見出し画像

ハバロフスクの宿でカフカスさんに言われたこと。回答。

ハバロフスクの宿でカフカスさんに言われた「なぜ飛行機じゃなくて、わざわざシベリア鉄道で行くのか」という問いを考えながら旅行してきた。

今なら答えられる気がする。

確かに、LCCの台頭で航空券が格段に安くなって、ハバロフスクからモスクワへの航空券とシベリア鉄道の値段はほとんど変わらなかった(時期によると思うけど)。

飛行機は7時間、シベリア鉄道なら6泊7日ほど。快適さも雲泥の差がある。もちろん飛行機の方が快適!

では、なぜ「シベリア鉄道なのか」と言うと、プロセスが大切なのだ!

飛行機であっという間に着いてしまうなんて味気ないじゃないか!
例えば、同じ目的地に行くのに走っていくことと車で行くのではその過程が持つ意味は大きく異なる。走っていくこと自体が目的の一部だと言ってもいい。

そうなのだ!シベリア鉄道で行くこと自体が目的なのだ!!!


と回答したら、またカフカスさんに「哲学的だね」と言われるかもしれない。。。


この回答も自分自身の本心なんだけどね。


だけど、シベリア鉄道でウラジオストクからモスクワまで行って得たものはたくさんあった。

それは「ロシア」という国のイメージがガラッと変わったこと。

これはシベリア鉄道に乗ってもウラジオストクからそのままモスクワへ行ってしまったらわからないことかもしれない。

ウラジオストク(4泊)→ハバロフスク(3泊)→イルクーツク(5泊)→エカテリンブルク(3泊)→モスクワ(6泊)と途中下車してきたから得たものかもしれないな。

(この移動は飛行機では出来ないかも。イルクーツクからエカテリンブルクへの飛行機の直行便はない?)

イメージがガラッと変わったというのは、私がロシアのスーパーで買い物してて「ロシア人に間違われた」ということが物語っている。

つまり、白人じゃないのロシア人も多かった。

これはびっくりした。大げさではなく固定観念を崩された。もしも飛行機でウラジオストクからモスクワに行っていたらこのことには気づかなかったかもしれない。

もちろん、統計資料などで白人以外も住んでいることは知識として知ってはいたけど、リアルに想像はできていなかった。ロシア人と言ったらスラブ系・白人と変換されていた。

実際にテレビなどで見るロシア人は白人ばかりだった。

ウラジオストクやモスクワは白人が多かったけど、ハバロフスクやイルクーツクは黄色人種も多かった。

シベリア鉄道だったから途中下車もできて、ロシアが多民族国家だということを実感できた。

またシベリア鉄道で移動中、地図にも名前も出てこない集落をみた。木造の質素な家々だった。

経済格差が大きいということも実感した。

これが飛行機ではなくシベリア鉄道で移動して知ったこと(実感したこと)。

結果的に「これが学べました」って言ってるだけになってしまったけど。

結果オーライということにします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?