大観覧車

不思議な感覚に支配される。

懐かしい景色、音、揺れ。
新しいはずの空もあのときのようだった。
いろんな人が乗っている。仲の良さそうな4人の高校生たち、初々しいカップル、家族連れ、お疲れのサラリーマン。
僕もその中の一人。
ゴンドラは正しく僕を揺らす。運んでいく。

あのときの僕は正しい呼吸を失っていた。
正しい脈の打ち方さえも忘れていた。
いや、あの人に失わされた、忘れさせられたと言った方がいいだろう。
ふらふらとする。
もうほとんどおぼえていない。
おぼえてはいるのだけど、上手く思い出せない。

ただ恋をしていた。
それだけは、確か。それだけが、確か。

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ありがとうございます。

ハル。

夜が好き。好き勝手に書いています。 https://haru-popcrazy01.tumblr.com/

今(2019.03―)

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