nashi
どんな想いを胸に抱いて、ココから物語は始まっていったのでしょうか? そしてどんな理由があって、ココで物語りは終わっていったのでしょうか? 日常の中で起きている、ささいな出来事の数々。 それがいっぱい積み重なって、人生はできていくのです。 あなたの日常にも、本当は沢山の小さな物語があるのかもしれません。
人生(じんせい) 意味:人が生まれて死ぬまでの期間。人間がこの世で生きて行くこと。 ①コンピュータでモノづくりをする仕事をしてみたい。 できた?:そういう仕事に就いて、もう20年近くになります。 ②飲食店関係の仕事をして、いつか自分のお店を持ちたい。 できた?:飲食店に勤めて、調理師の資格をとって、自分のお店をオープンさせました。 ③パン屋さんに勤めて、パン作りをしてみたい。 できた?:短期間だけど、パン屋さんに勤めることができ、今パンを作る仕事をしています。
#003「恋人候補。」 さっきあまり気にしなかったが、対面式になっているキッチンのカウンターの上には、様々な種類のお酒が並んでいて、その一角にはカクテルを作る道具やお洒落なグラスも置かれていた。 私はカウンターの前に置いてある椅子に座ると、キッチンで何かを作り始めていた彼の方を見ながら、 「何作ってるの?」 と、まずは無難な質問をしてみた。 「簡単なおつまみ。少し小腹も空いてきたから、何かつまみながら飲んだ方がより酒も進むでしょ?」 そう彼は話すと、手際よくトマト
#002「キュンキュンする恋がしてみたい。」 シャワーを浴びながら、今夜の出来事を振り返ってみると、急に何とも言えない恥ずかしさがこみ上げてきて、この後彼にどう接していけばいいのか、少々困惑している自分がいた。だけど、不思議と後悔するようなことはなく、社内で一番人気の彼と身体を重ねた事実に、少しだけ優越感さえ感じていた。きっとこんな気持ちを感じてしまう時点で、私は彼に対する“特別”な何かを抱き始めていたのかもしれない。 バスルームから出ると、リビングの方からお洒落なバーと
#001「はじまりの夜。」 真っ暗な空間に、蛍のような小さな光が灯った。 彼がタバコに火をつけたのだ。 「まっ、愛する意味とか、愛される幸せとか、俺はよくわからないし…」 彼はそう言うと、天井に向かって、気だるそうにタバコの煙を吐き出した。 暗闇の中に白い煙がすっ…と、のみ込まれていく。 「つか、愛とか恋とかには、興味がないんだよね、基本。その時その時に、楽しめればそれでいいと思ってるから、長く同じものを維持するのが面倒なのかも…。なんて、こんな俺のコト、軽蔑しち