読書4『食のリテラシー』2017年出版

魚柄 仁之助さんという食生活研究家で、且つベストセラー作家の方が書かれた「食のリテラシー」という本の書評を僭越ながら簡単に書きたいと思います。

今の日本人はどうなっているんだという作者の意図を読んでみて感じました。何でも人やモノに頼るのはどうなのか、頼った挙げ句他人に文句を言うのはけしからんという印象です。自分本位で生きなさいと思わされました。

狩猟時代の飢餓時の優先順位
第1位 : 脱飢餓
第2位 : 栄養
第3位 : 味

昔はとにかく安定して大量の食料を確保するなんてできなかったので、飢えをしのぐのに不味くても栄養なくても最優先は腹を満たすことだったようです。

なので脂肪を蓄えて、いざというときに消費できるような体の仕組みになっています。砂糖などの甘みや肉などが美味しく感じるのは、めったに食べれないものだから優先して食べるように脳や体が無意識に働くのだそうです。

しかし、今は24時間安く早く何でも食べることができるので味が最優先されるようになりました。飽食と偏食になりやすい傾向にあります。

今の時代、栄養不足より過剰摂取の方が怖いそうです。

70年前の日本における食の安全は餓死しないように食料を確保することでした。ほんの少し前まではそんな状態で、そこから先輩たちの努力により豊かになって、今はその惰性で生きているのが日本の現状です。

とにかく、何が良くて何が悪いか、自分で勉強して、自分で判断して生きなさいというのが読んだ感想です。

スマホや自動運転などで、尚更考える必要もないし、運動する必要もなくなっているので退化しているんだと意識していないといけないなと思いました。

食のリテラシーという切り口で図書館で本を片っ端から読んで勉強し、実践すればアレルギーもコントロールできるはずです。

何かの一助になれば幸いです。

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