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雨宮天さんLP盤COVERSの話

どうも、ぽん酢です。

2022年11月3日に麻倉ももさんのApiacere アナログ盤(SMJL-103)が発売されまして、数多くのオタクたちがレコードを聴く環境を手に入れました。
その際、TwitterのTL上でちらほらと「天さんのCOVERSも買っておけば良かったー」というツイートを見かけたので両方視聴済みの私が雨宮天さんのCOVERS アナログ盤(SMJL-102)のレビューをしてみようかなと思い立ちました。

本当は青き民(雨宮天さんのファンの総称)がレビューを書くべきで、民ではない私なんかが書くべきではないのでは?という思いがあったため書かずにいました。
けれど待てど待てども感想は見かけません。
きっと民は恥ずかしがり屋なんでしょうね。
私のnoteがキッカケで盛り上がることを期待しております。

COVERS自体について

アナログ盤の話に移る前に、このCOVERSという作品について整理したいと思います。
まずCD盤の発売が『LAWSON presents 第三回 雨宮天 音楽で彩るリサイタル』にて発表されました。
このリサイタルのコンセプト的なものとして”歌謡曲が好きな雨宮天によるカラオケ”というものがありますが、COVERSもそのコンセプトに準拠したものになるかと思います。
むしろ”カラオケ”というコンセプトはCOVERSの方が色濃いかもしれません。
カバーアルバムにありがちな【オリジナルなアレンジ】が無いからです。
一般的なカバーアルバムを想像して聴くと拍子抜けするかと思いますが、それは的外れな評価になります。バナナに対して「食感が柔らかい」と文句を言うくらい的外れです。
とまぁコンセプト的なものを頭に入れつつ、CD盤及びハイレゾver.を聴いた感想としては、「上手くまとまっているが妙にハイファイだな?」でした。
CDよりも先に進んでサブスク全盛の時代。スピーカーではなくイヤホンで聴く割合が大きい時世であれば仕方ない音質です。
曲の時代っぽさのあるサウンド聴きたいな〜などとぼんやり考えたりしていました。ぼや〜っと思っているうちに、COVERS アナログ盤発売が発表されました。

アナログ盤の感想

LPになっても音質そんなに変わらんだろ〜とうっすら思いながら予約をしたような気がします。
実際アナログ盤が発表された時の私は随分の懐疑的です。

どんな音質なんだろうかとワクワクしながら針を落とし、出てきたサウンドに打ちのめされました。
耳に刺さりすぎない高音域、それにより音量を上げてもうるさくなく躍動するリズム隊。決して音が篭っているわけではなく、心にストレートに飛び込んでくる音質です。
ハイファイすぎることもなく、求めていた歌謡曲の時代っぽさのあるサウンドです。
もちろん、ボーカル等にかかるリバーブは当時の方がビシャビシャしているので完璧にその時代かと問われればNo,と答えるしかありませんが、むしろそのリバーブの具合が現代に生きる雨宮天さんと過去の象徴である歌謡曲を完全にクロスオーバーさせ、CD盤を遥かに凌駕する完成度になっております。
レコードという媒体による音質変化もありますが、本作のマスタリングエンジニアである茅根裕司さんがとても素晴らしい仕事をした結果だと思います。

アナログ盤があってこそ完成するCOVERS、という印象を持ってしまったが故に、新品在庫がほぼ流通していない現状を悔みます。おのれ……限定生産。

終わりに

COVERS アナログ盤(SMJL-102)ですが、新品で手に入れるのは難しいですが中古ですと多少見かけます。
もしこのnoteを読んでくださった方で興味が湧いてきた方は中古すら出回らなくなる前に手に入れることをオススメいたします。あの時に買っておけば良かった…と後悔するレコードが何枚かある僕より。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

少しでもレコードに針を落とす方が増えますように


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