砂の王国
在野には腐るほどカルト宗教や霊感商法が溢れてる。複数の信者と共同生活をしてる魔怪人や、宇宙の力で病気を治すというインチキヤローなどなど。そいつからがたまに問題視されたり警察に捕まったり。
もうすでに國光夫妻も、そんな在野のインチキ集団の一派となっており、ここから世を席巻するようなムーブは起こせない。あとは財布と相談しながら細々と霊感商法を続けるしかない。
小林麻耶の威光を使い口先三寸で金を集められる経験をしてしまうと、もう普通の仕事には戻れない。汗水たらしてあくせく働くなんてバカバカしくてやってられない。
先人たちが「若いときの苦労は買ってでもしろ」との言葉を残したのは、こういう状況を打破するためなのかも。苦労を知っていれば今の状況に感謝したり、リスクマネジメントで対策を怠らないようになる。
が、一方は苦労知らずでチヤホヤされてきたタレント崩れ、もう一方は楽で杜撰な金稼ぎしてきた半端者。今の状況にアグラをかいてるだけで危機感はゼロ。自分たちが転落人生ゲームの真っ只中にいることを自覚できない。
吟くんは一度、家賃が払えずホームレス寸前まで落ちこぼれている。そのときはマヤさんに助けられたが、もう今のマヤさんには助けられる余裕はない。次に同じ状況に陥ったら吟くんを見捨てるか、共に堕ちるかの2択。性格的に必ず見捨てることになる。
もう國光夫妻を助けてくれる人はいないが、黙って死にゆくほどの謙虚さはない。足掻く。必死に。母親に泣きを入れるのが関の山だろうが、そのときマヤ母はどうするか?
きっと許して受け入れる。ただし、吟くんとの永遠の別れを約束させるだろう。マヤさんは母親との約束を一度破っている(吟くんと別れたと嘘ついた)から、どこか吟くんの手の届かない場所での休養を条件にするかもしれない。
もし吟くんがマヤさんと別れたら、当分は小林麻耶の威光を使ってセコい霊感商法で稼ぐだろうが
、それも長くは続かない。今度は本当にホームレスになってしまうかもしれない。そのときはどうすれば良いのか?
大丈夫。
良い指南書がある。
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