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虫展に行ってきた

私にも短い夏休みがやってきました。

土曜日から木曜日まで、6日間のお休みです。

一応サービス業ということもあって、普段2連休もないので、休みの次の日も休みという現象にニヤニヤが止まりません。本当にうれしい…

さてこの夏休みを無駄にしないよう、できる限り行きたいところへ行き、記録を残そうと意気込んでおりましたが…既にもう3日が経過してしまいました。

まぁ、やらないよりマシということで、とりあえずは今日行った、2121_DESIGNSIGHTの虫展について書こうと思います。

※あくまでも自分の為の記録です。これから虫展に行かれる方はネタバレたっぷりなので、気にされる方は見ない方がいいかもしれないです!

虫展=デザインのお手本

私は正直、あまり虫は好きではないので行こうか迷っていました。

でも、私の職場には大きな森がありまして、その森を使って様々な環境教育プログラムを実施しているのですが、その中に「生き物を観察してみよう!」といったものもあります。

実際にそのプログラムを動かすのは、なんでも知ってる虫博士みたいなスーパー社員さんなのですが、私も少しは知っておきたいなと思い…!

そんな気持ちで、あまり調べないで行ったんですが、虫展のサブタイトルが「デザインのお手本」なんですよね。それがとっても素敵だなと思いました。

今回ディレクションを担当された、佐藤卓さんの入り口の言葉には、

そもそも、私がデザインという言葉を使う時、それは必ず人間が意識して行なっている行為を指します。
例えば「人のデザインは、自然のデザインに叶わない。」という言い方を見聞きすることもありますが、私は「自然」に対してデザインという言葉を使いません。(中略) 人が行なっているデザインは、「自然」には到底及んでいません
別の言い方をすると、人にしかできないデザインがあるということでもあります。

と、ありまして。

空を飛ぶ鳥を見て飛行機が、氷が魚を腐らせないことで冷蔵庫が生まれているし、蛾の配色はグラフィックデザインの参考にもなる。

当たり前のことだけれど、私たちの身の回りのものは昔から全て自然をお手本にしてつくられているのだなと改めて感じました。

(そんな風に考えたら、確かに自然をデザイン、なんておこがましくて言えない…!笑)

そういった前提から、この展覧会を観れたのはすごくよかったです。


虫の目で虫を見る

入ってすぐに目につくのが、この巨大な虫の足!

ある虫の足を700倍にしたものだそうで、自分がアリのような小さな虫になったような視点で見ることができます。

このような大きな虫の足が作れるのも、最新のカメラの技術のおかげだそう〜

実際の虫の大きさは1cmぐらいだったと思うのですが、700倍になるとこんな毛のフサフサまで、リアルに表現されています…(笑)


自然の神秘さ

ちょっとこの巨大な足を見た時点ではまだ、虫が気持ち悪いと思う気持ちが勝ってしまうのですが(笑)、次の映像作品はとても美しくて虫に惚れ惚れしてしまいました。

同じ虫の種類でも、こんなに色や形が違うってすごくないですか…

しかもこれが、人間もなにも手を加えていない、自然な姿であるということがとにかく美しく感じて、4面のスクリーンに次々と映る虫たちに釘付けになってしまいました。


お食事にも個性

私が特に好きだったのはこの葉っぱ…!

虫によって、食べる葉っぱや食べ方が違うのがとてもかわいいのです…🐛

このまま本の栞とかにしたいぐらい可愛いです!

収集グセのある私、また新しい世界を知ってしまいました…(笑)


トビケラの巣

葉っぱと並んで特に感動したのが、トビケラという水中にいる虫の巣の美しさです。

幼虫は、水中で色々な素材を集め、糸をはいて自分の巣を作るのだそうですが、種によって作り出す巣=作品は違うようです。

これが枯葉だったり、砂利だったり、木だったり、それらの組み合わせだったりして本当に面白い!そして一つ一つ、個性があってとても美しいんです…。

小さい頃からミノムシの巣には興味を持っていたけど、水中にもいたとは…。

自然が生み出したこの小さな作品たちに、とても感動しました。ずっと見てられる…

ショップに売っていた写真集買おうか迷ったほどです(笑)。 


虫の飛翔

カブトムシ、テントウムシ、バッタ、チョウ…様々な虫が飛ぶ瞬間の映像もとっても面白かったです。

これも延々に見ていられるやつで、ちびっこたちと一緒になって画面に釘付けになってしまった…(笑)

虫が飛ぶ決意をしてから、収納されていた羽根が出てくる瞬間は神秘的できれいなんだけど、飛ぶ瞬間の手足の動きが案外まぬけだったりするところとかも可愛かったです。手足を全部前に出して「ヤアッ!」みたいな(笑)

ちなみに左上のブツブツは、ある虫の卵です。会場にはいくつかこんな卵があるのでこれから行く方はぜひ探してみてください🥚


虫の名前

虫ってけっこうヘンテコな名前つけられちゃってますけど、でもそれも、その虫の特徴や色から取っていたりするから面白い!

というのを視覚的に感じられる映像作品や

実際に自分が考えた虫に名前をつけられちゃう、ワークショップスペースがありました。

あとで知ったのですが、このスタンプの中に「タピオカ」とかもあったそうです(笑)。

タピオカムシかぁ… 

いいかもしれない


虫がつく漢字

実際の虫以外にも、日常にあふれている「虫」という字がついた漢字の一覧もありました。

こんなに虫がつく漢字があるのかー!とびっくり。

9割読めませんでした。(軽く押すと読み方が分かりますが、読んでも分からない字多し。笑)

でも、「漢字」という観点から虫を取り上げているのも別の脳を使っている感覚があったので面白いな〜と思いました🐜


サナギの中のメタモルフォーゼ

幼虫→サナギ→成虫になる過程を「完全変態」と呼ぶそうなのですが、特にサナギの中で起こっている変態(メタモルフォーゼ)がアニメーションになっている作品。

リアルな映像だと見れなかったかもですが、カラフルなアニメーションで表現されていたので楽しく見ることができました。

サナギの中でこんな進化が起こっていたのかー!と驚きました。体の各部位を作り直して、成虫になっていく生命の神秘…


眼状紋

蛾などによく見られるような、眼のように見える模様は「眼状紋」と呼ぶそうです。初めて知った〜!

これはフクロウみたいだ!

これは…ネコとか?(笑)

こうやって見ると、蛾の模様もかわいく見える気がします。


「葉を切るぜ」

なんの虫だったか忘れてしまったのですが、ある虫は鳴き方によって自分の意思を伝えているそうで、その鳴き声(?)を耳で聞くことができる作品もありました。

虫も、こんなこと思ってるんだな〜伝えてるんだな〜と思うと可愛く思えました(笑)。


がんばれカブトムシ

最後に私が釘付けになったのは、ひっくり返ったカブトムシが起き上がるまでの様々な検証映像。

様々な素材を近くに置いて、どのように使って起き上がるのかを検証しています。

2121のプレートだったり

ティッシュだったり。

他にもビニール袋や紐など色々試されているんですが、素材によってカブトムシの足の使い方だったり動き方が違ったりしていてとても興味深かったです。

(17パターンも検証されて、その度にひっくり返されるカブトムシも可哀想でしたが…)

この映像をのぞいている人たちみんなが「がんばれ…!」って思っているのが伝わってきて、そういう意味でも面白かったです(笑)。


虫マメチ

メインの作品の他にも、会場には虫の豆知識カードが至る所に散りばめられていて、それを探すのも楽しいです!

どれも「へぇ〜!」と思えるものばかりだったので、これなら私も森に来られたお客さんに、何かのタイミングで話すことができそう〜

と、思ったけど、「なんでですか?」って聞かれたら終わりなので、結局は勉強しなきゃですね…(笑)


五感で虫を知る

ということで、虫があまり好きでない私でもかなり虫展楽しめました!

見たり、考えたり、触ったり、音を聞いたり…と、五感で体験できるところがよかったです。

おかげで、虫のことがちょっと好きになったかもしれない…

そして何より、自然が生み出す美しさや神秘さを改めて知ることができました。


これからはもっとしっかり虫先輩とも向き合って(笑)、自然をお手本にさせてもらいながら過ごせたら、と思います🕊



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