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市川猿之助vs香川照之


猿之助さんは松竹と歌舞伎の出演契約を結び、ケイファクトリーに所属してタレント活動のマネジメントなどを担ってもらっている。猿之助さんと関わりの深い2社が事件の概要も分からぬうちから、早々に「何も知らない・うちは関係ない」という発表をした。

問い合わせによる混乱を避けたり企業イメージの維持のためもあるが、早々に発表した一番の理由は責任逃れ…つまり金の問題だ。

近いところでは出演映画『劇場版 緊急取調室 THE FINANL』(天海祐希主演)の公開が6月16日に迫っている。「あとは公開するだけというタイミングだけに、配給元は大騒ぎになっている。万が一、お蔵入りになれば損害はとんでもないことになる」(映画関係者)

映画だけじゃなくCMや舞台など、どこまで損失が広がるか分からない。個別に株主に説明するより手っ取り早いし火の粉を浴びたくないから、事件に無関係だと発表するのは何も問題ない。実際、両社は無関係なわけだし。

金なのだ。
世の中の動きはたいてい金で説明がつく。それは猿之助さんだって変わらない。

現場には石橋正高さんに向けた猿之助さんの遺書があったそうで、石橋さんに財産を相続させる旨が書かれていたとのこと。警察発表じゃない週刊誌の報道だが、これが真実だと仮定して話をすすめる。

僕は事件を最初に聞いたときから「猿之助さんの狂言心中」「Mとの共謀」を疑っていた。これだと死ぬつもりはないから遺書は不自然となるが、本当に死ぬつもりで「Mが協力した」のだとしたら遺書の内容にも納得。もし本当に死ぬつもりだったとしても、死んだ後の遺産のことまで頭が回るかというと怪しいが。

遺書のパターンを書き出してみる。

【死ぬつもりのない遺書】
◯Mへの愛情表現
◯心中にリアリティを持たせる
◯万が一、息絶えたときの保険

【死ぬつもりの遺書】
◯Mを本当に愛していた
◯誰かに遺産を渡したくなかった

猿之助さんの資産は莫大だ。
約3億円の自宅(現所有者・市川段四郎)、骨董品(志野焼の茶碗6000万円ほか)、浮世絵3000点、定価460万円のロレックスデイデイト40、各種ブランド品…etc…

猿之助さんの年収は歌舞伎だけで1億円に届くほどで、タレント活動なども合わせると2億円を超えるとも。目ぼしい資産をざっと足しただけで軽く6億円は超えてしまったから、普通の殺人事件なら金目当ての犯行も視野に入るレベルだ。

ただし、それだけの浪費家なら稼げども稼げども足りないし、そもそも興行を打つ歌舞伎役者は借金まみれ。ご両親だけが亡くなれば約3億円の自宅(事件前は父親が所有者)などの遺産を相続でき、これで当面の金の問題は片がつく。セクハラパワハラなどのスキャンダルはきっかけに過ぎず、始めから金の問題が主因との考えは今でも揺らいでいない。

もし、ご両親とともに猿之助さんも亡くなっていたら、法定相続通りなら猿之助一家の資産は猿翁さんが相続する。83歳とご高齢だから、その遺産はじきに香川さんにいく。そして、今のところ猿之助さんの事件があって最も得をしたのは、猿之助さんの代役を務めた香川さんのご子息・市川團子さんだ。

猿之助さんさえいなくなれば、澤瀉屋の利権や猿之助一家の遺産が全て手に入るから、香川さんが猿之助さんを追い詰めてMを操り…

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