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『仮面ライダーセイバー』全知全能の書

キャラクターとか用語とかを個人的にまとめたやつ。壮大なサーガを読み解くため、記載順はざっくり「2000年前」→「1000年前」→「15年前」→「2020年」としている(やや変則的な構成になってるけど許してね)。

★2000年前

■全知全能の書
この世の全てを記したアカシックレコード。人間の知識と文明の源であり、あらゆる発明や創作物もこの書に由来するものである。その力を求めるものたちにより争いが引き起こされた。
その戦いの末、本の巫女によって大半が「ワンダーライドブック」という断片となり散逸する。唯一残った目次のページは「目次録」と呼称される。WRB化していないものはSOLやタッセルのもとで保管されている。

■ワンダーワールド
全知全能の書(目次録)のエネルギーに満ちた、物語の世界。全知全能の書に記された物語が実体となっており、非現実的な光景が広がっている。ストリウスの手で崩壊に導かれるが、のちに飛羽真や人々の想いによって再構築される。

■始まりの5人:世界から飢えと貧困を無くすため、知識の源を探し、全知全能の書へと辿り着いたビクトール一行のこと。

◆ビクトール→タッセル
4人の仲間を率いて旅し、全知全能の書を見つけた人物。メギドたちから全知全能の書を守るため、ワンダーワールドの管理者となった。ワンダーワールドの均衡を保つ本を所持している。
「ボンヌ・レクチュール(よい読書を)」が恒例の挨拶。
自分が力を見つけたばかりに2000年に渡る争いを招いてしまったことを嘆き、最期はストリウスに謝罪の言葉を述べながら息絶えた。核となる本が失われたことでワンダーワールドは崩壊、世界から物語が消滅しかける。

■黒い本棚(レジエル・ズオス・ストリウス)
ビクトールと志を同じくして全知全能の書へ至ったが、やがて力への欲に溺れ怪物「メギド」と化した者たち。
黒い本「アルターブック」を完成させ、ワンダーワールドを乗っ取る(全知全能の書の力を手にする)ことを画策している。

◆レジエル→レジエル・フォビドゥン
『神獣』を司るメギド。プライドが高い。
飛羽真を倒さんとパワーアップするが、エレメンタルドラゴンの前に敗れた。

◆ズオス→ズオス・プレデター
『生物』を司るメギド。脳筋。
先代・水の剣士を倒した張本人。パワーアップしてノーザンベースに侵攻するが、タテガミ氷獣戦記を手に入れた倫太郎に撃破された。

◆ストリウス/仮面ライダーストリウス
『物語』を司るメギド。知略に富んだ策略家。
かつて「物語」を紡ぐことに喜びを感じる詩人であったが、自身の創作するもの全てが全知全能の書によってもたらされたものと知り絶望する。
「ストリウス(EX)」と「レジエル(EX)」「ズオス(EX)」、イザクを殺害し奪った「オムニフォースWRB」、タッセルを殺害し奪った守護者の本を結集し、全知全能の書に限りなく近い「グリモワールWRB」を手にする。そして自ら「悪役」を務め、最後のシナリオの導き手、定められた終末の発動者となる。ワンダーワールドを消滅させ、それに対応する現実世界を破滅へと誘うが、最後には飛羽真に敗れ消えていった。
再生した新たなワンダーワールドでは、精神体となってかつての仲間たち共に飛羽真を送り出す。
ファイナルステージではカリュブディスの力の具現としてレジエル・ズオスと共に再登場。剣士たちの願いが「黒き全知全能の書」を書き換えると同時に自我を取り戻し、飛羽真と共闘する。カリュブディスの撃破とともに消滅した。

◆巫女
人界とワンダーワールド、2つの世界を繋ぐ存在。
全知全能の書の一部が擬人化したもので、書に記された「物語」を進行させるための「主人公」を選定する役割を持つ。
ビクトールを主人公に選び、彼とその仲間をワンダーワールドへと導いた。そして全知全能の書を巡る戦いが勃発すると、その命と引き換えに力を分散させた。

ワンダーライドブック
全知全能の書を巡る争いの末、その力の独占を阻止するべく書はバラバラに散った。その断片である小冊子がワンダーライドブック。おおまかに「神獣」「生物」「物語」の3つのカテゴリに分類される。内容は古代文字で記されている。

■聖剣
タッセルが生み出した、ワンダーライドブック(=ワンダーワールド)の力を引き出す光と闇の剣。また、それを元にSOLの刀鍛冶の手で作られた9本の剣のこと。
それぞれがエンブレムに固有のエレメントを宿している。栞めいて世界の境界へ干渉する力を持ち、ワンダーワールドへの侵入や全知全能の書へのアクセスに使用することができる。
これら11本はそれぞれ旧約聖書「セフィロトの樹」のセフィラに対応しており、共鳴することで目次録へ至る道を生み出すことができる。

●光の剣
光剛剣・最光(さいこう)。光の道を通過する、治癒効果を持つ光を放つ、メギド被害者の記憶を消す、人間とメギドを分離するなど様々な特殊能力を持つ。

●闇の剣
闇黒(あんこく)剣・月闇(くらやみ)。聖剣の悪用を防ぐため、最光と対になる形で生み出された。空間を切り裂く、闇の道を通過する、未来に起こりうる災いを予知する、聖剣のパワーを封印するなどの特殊能力を持つ。
光の剣と同時に使用することでブラックホールとホワイトホールを形成し、対象を封印することができる。

●炎の剣
火炎剣・烈火。光と闇の剣を原型として、人が鍛えた始まりの聖剣。それに火を灯す者が現れたとき、物語を終焉へ導く聖剣が生まれるとされている(SOLの刀鍛冶一族に伝わる言い伝え)。

●物語を終焉へ導く聖剣
刃王剣・聖十字(クロスセイバー)。全ての聖剣が宇宙にセフィロトを描き出すことで誕生する銀河の剣。10のエンブレムを宿し、あらゆる聖剣の力を行使することができる。

■ソード・オブ・ロゴス(SOL)
メギドにならなかったビクトールの仲間が、人界を守護するための組織として創設。メギドから人々と全知全能の書を守るための剣士たちの集い。

●マスターロゴス:ソードオブロゴスの長。代替わりが行われている。初代はビクトールの仲間。

●四賢神(ロード・オブ・ワイズ):組織の意志決定機関であり、剣技の祖。老衰していたところをマスターロゴス(イザク)によって暗殺されるが、のちにグリモワールWRBを手にしたストリウスによって全盛期の姿で復活・使役される。最終決戦の舞台「滅びの塔」で番人めいて剣士たちの前に立ちはだかる。
ファイナルステージでは仮面ライダータッセルのもと復活させられた。
・スパルタン:大蛮刀「メガスマチェーテ」と戦斧「ズィナミアックス」を振るうパワー型の戦士。蓮、大秦寺と戦った。
・ハイランダー:大鎌「プロビデンスサイズ」を駆使し、敵の攻撃属性を変化させて跳ね返す。尾上、大秦寺と戦った。
・ディアゴ:セイバーのバイク「ディアゴスピーディー」の由来にもなった超高速の技の使い手。敵の属性攻撃をコピーするツインレイピア「ビスビエント」を操る。玲花、凌牙と戦った。
・クオン:SOL史上最強と謳われるソードマスター。双剣「陰」「陽」を操り、敵の攻撃を倍化するカウンター戦法を得意とする。賢人、蓮と戦った。

●サウザンベース
ソードオブロゴスの南極基地(全知全能の書の力が悪用されることを防ぐため、基地は2つに分散されている)。マスターロゴスや四賢神が鎮座する。文人や賢者が集まり、組織運営を支えているという。危険な禁書を封印する書庫が存在。

●ノーザンベース:北半球を守る北極基地。実行部隊たる優秀な剣士たちが集まる。現在はソフィアという女性が本を守護し、また剣士たちを率いている。

●剣士(仮面ライダー):聖剣に選ばれし者たち。聖剣に想いを乗せて振るうもの。ノーザンベースやサウザンベースには「ブックゲート」を通じて出入りする。ちなみに仮面ライダーソロモンや仮面ライダーストリウスは、聖剣に選ばれていないため厳密(本編内の定義上)には「仮面ライダー」ではない。

★1000年前

◆ユーリ/仮面ライダー最光
光剛剣・最光」の使い手であり、また最光そのものでもある光の剣士。
1000年前のキエフ大公国(ロシア)出身。騎士団に所属し、最光と月闇の二刀流でメギドと戦っていた。暴走した仲間・バハトを封印したのち、世界を守る使命のため自らを最光と同化させる。そして強大な力の守護者として亜空間「アヴァロン」に身を置き、遥かな時を過ごしていた。
現在になって上條を追った飛羽真とアヴァロンで出会い、世界の危機にその外へと姿を現す。
最光と一体化しているため、その特殊能力を自在に行使することができる。またワンダーワールドと現実世界を自由に行き来することができ、タッセルとも旧知の仲となっている。
滅びの塔での最終決戦において、傷ついた仲間を治癒するためそのエネルギーを使い果たし、長い眠りにつく。しかし飛羽真が新たなワンダーワールドを構築したと同時に復活を遂げた。現在は盆栽にハマっている様子。
金の武器 銀の武器:ユーリが剣に意識を移した状態。浮遊して斬りかかるor影から出現する「最光シャドー」に自身を握らせるorセイバーの武器となる。
エックスソードマン:人型。現代文化に興味を抱いたユーリが、アメコミ『ソードXマン』から着想を得て生み出した形態。装甲を左腕に集中させた「パワフル」や右脚に集中させた「ワンダフル」へと形態変化する。

◆バハト/仮面ライダーファルシオン
無銘剣・虚無」を振るう無の剣士。
1000年前の騎士団でユーリと共に戦った剣士であったが、戦いのさなか人間の強欲と裏切りによって親しい者を失ってしまう。争いを起こす人間と世界に絶望し、全てを原初の無に帰すべく禁じられた聖剣・虚無と「破滅の書」を手にする。その際にユーリの振るう光と闇の聖剣によって、破滅の書の中へと封印される。
以降はサウザンベースの禁書庫に保管されていたが、現在になって実験的にマスターロゴス(イザク)の手で復活させられる。またも破滅の書を用いて世界を滅ぼそうとするが、飛羽真らの活躍によって再封印される。
のちに「全知全能の書」復活の最終段階としてマスターロゴスによって解き放たれる。イザクのもたらす破滅に一時は賛同するも、最後には人間の想いが生み出す未来に期待しながら消滅した。新たなワンダーワールドでは精神体となり、飛羽真を現実世界へと送り出す。
エターナルフェニックス:聖剣の属性無効化能力と肉体の無限再生能力を持つ。不死は非変身時でも有効。

★15年前

★15年前の異変
マスターロゴスに唆された当時のカリバー・富加宮隼人が、ルナを媒介に2つの世界を繋げた事件。ノーザンベースに集まっていた6本の聖剣を共鳴させ、上空に6つの輪を描き出した。その中央に目次録へ至る扉が出現し、その力の余波で甚大な被害が出る。無数のメギドが侵攻し、この戦いで水・雷・風の剣士が斃れた。スラッシュの聖剣は破損、セイバーとカリバーは行方不明となる。ルナは目次録の扉に吸い込まれ、飛羽真は事件当時の記憶を喪失する。

◆マスターロゴス(イザク)/仮面ライダーソロモン
サウザンベースの玉座に鎮座する組織のトップ。マスターロゴスの座を継ぐ前は騎士団団長を務めていた。
だが初代の意志を遵守するつもりなどなく、その使命に飽き飽きしている(マスターロゴスに伝わる全知全能の書の一部の影響により長寿となっている)。そのため、全知全能の書の力を手に入れて世界を破壊し、刺激に満ちた「争いの絶えない世界」に創り変えようと画策している。
組織の意思決定機関たる「賢神」を暗殺する、2つの世界を繋ぐソフィアを造り出す、隼人を騙して15年前の異変を引き起こす、バハトを実験的に解き放つなど様々に暗躍。ストリウスとも密かに通じていた。
上條死亡後は神代兄妹を遣わして聖剣の回収に動き出し、いよいよ「全知全能の書」復活の儀式を遂行する
飛羽真の手で儀式は中断させられるも、その力の一端として全能の「オムニフォースWRB」を獲得し、世界の崩壊をもたらそうとする。だが野望は剣士たちによって阻まれ、最終的にはストリウスによって粛清され息絶える。
ちなみに初代マスターロゴスとは瓜二つ。遺伝か?
オムニフォース:全能の書の力を宿し、世界規模の事象を引き起こすことができる。剣士たちの持つWRBをコントロールし、彼らの肉体を操ることも可能。魔剣カラドボルグを行使し、「巨大なる終末の書」を召喚して世界を崩壊させようとした。

●「全知全能の書」復活の儀式
「ルナ」「11本の聖剣」「19冊の本」が揃った状態で実行される。
11の聖剣が共鳴、ワンダーワールドに介入し、目次録への道を生み出す。さらに聖剣と親和性の高い19冊の本が呼び水となり、ノーザンベースやサウザンベースに保管されていた全ての本が目次録に結集していく。そして完成した目次録のエネルギーを、世界を繋ぐ存在=ルナを用いて引き出し、WRBとして具現化する。

◆ソフィア/仮面ライダーカリバー
全知全能の書の復活を目論むマスターロゴス(イザク)によって、人間を造る秘術で生み出された人工生命体(巫女の模倣体)。結局は彼が求めるオリジナルの巫女=ルナが現れたため、儀式に用いられることはなかった。
100年以上の時を生きながらSOLに仕えており、ノーザンベースに収められた全知全能の書の一部を守護している。
一時はノーザンベースの剣士たちを攪乱するため玲花に攫われ、マスターロゴスのもとに囚われていたが、闇の世界から帰還した賢人の手で解放される。
ストリウスの手でワンダーワールドが崩壊を始めた際には消滅の危機に晒されるが、月闇を媒介として存在を固定。自らカリバーに変身してメギドと戦う。全てが終わった後は組織のマスター制を廃止し、新たにソードオブロゴスを再スタートさせる。

●ソフィア模倣体
ストリウスがノーザンベースの秘密の部屋から盗み出した「人間を造る」秘術が記された禁書により、生み出された世界を繋ぐ存在の模倣品。この本はマスターロゴスがソフィアを造り出す際に使用したものであり、彼女がソフィアと瓜二つなのはそのため。カリュブディスの喰らったエネルギーを合成し、グリモワールWRBを具現化する際に消えた。

◆富加宮(ふかみや) 隼人/仮面ライダーカリバー(先代)
「闇黒剣・月闇」を振るう闇の剣士。賢人の父。
月闇の機能でマスターロゴスが世界を破滅させる未来を予知。マスターロゴスを問いただすが、「世界を一度破壊したのちに平和な世界に創り変える」と言いくるめられ、15年前の異変を引き起こすことになる。上條によって殺害されたため儀式は未遂に終わり、月闇は上條に回収される。
実は魂のみをタッセルに保存されており、のちに光の小鳥(精神体)となって賢人に助言を与える。

◆上條大地/仮面ライダーカリバー
15年前の異変時では「火炎剣・烈火」を振るう炎の剣士、仮面ライダーセイバーとして活躍。親友である隼人を討ち、異変を収束させた。しかし彼を凶行に走らせた黒幕がSOL内部にいると感じ、隼人の月闇を継承、烈火を闇の奥深くに封じて組織を離反する。
黒幕を倒す力を得るため、黒い本棚と結託。6本の聖剣を共鳴させて15年前の異変を再現、「目次録」へ至り、黒幕を倒すため全知全能の書の力を得ようと画策する。しかし飛羽真に野望を阻止され、自身のやり方が間違っていたことを悟る。彼に月闇を託そうと試みるが、最後には己が解き放った怪人デザストに胸を貫かれ、息絶えることとなった。
実は隼人の子である賢人や、異変時に救った飛羽真の身を案じており、彼らを闇の世界に逃そうとしていた。しかし飛羽真は自力で脱出し、また賢人も聖剣封印の使命から戦いの中へと舞い戻ってしまう。
ジャアクドラゴン:基本形態。
ジャオウドラゴン:WRBとアルターブックの力を複合し、ストリウスによって生み出された本で変身。

◆長嶺謙信/仮面ライダーブレイズ(先代)
「水勢剣・流水(ながれ)」を振るった倫太郎の師匠。孤児であった彼を拾い、親代わりとなって育てたが、15年前の戦いでズオスに葬られた。

◆新閃恭一郎/仮面ライダーエスパーダ(先代)
「雷鳴剣・黄雷(いかづち)」を振るった雷の剣士。知性派。15年前の戦いでデザストに葬られた。

◆鏡天弥/仮面ライダー剣斬(先代)
「風双剣・翠風(はやて)」を振るった風の剣士。元サウザンベース所属。15年前の戦いでデザストに葬られた。

◆亀巳川(かみかわ)寿和/仮面ライダーバスター(先代)
「土豪剣・激土(げきど)」を振るった土の剣士。
TTFCスピンオフ漫画にのみ登場。60手前の古典教師で、さすがに聖剣を振るうには肉体も限界……となっていたところで尾上生徒を次の継承者に見出す。本編前に亡くなっている。

◆大秦寺の祖父/仮面ライダースラッシュ(先代)
「音銃剣・錫音(すずね)」を振るった音の剣士。100歳を超えてもなお剣を振るっていたという。大秦寺にクロスセイバーにまつわる一族の伝承を伝えた。

◆デザスト/仮面ライダーファルシオン
神獣・生物・物語、3つの力を注がれ生まれた特殊なメギド。ブックが残っている限り何度でも復活できる。
15年前の戦いで雷と風の剣士を葬り、封印された。現在になって上條に解き放たれるも、最終的に彼を殺害して己のアルターブックを回収。自由の身となる。
力の果てに至ろうとする蓮に親近感を覚え、SOLを離れた蓮と共同生活を送ることになる。
クロスセイバー誕生後、主を失った無銘剣を回収。カリュブディスと交戦するも敗れ、アルターブックに致命的な損傷を負う。再生能力を失い、最後に蓮と戦ってその命を終える。
ファイナルステージではカリュブディスの力の具現として再登場。剣士たちの願いが「黒き全知全能の書」を書き換えると同時に自我を取り戻し、蓮と共闘する。カリュブディスの撃破とともに消滅した。

◆ルナ
飛羽真と賢人の前に、飛び出す絵本「Wonder Story」を持って現れた白い服の少女。3人は親友であり、ルナは飛羽真の話す物語を気に入っていたという。
その正体は2000年前の「巫女」と同一の世界を繋ぐ存在。無自覚に飛羽真を新たな「主人公」に選び、彼とワンダーワールドとを繋げていた。
その力を隼人に利用され、15年前の異変を引き起こすことに。そして上空に現れた目次録の扉へと吸い込まれ、幼い姿のまま時が止まってしまう。
飛羽真が火炎剣・烈火を「覚醒」させたことで世界の境界が開かれ、人界へと帰還。彼らと再会を果たすが、マスターロゴス(イザク)の発動した儀式で目次録のエネルギー抽出に用いられることとなる。
ストリウスの手でワンダーワールドが崩壊を始めた際には、その擬人化であるルナもまた消滅の危機に晒される。最終決戦では6本の聖剣を共鳴させて新たな全知全能の書「ワンダーオールマイティWRB」を創り出し、飛羽真に希望を託した。
Wonder Story:世界の物語が進行していく度に、新たなページが描かれていく。
1ページ目:2000年前、ワンダーワールド創生
2ページ目:1000年前の剣士たち
3ページ目:復活する炎の剣士(一話)
4ページ目:クロスセイバー誕生
5ページ目:魔王ストリウスと四賢神→幼い飛羽真・賢人・ルナとそれを見守る剣士たち

★2020年(世界の結び目が解ける年)

◆神山 飛羽真(とうま)/仮面ライダーセイバー
火炎剣・烈火」に選ばれた炎の剣士。
幼少期にルナの接触を受け、知らずの内に「主人公」に選ばれる。そして「15年前の異変」に巻き込まれ、当時のセイバー(上條)に命を救われる。この際に上條が残したブレイブドラゴンWRBの新たな主となる。
その後しばらくは異変の記憶を失ったまま過ごし、昔から愛していた「物語」を紡ぐ小説家を生業とする(著作は「ロストメモリー」)。副業として書店も営んでおり、彼の店「ファンタジック本屋かみやま」はしばしば剣士たちの第二の拠点となっている。
現在、「世界の結び目が解ける年」にメギドの事件に巻き込まれ、そこで行方不明となっていた火炎剣を召喚する。以降はメギドから人々を守るためノーザンベースの剣士たちと共に戦いを繰り広げ、15年前の記憶を少しずつ取り戻していく。読解力によってWRBの力をより強く引き出すことができる。
一時は神代玲花の言葉で不信感を煽られた仲間たちと対立することになるが、ユーリの登場によって救われる。のちに誤解を解き、その結束をより強固なものとした。
マスターロゴスが招いた世界の崩壊を防ぐため、11の聖剣を束ねてクロスセイバーを誕生させる。
ストリウスを倒した後は、賢人が予知した様にワンダーワールドの管理者となってしまう。しかし一年をかけて「ワンダーストーリー」を書き上げ、新たなワンダーワールドを構築。カリュブディスに呑み込まれ消えた一人一人の物語を復元し、自身も現実世界に帰還する。SOLの再始動に際しては、小説家業に戻ることを決意して烈火を返還する。
ブレイブドラゴン:基本形態。
クリムゾンドラゴン:ワンダーコンボ。
ドラゴニックナイト:ユーリから託されたWRBで変身。ドラゴンを召喚・騎乗することができる。
エモーショナルドラゴン:「破滅の書」から解き放たれたバハトを封じる双龍、ルーンブライトドラゴン・ルーンディムドラゴンが飛羽真に味方して誕生。
プリミティブドラゴン:ストリウスがサウザンベースから持ち出した禁書で強制変身。悲しみの龍の物語が変身者の意識を奪い、バーサークさせる。
エレメンタルプリミティブドラゴン:飛羽真が物語の続きを描き、龍の伝承をハッピーエンドに変えたことでプリミティブの暴走を抑えることができるようになった。火・水・風・土の四大精霊の力を宿し、それぞれに形態変化して攻撃を回避することが可能。
仮面ライダークロスセイバー:伝説の聖剣「クロスセイバー」を使用して変身する形態。全聖剣の力を操ることができる。
仮面ライダーオールマイティセイバー:ルナと6本の聖剣から生み出された新たなる全知全能の書で変身。神獣の頂点。
・アルティメットバハムート:飛羽真の書いたファンタジー小説の原稿を基に、人々の想いが集まって生まれた力。ファイナルステージ形態。

●プリミティブドラゴンの少年
飛羽真がプリミティブドラゴン変身時に出会う、少年のビジョン。正体は物語に描かれた「始まりを知る龍」。
龍と人間はかつて友だったが、やがて人と龍は別れて暮らすようになり、いつしか人は龍たちのことを忘れてしまう。龍を「化け物」と恐れた人々は彼らを攻撃し、友情に躊躇う龍たちを滅ぼしてしまう。最後に眠りから目覚めた一匹は、その惨状を悲しみ、ひたすら孤独に仲間を探し続けた……自身が骨だけになっても。その悲しみから暴走を引き起こしていたが、飛羽真が物語の続きを描いたことで、大自然=エレメンタルドラゴンという友を得て、心救われる。
ストリウスとの最終決戦においては再び少年の姿で現れ、飛羽真を助けた。

◆須藤 芽依
「月刊グリム」所属、飛羽真の担当編集者。
天真爛漫・好奇心旺盛で、飛羽真に対しても親しげに離す。飛羽真と共にノーザンベースの剣士たちと関わることとなり、その明るさで周囲を和ませていく。
ワンダーワールドと現実世界が崩壊するその時、インターネットを通じて人々に「忘れられない物語」を問いかけた。そして人々の心の中に残る物語が崩壊を阻止し、世界は保たれることとなる。

◆新堂 倫太郎/仮面ライダーブレイズ
水勢剣・流水」を振るう水の剣士。24歳。
孤児であったところを先代ブレイズ・長嶺に拾われ、SOLで育てられる。そのため組織の仲間を家族同然に思っており、また組織の外の世界を知識でしか知らない。
マスターロゴスの差し金で飛羽真と対立する立場になってからは自らの使命と友情との間で揺れ動く。組織を離反することもできず苦悩していたが、イザクの真意を聞いたことで遂にノーザンベースへと帰還する。
飛羽真の影響を受け、メギドと人間を分離する力を手にした。ソフィアからノーザンベースの力の核となる本を託され、師の仇であるズオスを撃破する。最終決戦では飛羽真・賢人とともにストリウスに挑んだ。
最後には芽依に自分の想いを伝え、良い雰囲気になっている。
ライオン戦記:基本形態。
ファンタスティックライオン:ワンダーコンボ。
キングライオン大戦記:ドラゴニックナイトのデータをもとに大秦寺が生み出した本で変身。ライオンモードへの変形能力を持つ。
タテガミ氷獣戦記:ノーザンベースの力の源となっていた全知全能の書の一部で変身。陸海空を制する氷獣の力を宿す。

◆富加宮 賢人/仮面ライダーエスパーダ/カリバー
雷鳴剣・黄雷」を振るう雷の剣士。24歳。飛羽真、ルナの幼なじみ。父・隼人の裏切りに対しては強い責任を感じており、カリバーの出現に対しては人一倍の動揺を見せる。しかし現カリバーの正体が上條であり、隼人が既に死亡していることを知り愕然。そのまま上條が振るった月闇によって殺害された。
……かに思われたが、その実で「闇の世界」へと送られており、月闇によってこの先起こりうる滅びの可能性を見せられ続けていた。のちに闇の世界を脱出し、新たなカリバーとなって聖剣封印へと動き出す(聖剣が揃えば全知全能の書が復活し、世界が滅びるため)。
共闘の結果、飛羽真たちが命を落とす未来を予知してしまったために暫く単独行動を取っていた。また、世界の滅びを阻止するには自分が敵もろとも闇に消えるか、飛羽真がワンダーワールドの人柱になる必要があると理解していたため、事情も秘匿していた。
しかし飛羽真の行動に心動かされ、人の想いが未来を創るのだと信じてノーザンベースに帰還。さらに隼人の魂と再会し、決意新たに雷鳴剣を手に取る。
最終決戦から一年の間、飛羽真のいない「ファンタジック本屋かみやま」を支え続けた。飛羽真が戻ってからは、彼の物語を世界に広めるという夢を掲げながら、かみやまを手伝うことに決める。
ランプドアランジーナ:基本形態。
ゴールデンアランジーナ:ワンダーコンボ。

◆緋道(あかみち) 蓮/仮面ライダー剣斬
表・裏の二刀からなる「風双剣・翠風」を振るう風の剣士。
SOLに加入する以前、剣の師匠から「強さこそ正義」と教わる。15年前の異変で風の剣士がデザストに殺害されたのち、サウザンベースより翠風の後継者として見出された。
確かな強さを持つ賢人を慕っていたが、彼を上條に殺害され絶叫する。さらに上條の言葉に揺れ動く飛羽真をも敵視。しかし帰還した賢人にも翠風の「裏」を封印され、寄る辺を無くしてしまう。
サウザンベースにもノーザンベースにも所属しない状態のまま放浪を続け、結局はデザストと共に行動することに。最後には己の強さを示し、デザストを倒す。彼の形見であるブックと無銘剣を用い、賢神(ロード・オブ・ワイズ)を撃破する。最終決戦後は、再び強さの果てを探求する武者修行に出ている。
猿飛忍者伝:基本形態。

尾上 亮/仮面ライダーバスター
大剣「土豪剣・激土」を振るう土の剣士。
学生時代に先代バスターに見出され、訓練ののちSOLに加入する。異変後、剣士の殆どを失ったノーザンベースを長きに渡って支えたベテラン。36、7歳。息子・そらの事となると冷静さを失う面もあるが、普段は年長者としてノーザンベースの若き剣士たちを導き支える。
妻は昔からの幼なじみであり、長らく海外での仕事に赴いていたため本編内での登場は少なかった。最終決戦付近で帰国し、また3人仲良く暮らしている。
全てが終わった現在は、後継の育成にシフトしつつある様子。
玄武神話:基本形態。

大秦寺(だいしんじ) 哲雄/仮面ライダースラッシュ
銃に変形する「音銃剣・錫音」を振るう音の剣士。聴覚に優れる。17年前にノーザンベースに加入。15年前の異変以降は戦線を離脱し、刀鍛冶としての技術を磨きつつ錫音の復旧に注力していた。現在になって完全復旧に成功し、剣士としてメギドとの戦いに加わる。
普段こそ寡黙だが、聖剣のこととなるとたちまち熱くなる。飛羽真に「剣に想いを乗せる」ことを教え、火炎剣覚醒のきっかけを与えた。
最終決戦より一年、飛羽真が帰ってきてからは、本職である刀鍛冶に戻ることに。
ヘンゼルナッツとグレーテル:基本形態。
ヘンゼルブレーメン:音のWRBで変身。この形態の大秦寺は気分が高揚し、口調やテンションが別人めいて一変する。

神代(しんだい)玲花/仮面ライダーサーベラ
煙叡剣・狼煙」を振るう煙の女性剣士。凌牙を「お兄様」と呼び慕う。
マスターロゴスの命を受けてソフィアを誘拐、ノーザンベースの指揮権を掌握し、剣士たちと飛羽真の対立を促した。のちに兄・凌牙とともにイザクから離反する。
昆虫大百科:自身を煙に変え、神出鬼没な動きで相手を翻弄する。実体化のタイミングでのみ攻撃が通用する。

◆神代 凌牙(りょうが)/仮面ライダーデュランダル
神代家に伝わる「時国剣・界時」を振るう時の剣士。玲花の兄。
神代家は代々マスターロゴスに仕える一族であり、兄妹もまた与えられた命令に対して忠実に行動していた。しかし「全知全能の書」復活の儀式後にイザクを邪悪と認め、妹とともに離反する。
組織の再スタートにあたって、玲花とともにソフィアと意見を交わし、マスター制を廃止させた。
オーシャンヒストリー:時の流れから切り離された特殊空間へ潜行、敵の背後に回り込み、その短い時を消去することで疑似的な瞬間移動を実現する。特殊空間は深海じみて肉体的な負荷が大きいことから長時間の潜行はできない。

■メギド
本の怪物の総称。黒い本棚の3人や、彼らの使役する怪人たちを呼称する。
白い本でワンダーワールドと現実の街を入れ替え、そこでメギド個々が持つ物語を完成させる(切り取った街に物語を複写する)ことで、白い本にストーリーが書き込まれ、「アルターライドブック」が作成される。
シミーという雑魚兵を生み出すことができる。

●人間メギド
目次録から漏れ出た光によってワンダーワールドと繋がった人間に、白い本を埋め込むことで誕生するメギド(正式名称ではない)。その人間のパーソナリティーを反映したメギドが生まれ、ストーリーが進行していくにつれ本は赤く染まっていく。完成と共に宿主となった人間は消滅してしまう。
最光(ユーリ)か、あるいは覚醒を果たした聖剣はメギドから宿主を分離できる。
結果として飛羽真たちの手の届かない所で多くの人々が本に変えられてしまい、彼らはカリュブディスに呑み込まれてしまう。しかし飛羽真がワンダーワールドで一人一人の物語を書き上げたことで、その全員が現実世界に戻ってくる。

◆カリュブディス→カリュブディス・ハーキュリー
神獣・生物・物語、3つの力を喰らい生まれた特殊なメギド。ブックが残っている限り何度でも復活できる。喰らったものの能力を取り込む力を持ち、当初は再生能力と透明化能力を備えていた。さらにデザストのブックを喰らって強化を果たす(カリュブディス・ハーキュリー)。
最終的に本にされた人々やストリウスが作り出したソフィア複製体を吸収。ストリウスの指示で彼と「はじまりの5冊」を喰らい、体内でグリモワールWRBを錬成して崩壊する。
ファイナルステージでは仮面ライダータッセルの配下として復活。自らの内に蓄えられていた人々の本の力をもとに全知全能の書の偽物(コピー)を作り出し、悪しき物語でそれを汚染することで「黒き全知全能の書」を完成に導いた。そしてレジエル、ズオス、ストリウス、デザストの力を具現化して飛羽真たちにけしかけるが、のちに自我を取り戻した彼らの手で倒された。

★その他


●アガスティアベース
全「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」作品の物語が収められた宇宙のS級禁書庫。アガスティアの葉はインドの聖仙アガスティアによる予言が記されている葉のこと。

◆アスモデウス
アガスティアベースの衛士だったが、突如として裏切り禁書の封印を解き放ってしまう。心変わりの詳細な理由は不明。
少年時代の「石ノ森章太郎」を連れ出し、そのヒーロー観に揺さぶりをかけることで「仮面ライダー」の執筆を阻止。彼を起点に紡ぎ出される全ヒーローの物語を消滅させる。ヒーローのいない世界で好き放題やろうとしたが、飛羽真が章太郎と共に書き上げた「スーパーヒーロー戦記」によってヒーローたちは舞い戻り、敗れ去る。
ファイナルステージでは仮面ライダータッセルの手で復活し、黒き全知全能の書を完成させるため暗躍したが、飛羽真とストリウスの前に敗れた。

●現実の世界
章太郎がヒーローを描かなくなったことで、飛羽真たちは『仮面ライダーセイバー』という「物語の世界」から解き放たれる。そこではメギドとの戦いも無く、皆が平和に日々を過ごしていた。飛羽真は賢人、そして無事に大人となったルナと共に暮らしている。尾上は近所に住む仲の良い親子で、隼人も生存している……。
しかし飛羽真の決断により、章太郎は再び筆を執ることになり、彼らは過酷な「物語の世界」へと帰還することになる。

●ダークワールド
人々の想いで新たなワンダーワールドが生まれたのと同じように、人々の悪意によって生まれた暗黒の世界。アンチ・ワンダーワールド。

◆仮面ライダータッセル
無銘剣・虚無を振るう。ダークワールドの守護者として誕生した存在(ダークワールド版タッセル)。アスモデウスとカリュブディスを復活させ、「黒き全知全能の書」を完成させてワンダーワールドを蝕む。一度は世界を支配することに成功するが、最後には剣士たちに敗れた。

●黒き全知全能の書
カリュブディスの作り出した偽の全知全能の書を、「悪しき物語」によって汚染。そこに芽依の編集能力と十聖刃の創造能力を用いることで完成する。これが完成することでワンダーワールドはダークワールドに乗っ取られてしまう。

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