修行で巫病は解決できる?
ただそこにいる、の先に進むには
こんにちは、POPです。
これまでに、時空アップデート症状(いにしえには「巫病(フビョウ)」と呼ばれてきたものに関しての、実体験を交えた考察レポートを、2記事ご紹介してきました。
●巫病とはどんなものかというご紹介はこちら
●巫病との付き合い方についての記事はこちら
巫病を自覚した時できること「自分の現在地を確認する」
巫病を自覚したら、まず第一に「ただそこにいるということ」にチャレンジすることが大切だというお話を、前記事ではさせていただきました。
ただそこにいること。それは、形式的な祈り、儀式以前に存在する、最大の「不思議へのアクセス法」です。
想像してみて下さい。
山で遭難したとき、自分の現在位置を把握せず、やみくもに歩くとどうなるでしょうか。ほぼ100%、遭難するでしょう。
「ただそこにいる」ことは、自分の今いる場所を把握する行為です。
例え話に出た「やみくもに動く」とは、巫病で辛いにも関わらず、ムリに「今までの日常」をキープしようとすること。できない自分を責めるような罪悪感から衝動的に何かしようとすることが、これに当たります。
巫病もまた病気
大前提として確認しておきたいことですが、巫病も、病気です。
原因は何であれ、実際に心身に症状が出ています。病気を改善したいと思ったら、基本は養生です。「そこに至った根本的な原因を把握し、改善するための行動を取る」ということ無しに、完治はあり得ません。
その意味でも、病院で徹底的に検査をしたり、セカンド・オピニオンを取ることは無意味ではありません。角度を変えて現象を観察できる糸口になり得るからです。スピ・不思議系の記事では「病院では治らない●●」ということが繰り返し語られるため(実際にそれは多いのですが)、「では病院に行ってはいけないんだ」と誤解する人が多いように思います。
それは、あまりに短絡的な発想です。
ほかならぬ自分に起きていることを検証する。その検証を何件か、真摯に行ったうえで「わからない」ならば、「物理界ではわからない」ものに原因があるという可能性が初めて「わかる」のです。
なので、巫病になったと思ったら、まずは病院に行ってみて下さい。
受診することで、外せる思い込みもあります。
思い込みを外していくことの大事さ
方法が何であれ、「思い込みを外していく」。これが、「ただそこにいる」の先の第一歩です。自分と宇宙(Original Energy=元氣、不思議、神…どのような言い方でも)を隔てているものは、単純に思い込みです。
宇宙、神、高次元の存在うんぬん以前の問題として、「自分と自分の分断を作り、他人軸で生きる」という現象を現実に創り出すのも、思い込みです。
不思議とつながる以前に、まずは宇宙の最小単位である自分とつながる必要がある。(そして実は、自分とつながることこそ、全宇宙創造の最大単位につながっていくことなのですが…これはまた機会を改めて!)巫病解決の第一歩は、ほんとうに身近なところにあるのです。自分を置き去りにして、フワフワとありがたそうな何かに救いを求める。これは他人軸で生きることと、何ら変わりはありません。思い込みという名の色眼鏡を、まずは外していきましょう。
思い込みという名の色眼鏡を外すには
方法は、何でも構いません。
●認知行動療法的に、日記を書く。
「見える化」することで現象と自分そのものを客観視する。
●アクセスバーズ(脳デトックス)などを体験してみる。
●マッサージやエステなどを受けてみる
「体の感覚に集中できること」を体験し、思考への過剰な集中を解くのもお勧めです。
●自分に合った軽く、続けられる運動を実践する
やってみるまで、自分に有効なものはなにかわかりません。とにかく、ピンときたことに、アプローチしてみて下さい。
「わたしはどうせ〇〇だ」
「わたしはきっと〇〇できない」
「あのひとは〇〇と思っているに違いない」
これらはすべて、思い込みによる決めつけです。
大半は、まだ現実的に起きていない。100歩譲っても、目の前で起きていたり、言われていることではないことに、留意してください。思い込みを捨てる。それが、最大にして最速の、自分の本質に近づく方法です。本質に近づいたとき、巫病の原因は、おのずからわかります。
修業と本質
巫病とは、自分の魂的な本質が開花していく中で(従来の表現を使えば「シャーマンになる」過程で)「本質を明らかにしていくためのプロセス」ということだと思います。
本質を明らかにするプロセス「巫病」
巫病をきっかけに、自分の本質(Original Energy=元氣)に向き合う
自分の本質(=自分に、そして世界に貢献できる、各自の持つ唯一無二の方法)を理解する
本質に基づき、行動する
このステップのうち、最初の「1」が巫病です。「2と3」が、当記事の本題「修行」と呼ばれる部分かと思います。修行と呼ばれてきたことは、とどのつまり、自分の持っている本質と能力を把握し、実行することで、より自分になっていく「練習と実践」です。(より自分になっていくことは、より「世界になっていくこと」。これもまた機会を改めて記事にできたらいいな、と思います)
私の個人的な経験から申し上げますと、2と3については、一生終わりのないことだと思います。料理人が、一生をかけて味を探求するのと一緒です。どの業種であれ、仕事とは、広い目で見れば「社会貢献において、任意の分野で自分を含む人の生命と営みに貢献すること」なので、探求と研究、安全上の配慮は変化に応じて、アップデートしつつ続いていくことなのではないでしょうか。
しかしながら、これまた個人的な経験となりますが、いわゆる「修行」においては「とにかく〇〇すればいい」という論理展開が以前の時代には多く、練習と実践をしようと思っても、「〇〇が正しい」「▲はダメだ」という論旨論法に行き着き、「本質を生きる練習と実践」というとても根本的な部分が、ともするとすっ飛ばされがちだったような気がします。
自動車免許に例えて巫病を考える
突然ですが、あなたは自動車普通運転免許をお持ちでしょうか。もし持っているとしたら、どのような理由でしょうか。「免許を持っているのが当たり前だから」「みんな持っているから」「身分証明したいから」など、さまざまな理由が上がるかもしれませんが、本質的には「なんらかの理由で、あると便利だから」というのが最大公約数の理由かもしれません。
さて、あなたが何らかの理由で自動車免許取得を希望したとしましょう。例えば、こんな感じで。
自由に移動したい。だから車が運転できれば便利かな、と感じる。
車を運転するには、免許取得が必要と知る。申し込みの過程で、視力検査なども受け、必要な書類を準備する。
教習所にみずから申込み、教習を受ける中で自分の運転のくせや得意、不得意を知る。
自分の乗りたい車に乗る。必要な場合は大型免許なども取得する。日々運転し、運転技術を向上させる。
ごく、当たり前ですよね。やるべきことは、「自分の目的を知り、それに求められるプロセスを冷静に把握し、実行し、習熟する」これだけです。
しかし、免許を取る以前に「わたしは、どうせ運転が下手に違いない」「〇〇さんが、わたしをドンくさいといったから、免許は無理かも」「運転の自信がない」などとモヤモヤしていたら、いつまで経っても目的の場所に辿り着くことはできません。
免許の場合は、最大の関門は「免許を取る」という選択を自分がするか、しないかにあります。したならば、自分に合った方法で、それをやる。独学&免許センターで一発合格の強者もいますし、のんびり期限ギリギリで取る方もいるのです。
まずは選択から始めよう
修行云々の問題以前に、「やる、やらない」の選択をする。その選択をいつも邪魔する「思考のモヤモヤ、考え方のくせ」があるなら、それを見極め、改善する。
「巫病かな」と気づいたら、まずは、そこから始めてみましょう。
「自分を邪魔する思い込み」を外すことこそ、修行以前の最大のチャレンジであり、ここがクリアしたら、もしかしたら修行はいらなかった…なんてことも、これからどんどん増えていく気がします。
修行≠苦行
そもそも修行って?
修業とは、「煩悩(モヤモヤ)を外す」こと。そして、「モヤモヤのせいで発動できていない実力を、徐々に発展させていくこと」です。
かつては、苦行で煩悩を外す方法が一般的でした。エクストリームな事態に巻き込まれたら、そこに集中せざるを得ないので、モヤモヤを考える暇がないのです。では、モヤモヤをエクストリームな苦行なしで外せたら?
もうそんな時代が、ここにきています。自分を生かす方法を知って発展させることは、苦しみとイコールではないとしたら。
アップデートを感じるあなたへ
今、巫病、あるいは原因不明の心身の症状に苦しむ皆様。まずは自分が少しでも楽になる方法を、とることから始めて下さい。そして、心身の余裕が生まれてきたら、モヤモヤを外すことを初めてください。
不思議を認知する能力(世界を認知する能力)を発展させるとき、自分固有の能力の把握と的確な発展は必要です。それが、かつての言葉では修行、と呼ばれたものです。
しかし、修行以前の大前提は、自分そのまま100%で生きることを阻害する「思考の罠」とバイバイすること。巫病解決の本質は、この部分に尽きます。
結論から申し上げれば、「修行」という部分だけでは、巫病は解決しません。具合が悪い状態で、運転免許の教習所に通っても、教習ははかどりません。
それと同じです。
心身の症状が苦しいならば、まずは休む!!しっかり休んだ上で、自分の本質発見に、しっかりと取り組む。そのプロセスで、自分にはどういう働きかた・生き方・暮らしかたが向いているのかを少しずつ探っていく。
そこから、始めていきましょう。
大丈夫です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
本日も素敵な1日をお過ごしください。
POP拝
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