミモチーフだからか夜闇に異様に映えるねバルカンさん……夜が似合う男…………

この後のゼロワン・バルカンの対峙シーンもまた最高にクールでね……「「演出」」だよね………画の力ってすげぇやホント……だってこんなに震えてる
こんなに素晴らしいモノが地上波で全国に放送されてるの何？エッ見れちゃっていいの？うう感謝……ありがとうゼロワン………

◆私がゼロワンだ(言ってない)

ラストの会見で言うかと思っちゃったやつ。当然だけど言わない。
だけど代わりに…

輝け！
社長なのに〜？新入シャイーン！！

クソ寒ギャグは披露した。(ココでさりげなく照明当ててるイズちゃんがkawaii。ノリが良いぞこの秘書AI！？)
さらに笑いをこらえようとﾌﾟﾙﾌﾟﾙする不破、それに(え……？嘘だろコイツ…？)と言わんばかりにドン引きするユアちゃん…などなどみんながカワイイ……キャラクターの造形が良すぎるし、ソレを視聴者にすんなり「染み込ま」せる脚本と監督、役者さんの技量に脱帽だ……
さっそく掴みが完璧すぎて今後に期待しかない……まだ序盤も序盤だよ？ああ…これからどう進化していくんだろう……！

次回「ソノ男、寿司職人」からはゼロワンも職業訪問編に突入！或人たちが訪ねていく様々な職場で、ヒトとヒューマギアはどのような在り方を見せていくのか…？
ゼロワンのバイティングシャークやユアちゃんのバルキリー変身なども待ち構えていて、今も昔もワクワクが止まらないワケだ……！

◆オマケ ゼロワンのif設定

オタクは『if』が好き。妄想が好き。有り得るかもしれない可能性に思いを馳せるのが好き。
その点において…ゼロワン公式はとても面白いコンテンツを提供してくれているのだ…！

そして今回我々に与えられた『if』は…
「もしゼロワンがシューティングウルフプログライズキーを使用したら？」というブツである。

【仮面ライダーゼロワン シューティングウルフ】！

シャープかつワイルドなラインがイカすね…赤い複眼もまたギラギラとした印象を与えて善き哉……

さらにアタッシュカリバーの斬撃を蒼いオオカミのエネルギー体「ファングバレッツ」に変える能力もあるんだとか！

お前らこういうの好きだろ？って公式のニヤついた顔が見える……好きだよ！！！というかわざわざデザイン画と設定起こしてくれたの！？ァ……あ"り"がと"う""………この気合いの入りっぷりにただただ感服するしかないオタクだ…まさに痒いところに手が届く！最高だよゼロワン……最高になるよゼロワン……！！！

●画像の引用元
仮面ライダーゼロワン公式｜テレビ朝日
(https://www.tv-asahi.co.jp/zero-one/index.html#/?category=anime)